4.《ネタバレ》 誰にでも青春の終わりは来る。その時期を延長したくて「責任ある大人」になり切れず、だらだらとつるんでいるのよねこの5人組は。気の置けない生暖かな友人関係がうらやましい。 それぞれ抱える悩みはあるのだけど、あまり深刻にならないのは米国がイケイケだった年代背景だからか、あるいはチャラ男M・ロークのフットワークの軽さのせいか。 個性的な役者を集めてキャラ立ちさせて、描写するペアを変えながら話に化学変化を起こさせる監督の映画作りの巧さ。過剰なノスタルジーを避けてからりとしてるのも好印象でした。 男同士のノリに女は同化できない、という普遍の事実。しみじみと首肯する次第です。嫁になる相手に自分の趣味問題をテストするなんて、エディの結婚生活のこれからには不安しかないけどな。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-04-17 23:14:59) |
3.《ネタバレ》 登場人物たちがウダウダと無駄噺に明け暮れる、いわば元祖”タランティーノ・スタイル”とも言える作品。このジャンルはまさに本作から始まったと言っても過言じゃないでしょう。同じ80年代に流行った『セント・エルモズ・ファイアー』などのような所謂ブラッドパック映画と同じくくりにされることもあるが、はっきり言って全然別物。ブラッドパックものとは違って舞台や登場キャラにはキラキラ感はないけど、それを補って余りあるリアル感に満ちているのが特徴。実生活でも若いころの犯罪的な武勇伝を“ヤンチャ”と称して自慢するおっさんがいますが、この映画で描かれるような何者でもない若者の何事もないが突っ張った生き方こそが本来の“ヤンチャ”なんじゃないでしょうか。登場人物たちはせいぜいいたずらをして留置場で一泊するぐらいが関の山、決して規律に縛られる生き方はしていないが誰もが経験した様な青春の一コマです。本質的な悪人と呼べるキャラが誰もいないストーリーでもあります。 時代設定は1959年のクリスマス、考えてみればこの当時の20歳前後の世代はベトナム戦争に巻き込まれる一つ前の世代で、大戦後の米国が最も社会的にも幸福だった時代だったと思います。本作でケヴィン・ベーコンが印象に残りますが、やはり一番輝いていたのはミッキー・ロークだったと思っています。やっぱ彼の紆余曲折の多いフィルモグラフィ中でも代表作は本作のブギー役だったと思います。このころのロークはそりゃモテないはずがないじゃん、と羨みたくなるほど男の色気が迸っています。賭けグルイで負けを取り戻すために親友の妻エレン・バーキンを誘惑するのかと思いきや、寸前で踏みとどまって逆に夫婦仲を修復させようとする本質的に優しい男でした。また本作の良いところは、すでに製作から40年以上経っているけど”彼らのその後の物語”風の続編めいたものが撮られてないことじゃないかと思います。やはりそこも今でも多くの人に愛される作品となった要因なのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-22 22:33:49) |
2.最近奇跡の復活を果たしたミッキー・ロークが曲者二枚目役者として「のして来た」頃の一作。毎日毎日を「ダイナー」でだべって日常を過ごす、暇でオタクな愛すべき若者たちの物語。大学生の頃見ましたが、私自身が「ファンダンゴ」(10点)を偏愛しているのと同じく、同時代でこれにぶち当たった方々にとってはさぞかし強い思い入れが有りそうな映画だと思いました。柄にもなくこーゆーのに憧れまくった田舎モンの自分。今は無き「ダンキンドーナツ」で真似事をしてみた事もあるけど、日本人じゃサマにならないんですよね、悲しいかな。ただだべるって行為だけなのに画にもならない。「アメグラ」や「スタンド・バイ・ミー」ほどの広範囲な普遍性はなかったけれど、こういう良質な青春映画って80年代にはすごく多かった。それ以上に駄作もあったけど。鑑賞前にその辺の見極めが難しかったなあ・・・。「シティロード」を片手に映画館巡りをしたことを思い出します。最近の子たちはどんな映画にハマるんだろうかとふと考えてみた。う~ん・・・「ハイスクール・ミュージカル」とか・・・。ちょっと違うか(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-15 15:01:32) (良:1票) |
1.結婚、仕事などの現実世界に飛び出す前の若者をうまく描いてますね。ケビンベーコンの演技がよかった。 【バチケン】さん 7点(2005-01-01 13:07:32) |