4.《ネタバレ》 いつもバイクで走り回っている人、船の名前を何度も書き直している人、屋根の修理人、あの中では浮きまくってるパンキッシュな姉ちゃんなど、一人一人が強烈なキャラクターでそれぞれがあの村には必要不可欠な存在。景色や建物、人を含めた全ての要素のどれか一つが欠けてもあの素晴らしい村は成り立たないような気がしました。村全体の団結力が強い、かといって閉鎖的ではなく外部からの人も温かく受け入れ、いつの間にか溶け込ませてしまい町の風景にしてしまう。ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな不思議な魅力が一杯の理想郷でした。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-27 20:23:53) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 (書直し)この作品を見つけた当時は、”ぴあ”の分厚いシネマガイドを夜な夜なめくり、赤鉛筆なんかでチェックするのが楽しみだった。ガイド誌の作品評価は★で示され、四つ星が最高なのだが、この作品には三つ半の星がついていた。解説を読んでいて、音楽担当がマーク・ノップラーだと気付き、内容関係なしにとても見たくなり、早速レンタルで手に入れ鑑賞。テーマ曲は既に知っており、作中の音楽は間違いなく素晴らしかったのだが、意外なことに映画作品としても星以上に面白かったのです。こうなるとマイナーな映画でもあり、妙に愛着が湧いてきて、すぐさま探し回り、梅田三番街のレコードショップでDVDをゲット(いやここは「キッド」だったか…)。やっぱり何回見てもいいですね。大都会のビジネスマンが田舎へ買収に来て、心変わりする..というわかり易いストーリーなんだけど、人物一人ひとりのキャラと立居地をしっかりと設定し、心象表現をコミカルに、時には暗喩を用いて丁寧に丁寧に描写されていることが、すんなりと大団円へと導いてくれます。やっぱりそのあたりがフォーサイスマジックというか、「シルビーの帰郷」でも感じた、人物をどれだけ嫌味なく立たせられるかにかかっている気がします。本作は”マリーナ”の女神のような立ち居振る舞いを描写したことが、最高に素晴らしかったと思う。あ~フォーサイスは映画を撮り続けているのだろうか... 【カリプソ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-18 16:19:54) (良:1票) |
2.なんていい映画だ!!この作品を、見終わった時の俺の卒直な感想でした。俺は、今までたくさんの映画を見てきましたよ。大火災、大津波、大爆発それに恐竜が生き返ったり隕石が落ちてきたり、ついには宇宙人が襲ってきたりもしました。確かに面白かったし楽しかったです。でも映画は、派手ならいいってもんじゃないですよね。どれだけ自分の心に響くかなんですよね。個人的な感覚なんですけど、いい映画を見ると心が何とも言えない穏やかさに包み込まれるような感覚になるんです。これもそんな感覚に落ち入った数少ない作品の一つ。あの村の白夜の美しさと人々のユーモラスな雰囲気にすっかり飲み込まれてしまいました。バンザイ!!後は↓の皆様のおっしゃるとうり少しでも見てくれる人が、増えるといいかなぁ・・・ 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2004-06-29 21:06:41) (良:1票) |
1.そう、まさに見る者をしみじみと幸福感に包んでくれる至福の1本ですよね。主人公の俗物青年が小さな村の人々のなかで暮らすうちに、いつしか「人生にとって最も大切なもの」に気づいていく…と言う展開自体はありがちなれど、不思議なユーモアと詩情が入り交じった語り口に、クスクス、ホロリ。ビル・フォーサイスという監督は、本物の才人じゃないかな。ちなみに、マイケル・J・フォックスの『ドク・ハリウッド』はこの映画の影響ありありですよ(出来は…だけど) 【やましんの巻】さん 10点(2003-07-14 17:53:12) (良:1票) |