5.作品的評価をひとまず置くなら、ジョン・フォード監督の作品中でも最も好きな映画。緑、緑、また緑の風景の中、愛すべき人物ばかりが登場して、酒にケンカに明け暮れるこの映画の中のアイルランドは、まさに本物のユートピアじゃないか。有名な延々と繰り広げられる殴り合いシーンも、野を越え山を越え、酒場でお互いひと休みして、また再開…といった、おおらかにしてユーモラスな名場面。何回見ても、あまりの幸福感に思わず嬉しナミダがにじんでしまう、本当に本当に本当に愛すべき映画です。ハレルヤ! 【やましんの巻】さん 10点(2003-11-13 12:41:55) (良:4票) |
4.ジョン・フォードで一本、となると私はこの映画を選ぶ。え、まじ?と言われようと、だって滅茶苦茶盛り上がるじゃん、としか言いようがない。この映画を前にしたら、ほんとに言葉がない。馬鹿じゃん、と言われようと、だって楽しいもん、としか答えられないっす。「カルフォルニア・ドールズ」「フレンチ・カンカン」と並んで、映画史上三大盛り上がり映画。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-04 02:40:17) (良:2票) |
3.強烈に目に焼きつく色彩、た~くさんの緑とその中に映える赤、アイルランドの風習に根ざしたユーモアと情感が、たっぷりとそして絶妙なバランス感覚で描かれた大傑作。 ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン・・・この魅力的なキャスティングと胸はずむ音楽の楽しさ。この地、この家、この人々への憧憬が、心の中でどこまでも膨らんでくる。自分にとってもジョン・フォード監督の数々の傑作の中でも1、2を争うくらい、たまらなく好きな作品。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-07-23 09:40:13) (良:1票) |
2.アイルランド旅行の前のお勉強と思って、まったく期待せずに借りてみたら、もう最高でした。 とにかくお約束的なエピソードと演技の連続でありながら、不思議に斬新で展開が読めず、やたらと盛り上がるのはどうしてなんでしょう。 女優さんの表情の作り方とかは、最近のディズニー映画そのもので、相当この映画を研究したんだろうという感じがしました。ちょっと男まさりだけど、実はけなげでかわいい、みたいなキャラクター設定も、そのまま借りてきちゃっている感じですし。 あと、脇役の動かし方や、殴りあって仲良くなるみたいなところは、宮崎映画の源流だなあと感じました。
ちなみに最初に書いたような事情でアイルランドの近代史などを勉強していると、この映画に描かれるプロテスタントとカトリックの融和が100%おとぎ話の理想郷であることがわかるんですが、そういうところも含めて、良い映画だったと思います。 一緒に「クライング・ゲーム」や「マイケル・コリンズ」などのアイルランド人監督の映画を見ると、この映画のそうした意味での凄さが伝わるような気がします。 【小原一馬】さん 10点(2004-07-27 19:46:46) (良:1票) |
1.ケンカ好きの負けず嫌いでアイルランド魂のかたまりのようなレッド・ダナハーが、妹に近寄るジョン・ウェイン演じる主人公が気にくわずこう言います「手帳に書いてやる!」。これは(お前を俺のブラックリストに載せてやるぞ)というような慣用句だと思って観ていたら、本当に目の前で手帳を取りだしカキカキとなにやら書き込んでいる(笑)。そして「ほら、お前の名前を横線で消してやったぞ」などと得意になっているのです。これはされた方もかなり不愉快でしょうけれど、少なくともいきなり殴り合いになるよりはスマートな方法で、私もいつか真似してみたいと密かに思っています(笑)。頭にきたことを手帳に書いて線で消すだけでも結構イライラ解消に効果的なような気がするのです。映画では結局最後は殴り合いですが、最高に楽しい殴り合いです。それから「風と共に去りぬ」のスカーレットのあの気性がどうも、、という方も多いと思いますが、そういう方にも、この映画のケイトの、誇り高く気が強い悍馬のごときアイルランド女性の気質が魅力的に感じられるのではないかと思います。 【あまみ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-02-03 00:37:05) (良:1票) |