19. イヤ凄いの何の、冒頭のノルマンディー上陸作戦シーンは噂に違わぬ大迫力!近年のスピルバーグ作品の中でも傑出しており、”二度と見たくなくなる”という彼の言葉は正に達成されていると素直に脱帽。しかし、その最初の30分が皮肉なことにインパクトという点でバランスを崩し過ぎて、作品全体をスポイルしてしまっている。ラストに激戦を持ってきてクライマックスにしたかった意図は読めるし、実際トム・ハンクスを初めとする兵士らが次々に戦死する様も可成り酷たらしく凄まじいのだが、どう見ても序盤のオマハビーチに於ける殺戮劇の凄惨さには遠く及ばない。そして、もう一点致命的なのは(どなたかも鋭く指摘されていたが)ミラーをトム・ハンクスに演じさせたこと。オスカーを意識し過ぎたキャスティング?と勘繰られても仕方がないだろう。なるほど確かにウマい。が、ウマ過ぎて却って作品中の戦闘シーンの激烈さを、あれほど見事な戦場のリアリティぽさを損なっている。大体が7人の部下を殆どジョークみたいな任務の為に有無を言わさず激戦地へ連れて行く鬼隊長ともなれば、もっとコチコチの骨の随までプロフェッショナルな軍人魂の持ち主に描かないと!その点でハンクスじゃ余りに好人物に見えて絵空事になってしまい、まるで説得力に欠ける。じゃあ誰が演じれば、と言われるとツライが…うーーん、強いて言うなら、若い頃のバート・ランカスターとかジャック・パランスとかジーン・ハックマンみたいなタイプかなぁ?バリバリのブルーカラー丸出しでインテリジェンス皆無の役者。その方が「ミラーが教師だった」という、外見とのギャップからくる彼の前歴の意外性も、何よりラストの「Earn this.」もグッと活きてきたのでは?あと、コレを「アメリカ万歳」映画と思っている意見が相当多いけど、チト安直過ぎるよ。確かに迫るティーガーを爆撃するタイミングの良さは狙い過ぎだが、単にカタルシスに酔わせて「アメリカ万歳」なだけの戦争映画なら援軍到着はもっと早いハズだし、カッコイイ反撃シーンとかに時間を割くって。容赦無い戦場の描写、滑稽なまでの一兵士救出劇によって、自分も含め「戦争を知らない」世代に厭戦ムードを移植しようとした確信犯的な作品であると思う。その意味でスピルバーグ久々の会心作と言っても差し支えなかろう。ただ若干冗長だし、先述の作劇上のバランス崩壊とミスキャストとで3点マイナス。惜しい! 【へちょちょ】さん 7点(2003-01-11 07:34:39) (良:3票) |
18.本格的すぎ戦争映画。これをみずに戦争とはいわせない!!そんな感じだのう・・チーズの匂いとかグロすぎるよ。大して感動はこなかったけど、話題になった分すごいとはおもいました。 【武しゃん】さん 7点(2002-12-14 12:08:43) |
17.むごいかな。最後も殺しすぎだと思う。 【ナタリー】さん 7点(2002-11-07 13:56:04) |
16.アパムのせいだ!撃ち殺しておくべきだった。最後の方で戦車に向かって小さな鉄砲で攻撃するシーン。あの鉄砲で破壊して欲しかった。 【さすらいパパ】さん 7点(2002-10-17 23:50:07) |
15.最初の30分がむごく、戦争の無意味さを語っていた 【はるまき】さん 7点(2002-08-18 21:07:28) |
14.なかなかです、戦争映画としては群をぬいていると思います。戦争をここまで飾らない映画ははじめてだと思います。ですが、もちろん不満もあります。結局、伝えたいことがイマイチわからなかったことや、やはり少々アメリカバンザイ主義なところ。でも、これを差し引いても、最近のアメリカ戦争映画ではすごい方なのではないでしょうか。 |
13.この映画は良い意味でスピルバーグっぽくなさを感じた。特に前半の戦闘シーンのリアルさ。あと、全体として、スピルバーグ作品にありがちなある種のあざとさも感じなかった。面白いかどうかと問われれば、可もなく不可もなく程度と答えたいですが・・・。 【鏡に萌え萌え】さん 7点(2002-04-19 15:40:03) |
12.前に戦争を実際に体験した自分の祖父が戦争での生きる死ぬは、完全に運だといっていたけど、この映画の戦闘シーンはまさしくそれだったと思う。でもあまりに長すぎて、間延びしちゃう間は否めない。 【ぺク】さん 7点(2002-03-26 01:59:00) |
11.よくも悪くもハリウッド戦争映画でした。 |
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10.秀作の戦争映画。ストーリー的には悶々と納得のいかない気持ちで見ました。一人のためにそれほどの犠牲を・・・?無線で確認できないのか・・・?「部隊の誤用だ」と登場人物の一人が言った事に同感しました。中だるみのエピソードも必要なかった。しかし、映像としては今までの戦争映画ではダントツ!No1!アカデミー監督賞を獲って当の前。これから、これを教科書に勉強する人が沢山いるだろうなと感じてしまいます。やはりスピルバーグは素晴らしい。 【チューン】さん 7点(2002-02-11 14:59:58) |
9.最初の上陸シーンは壮絶だったが、そこから無意味に長い中盤がある。壁が崩れて敵と鉢合わせになったり、ライアンを見つけて話しているうちに人違いだったと気付くシーンなど、ちょっとした笑いを狙ってるようだが、かえって質が落ちてしまう。だらけてきた頃に最後の銃撃戦でまた話が盛り上がってくる。序盤とラストだけは結構楽しめた。よく、シンレッドラインと比べられるが、向こうは自国と敵国の中立な立場で戦争そのものの悲劇を描いているのに対して、こちらは自国のみの悲惨さを描いたアメリカ寄りの映画。善悪に分かれている為、ストーリーははっきりしていて理解し易いが、趣旨としては個人的にシンレッドラインの方が好きだ。 【しんえもん】さん 7点(2002-01-27 01:45:49) |
8.ちょいとグロいですが、戦争の悲惨さを感じるにはいいんじゃないでしょうか。僕はけっこう好きです! 【もっち】さん 7点(2001-10-06 12:52:35) |
7.最初の30分を見逃すなって言われて見たんで、そこだけ集中してました。 今まで見たこと無かったすごい映像でした。 しかし、その後は・・・? 【wood】さん 7点(2001-09-19 16:03:39) |
6.物量作戦ってのはこんなものでしょう。死んでも死んでも次から次に人を送り込むってことなんだから、我々がシミュレーション・ゲームでやってるようなことを、生きた人間でやるってことなんだから…(この冒頭のシーンを見せるだけで充分反戦映画になってる)。映画としては上陸シーンがすごすぎて、上陸後のスケールダウン感が激しく(上陸シーンが映画のバランスを崩してる)、難しいところなので、取りあえず7点献上。 【sayzin】さん 7点(2001-08-07 19:39:55) |
5.最初の戦闘シーン。超リアルな映像に、吐き気をおぼえるほど怖かった。オレだったら船から下りられないよ。戦争は狂ってる。そこに居たら、やられる前にやる、しかないのか... 【肉弾】さん 7点(2001-07-04 21:25:42) |
4.映像はあれでいいと思う。中途半端にやったんじゃ無意味な映画になってしまう (戦闘シーンばっかだからね)。米軍賛美かどうかだけど、まあ「正義」って言葉が大好きな国の連中のやることだから、あれくらいならまだマシかな、と。私も「プライベート」の意味がわかりませんでした。形容詞の private と掛けてるんだろうか? 【GMくん】さん 7点(2001-03-15 00:12:10) |
3.どうしてもこの映画と「シンドラーノリスト」と比較してしまうのは僕だけだろうか・・・ 【T・Y】さん 7点(2000-12-15 22:52:47) |
2.皆さんの言うとおり、映像には迫力があった。戦争に行ったことはないからリアルなのかどうかは解らないが、“リアル感”は漂ってくる。主題である「ライアン二等兵救出劇」については別に感動はしなかった。やっぱり主人公達の戦うための動機付けが弱かったからかな?でも、それが逆によくあるお涙頂戴物にならなかったのが良かった。戦争物というと、なにかと必死に生き抜こうとする人間の姿や、逆にかっこよく死んでいく人間が強調されるけど、この作品はただただ無意味に人が死んでいくところがかえって戦争の虚しさ、愚かさを伝えてるようで、変に感動を強要されなくて良かった。スピルバーグの意図したところからはズレてしまったのかもしれないが。 【habi】さん 7点(2000-12-10 02:26:40) |
1.戦争がいかに醜いものかという主題とか、ライアンの逸話はどうでもいいと思う。要はあの戦闘シーンのリアルさ。 【プリン】さん 7点(2000-11-21 11:45:54) |