5.なんつーか、胸がキュンとなるっつーの?バカな若い男達が主人公の青春群像劇なんですけど、友情の素晴らしさがしっかり伝わってきましたよ。結婚、青春、借金などなど人生の岐路に立たされた青年達を名匠バリー・レビンソン監督が丁寧に撮っています。ダイナー(安い食堂みたいな所)で交わされるくだらない会話、くだらない賭け、レコードのB面、フットボールテスト?などのいろいろな伏線が見事に絡み合います。何の役にも立たない様な会話とか誰かを思いやる気持ちとかが自分自身の人生をより豊かに彩り華やかになっていくんじゃないかなぁと思いました。まぁ無駄に長く打ち込んじゃいましたが、とにかく最高でした!あっ忘れていましたが、DVDのオープニングには出演者の現在のインタビューが収録されていてそれがまた作品をよりいっそう味わい深くしてくれました。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-03-24 02:34:18) (良:2票) |
4.この手の青春群像を描いた映画って結構ありましたね。「セントエレモスファイヤー」とか「ファンダンゴ」とかね。その中でもいちばん好きな映画です。クールでいて、もの哀しい、そんな雰囲気がたまりませんです。あ~、青春だァ。 【onomichi】さん 9点(2003-07-27 17:02:48) (良:2票) |
3.小生にとって宝石のような、宝物の映画。これほど異国の青春群像に共感した記憶って、それまでも、たぶんこれからも絶無じゃないかな。とにかくひとりひとりのキャラがお気軽なようでいてそれぞれに鬱屈していて、でもそれをやりすごすだけの覚悟はあるっていう…何て分かってるんだバリー・レヴィンソンという奴は! まだフレッシュだったミッキー・ロークほか、今にして思えばキャストも豪華で役柄にピッタリ。特にケビン・ベーコンには強烈なシンパシーを抱いてしまった。良いですか、これが「青春」という厄介な代物を最もカンペキに描いた映画でありますっ!!
《追記》最近ビデオでまた見直して、思うところがあったんで少しだけ補足を…。この映画の青春群像は、すべて「昔こういう奴らがいてさぁ…」という(多分に誇張…ホラっぽさを交えた)想い出話風のスタンスというか、“距離感”をもって描かれている。そしてそういう話は、どんなにシビアなものであろうと、過去という時間がすべてを帳消しにし、「笑い」とともに語られるものなんである(日本の“落語”なんか、まさにそうでしょ)。バリー・レヴィンソンという監督さんは、どんな題材を描こうとも常にそうした“距離”の感覚を作品に導きいれる。そこから、「昔、こんな奴がいた。で、こういうことがあった。すると、…」といった、レヴィンソン監督ならではの語りのスタイルが産まれたのだった。ともすればそれを、冗長だのムダが多いだのと言われもするけれど、すべてが絶叫マシン的な速度と興奮ばかりをエスカレートさせるばかりといった昨今のアメリカ映画にあって、彼の作品は間違いなく「大人」の手になるものだ。何故なら、過去を「笑い」とともに振り返れるのが、「大人」なのだから。そんなレヴィンソンの語りのスタイルが、すでにこの監督デビュー作において、完璧に成立している。あらためて、ぼくはリスペクトを込めて讃えたいと思う。 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-27 20:16:21) (良:2票) |
2.最近奇跡の復活を果たしたミッキー・ロークが曲者二枚目役者として「のして来た」頃の一作。毎日毎日を「ダイナー」でだべって日常を過ごす、暇でオタクな愛すべき若者たちの物語。大学生の頃見ましたが、私自身が「ファンダンゴ」(10点)を偏愛しているのと同じく、同時代でこれにぶち当たった方々にとってはさぞかし強い思い入れが有りそうな映画だと思いました。柄にもなくこーゆーのに憧れまくった田舎モンの自分。今は無き「ダンキンドーナツ」で真似事をしてみた事もあるけど、日本人じゃサマにならないんですよね、悲しいかな。ただだべるって行為だけなのに画にもならない。「アメグラ」や「スタンド・バイ・ミー」ほどの広範囲な普遍性はなかったけれど、こういう良質な青春映画って80年代にはすごく多かった。それ以上に駄作もあったけど。鑑賞前にその辺の見極めが難しかったなあ・・・。「シティロード」を片手に映画館巡りをしたことを思い出します。最近の子たちはどんな映画にハマるんだろうかとふと考えてみた。う~ん・・・「ハイスクール・ミュージカル」とか・・・。ちょっと違うか(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-15 14:13:48) (良:1票) |
1.たまたま深夜放送でやってたのを観ました。いや~、これは掘り出しモンですよ。ダイナーに集まる青年たちの友情に懐かしい思いを感じます。マニアックな話題で熱く議論しあったり、女の事、仕事のこと、家族のこと等々…こういうのって家族や恋人では無いんですよね、やっぱり男友達と話すから楽しいし、分かり合える。キャラクタが数人印象薄でしたが、婚約相手への結婚条件としてアメフトの試験を出したり、友達のために疎遠の家族へ金を借りたり、いろんなエピソードが盛り込まれていて、それぞれが印象的でした。ラストでは結婚式のスピーチで「僕は彼とは結婚する気は無いですが、彼と結婚できる人は幸せです!」と語る友人の言葉に彼らの信頼関係がよく現われていて感動しました。悲しい物語は無いんですがどこか切ない感じがしたんですが、全体的にこういった物語にありがちなクサ過ぎる演出も無く、淡々としていてそれが返ってよかったですね。若かりし頃のミッキー・ロークやケビン・ベーコンもいい味でした。青春万歳!ってとこでしょうかね。 【さかQ】さん 8点(2002-09-30 06:08:28) (良:1票) |