5.各登場人物にはモデルが居るようだが、ローマカトリックはファシスト政権とは良好な関係にあったわけで、本来イデオロギー的にも対立関係にある共産党系レジスタンスを支援する司祭というのはかなり異色な存在であることには留意すべきだろう。とはいえ、人間とはグレーな存在であり、ナチスに協力するイタリア人もいて、人間の行動は白黒がつけにくかったりもする。よって、司祭の中にもナチスに協力的な人もいたはずで、その辺キリスト教とファシズムの関係性についての描き方は一方的で弱かったように思う。かなり共産党イデオロギー色の強い作品ではあるが、そういうことを割り切って類似的な事象があったと想像して見るならば、ひとつの歴史的事柄を描いた作品であるとは言える。 |
4.ネタバレ 第二次大戦において1943年にイタリアが連合国に降伏すると、ナチスドイツはローマを制圧します。そのローマを舞台に、地元レジスタンスの活動とナチスによる弾圧を描いています。40年代にイタリアで起こったネオレアリズモの代表作です。ネオレアリズモとは、演劇的な様式を取り払って、現実を真摯に見つめて描くことなのかなと考えるのですが、当時としては、画期的で衝撃的だったのかも知れませんが、今となっては凄さがよくわかりませんね。病気の爺さんがいい味出してました。レジスタンスの恋人や新妻は、いまいちグッときませんね。ナチスの高官のいやらしさと、その女の妖怪っぽさは良かったと思います。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-05-29 18:48:40) |
3.当時、すごい作品だったことは、想像できました。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-27 06:16:45) |
2.最後の射殺シーンだけは印象的。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-03 16:17:22) |
1. 【STYX21】さん 5点(2003-11-16 02:25:47) |