7.難解なフランス映画って、非常に苦手で、「退屈」というイメージが先に立つ。
本作は“静止画”で見せる個性的な作品だが、フランス映画特有の「退屈」さを、更にパワーアップさせた様な代物だった。
これはもはや、「退屈」という言葉を超越している。 実験的な映画だが、私にとっては「退屈さを超越した難解なフランス映画」であり、それ以外の形容は思い浮かばない。
(2024.3再見) 10年以上の歳月を経て歳を重ねてみると、また違った感想になるから面白い。 今回見た感じではそこまで退屈しなかった。 小難しさは感じたが、女性の表情が美しく印象的で、そこまで嫌ではなかった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-20 19:02:44) |
6.私はどうしても伝説のクソゲー『Plumbers Don't Wear Ties』のことが頭から離れなかった。こんな産業廃棄物とは比べ物にならないほど美しいフォトモンタージュ映画映画なんだけどね。しかし、『アルファヴィル』を見た時のような退屈さが襲いかかってきて、最後まで見るのが辛かった。30分にも満たない映画なのに。退屈さを紛らわすために『Plumbers Don't Wear Ties』の司会者やケツ毛の濃い主人公を思い出したりするともう全く別の映像体験に……。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-02-25 14:24:27) |
5.キレのいい短編SF小説に挿絵を入れたような映画。ほとんど静止した画像の連続で描かれる。 画像は通常撮影された映像のフィルムから切り取ってあるそうだが、これは良い意味での不細工さというか、カッチリしていない感じがあって良かった。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-06 11:11:00) |
4.《ネタバレ》 剥製たち。静止画像だと、それが生きているのか剥製なのかの区別がつかない。そこが博物館だと知らされているので、過去に死んでいるので静止しているのだろうと思うが、こういう作りの映画だから動物園を描いても同じに見える。そこらへんの多義的な曖昧さが作品のポイント。寝ている女の顔の連続画像によるうつろいが美しく、そして静かに目をまたたく。実はこれ、昔スクリーンで、同じマルケスの『北京の日曜日』やレネの短編なんかと一緒に一度観てるんだけど、そのときの私のノートには「“過去の女”がまたたいたとこは動いた気がするが、巧妙なディゾルヴだったか」と自信なく記されている。今回は録画してあるので、観終わった後にさらにもう一度確認した。動いている。やっとはっきりしてスッキリした。このハッとさせる瞬間のために静止画映画という試みにしたのかも知れない。剥製のように静止していた過去のものが、生きてまたたくおののき。スッキリはしたが、スクリーンで何も知らずに観たときの、再確認できない・夢幻のような曖昧なまたたきの効果のほうが狙いだったのであって、余計な確認をしてしまったか、という気もした。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-25 15:02:54) |
3.気持ち悪いささやき声が耳に残る。写真がきれいで芸術的、内容はラストで読めてしまったので、、、 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-01 22:25:08) |
2.新しい試みの作品として評価は出来るが、上映時間が短いにも関わらず、若干のダレ感は感じてしまう。タイムパラドックスの扱い方はまあまあといったところ、ストーリーの難解さをどこまで理解できるかで、この映画の満足度は変化すると思われる。 【ドラりん】さん [地上波(字幕)] 6点(2007-05-14 23:07:22) |
1.《ネタバレ》 目覚めた彼女が優しく微笑む。たったそれだけのシーンに深く心を揺さぶられ、何度も頭でリプレイされる。こんな映画は他に無い。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-09-07 04:17:09) |