揺れる大地の投票された口コミです。

揺れる大地

[ユレルダイチ]
Episodio Del Mare
1948年
平均点:7.40 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
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監督ルキノ・ヴィスコンティ
脚本ルキノ・ヴィスコンティ
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【口コミ・感想】

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1
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2.貧しい漁村を舞台に、素人の役者を使ってイタリア社会の“現実と悲惨”を告発するという、「ネオレアリスモ」とひと括りにされる映画を撮っても、ビスコンティの手になればかくも「贅沢(!)」なものになる。そもそも、この当時に2時間40分もの映画を、しかもクレーンまで使って(…とは、ぼくの記憶違いかもしれない。けれど、確かにクレーンを使ったショットがあったという“驚き”が、今も生々しく残っている)撮るなどという贅沢な真似を、ロッセリーニもデ・シーカもやりたくても出来なかったろう。内容にしても、権力者に搾取される漁民たちと、それに抗った若者の悲劇という、いかにも共産党の資金を得たという「プロパガンダ臭」が漂う物語ながら、ビスコンティの主眼は、決して「告発」に向かうことなく、ただ「滅びゆく者」への大いなる共鳴を、悲歌(エレジー)ではなく交響楽(シンフォニー)として奏でるのだ。…そう、この時からすでにビスコンティはビスコンティそのものだった。貧しい漁師の若者も、ルードヴィッヒも、「人間、この卑小なるもの」として、この巨匠の前では「等価」なのだ。ビスコンティの「リアリズム」をいうなら(そして、その真の偉大さは)、たぶんその一点に尽きるとぼくは思うのであります。
やましんの巻さん 10点(2004-04-13 15:51:35)(良:2票)
1.ヴィスコンティを語るとき、「救いがない」とか「滅びの美学」なんて言葉を聞くが、初期の頃から「滅び」に関してはお好みの題材のようだ。「人間」を描くということは「滅び」を描くということなのでしょう。この作品では家族が崩壊していく。しかし、そこには「美」は無い。運命的に崩壊するでも劇的に崩壊するでもなく、普通に崩壊していく。ソレが怖い。その背景にはシチリアの持つ経済の矛盾があり、その状況もしっかりと描いているが、人間の弱さをことさらに描いているように感じる。出る杭は打たれるというか、今ある世界に順応してしまったら簡単には抜け出せないという「イジメ」問題にも共通する人間の弱さを。そしてこの作品は一つのシーンに余韻がたっぷりとある。もう映すべきところは終わっているのにしばらく映し続ける。ココにリアリズムを感じます。この作品が素晴らしいということについては全く異論はございませんし、あろうはずもありませんが、結果として平均点を下げてしまっている私をどうぞお許し下さい。↓のお二人のパーフェクトレビューの後はキツイっす。
R&Aさん 7点(2004-05-18 11:34:42)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.40点
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200.00%
300.00%
400.00%
5120.00%
6120.00%
7120.00%
800.00%
9120.00%
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