77.ヴァイオレンス映画と呼ばれるものは数多くあれど、緊張感を演出するため、または、派手なアクションを演出するためのお手軽選択肢としての暴力であることが多いと思われます。そういう意味で、本作における暴力は一線を画しています。世の中に対するフラストレーションのはけ口として、タイマンで裸の拳でただ殴り合う同好会をつくる男たちの話。殴り殴られることで得られる狂気の悦楽。骨がぶつかり合う音が鈍く響き、血がしぶきをあげて飛び散るさまは、暴力というよりは、痛みそのものであり、エンタメというよりは、狂気そのものです。自分たちの殴り合いだけに閉じていれば良かったのですが、もともとは社会に対するフラストレーションが発端であるため、主人公の意思に反してというか、潜在意識に即してというか、矛先が社会に向かっていくわけです。そして終盤に、大きなどんでん返しがしくまれ、すぐさま冒頭を再生せずにはいられないしくみ。なるほど~とうなりながら2周目を楽しめます。ここまで緻密なヴァイオレンス映画も他にないかなと。見終わった後でデヴィッド・フィンチャーと知って、なるほど納得でした。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-02-08 20:25:53) |
76.ブラット・ピットでこんなにカッコ良かったんだなあ。腹筋の割れた肉体に驚愕。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2020-12-28 01:00:27) |
75.資本主義とグローバリズムの拡大によって発展した消費社会、物質主義を強烈に皮肉った作品。子供のころに見たときと、大人になって見たときでは印象がかなり変わった映画だが、社会への示唆や洞察に富む内容で、カルトかつアナーキーな名作と呼んで差し支えないだろう。
子供のころは、その暴力的でアナーキーな物語と、ブラピのマッチョな姿に魅了された(そして多くの人と同じく筋トレに励んだ笑)。大人になって見返すと、社会の物質主義や消費主義を痛烈に皮肉るそのテーマ性に魅了された。主人公は高収入だがやりがいのない労働に明け暮れ、立派なコンドーに居を構え、高価な家具や家電を買い求め、それらに囲まれることで生の充足を感じようとする。資本主義が進展した社会では、消費主義と物質主義は切っても切り離せない。高所得を得て、買いたいものを買い、消費したいものを消費する。それで人は幸福になれるのか。映画は明確にそれを否定する。スラム街、廃墟、薄汚れた地下空間。そこでは肩書きを捨て去った男たちが殴りあい、痛みを分かちあう。社会や常識の外側で暴力に身を任せ、痛みを感じることで、主人公はついに生の実感を得る。主人公(とそのオルターエゴ)は、地下世界で殴りあうだけでは飽き足らず、やがては表の社会の秩序さえも混乱させようと暴走を始める。
終始暴力的で非常識な世界が画面には広がるのだが、同時に否定しがたい強烈な魅力が画面から溢れている。エドワードノートンがどんどん覚醒していく姿、ブラピのカリスマチックな姿、廃墟や地下空間がたまらなく魅力的に見える。惰性で生きてはいないか、物質主義や消費主義を生の指標としてはいないか、人に感謝されて社会に資する”仕事”ができているか(労働とは異なる)。この映画を見るたびに、映画に挑発され、問いかけられている気がする。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-08-03 13:27:48) |
74.とんでもない映画だ。狂っている。 でも彼らを狂っていると感じているオマエは正常なのか? 正常って何だ? 【alian】さん [インターネット(字幕)] 9点(2018-09-17 11:23:42) |
73.ブラッド・ピットの正真正銘のクセ者ぶりが素晴らしかった。並んで、精神を支配されたエドワード・ノートンの演技も抜群だったと思う。強烈な映像世界と確信犯的なストーリーが顕著な映画ではあるが、それらを裏付けしたのはさらに強烈な主演俳優二人の個性だったと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2017-04-16 11:32:18) |
72.ムダのないつなぎによる展開のなめらかさ。デヴィッドフィンチャーさま、尊敬するわ~。マーラの視点でもう一度見ると二度美味しい。テーマも人それぞれに感じるところが違えど、軸がはっきりしててかつ重い。悲しくハッピーで美しく破滅的なラスト。いやー映画って(略)。ブラッド・ピットの最高傑作だとおもいます! 【460】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-03 02:44:35) (良:1票) |
71.見る前に想像していたものとまったく違って、いい意味で期待を裏切ってくれた映画。 |
70.【改行推奨】 「ファイト・クラブ」はこんな方にオススメ。 ・最近不眠症な人 ・ストレス解消法が物を買うことである ・物欲が高い ・会社の上司に倍返ししたいと思っている ・性欲が下がり気味
さあ!同じ事の繰り返しの毎日から抜け出すために君もレッツNAGURIAI! ただし、SATUJINNやBAKUDANはやりすぎなのでやめておこう! 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-16 17:20:33) |
69.何が起きているのかサッパリわからない、と思っているとやってくる束の間の爽快感。あー、何かわかんないけど、とりあえず爽快だからこのままでいいや。と、流れに身を任せて辿り着いたのは凄惨な現実。不満に気付かないフリをして、お前が何もしないからいけないんだ!気付け!俺は生きてる!もう、とにかく生きろ生きろ!と脳に直接訴えかけられるようなメッセージ。映像は暴力描写ばかりなのに、何なんだこれは!目から鱗、てこういうこと!?ていう。面白い 【ベッカー】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-30 18:20:18) |
68.最後の展開にはすっかりだまされてしまいました。中盤以降も先の展開が気になって夢中で見れました。面白い。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-09 01:48:04) |
|
67.主人公はストレスと抑圧された生活をおくるなか、ふとしたきっかけで狂気にめざめてしまう。この映画の怖いところは主人公は普通の人であることだ。現在の社会を風刺しているとおもう。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-31 09:52:27) |
66.男達がただ殴りあう映画かと思ったら、すごく脚本がうまい。なぜか何回も観てしまいます。 全体的にほかの映画にはないセンスが感じられる。かっこよすぎる。 【eureka】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-03-14 00:41:06) |
65.矛盾点はあるが、それを気にしないで観れた。 【Dr.Tea】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-08-07 03:19:53) |
64.ただの殴り合いの話だと思ってたら!全然違いました。 ラストのオチも嫌いじゃないし。 とりあえずブラピとノートンがかーっこいい。 【たなけそ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-27 07:37:02) |
63.ブラピもノートンも好演。見終わった後、なんとなく早足で洗面所を歩き回りました。 【キュウリと蜂蜜】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-23 10:53:51) |
62.ブラピはいい男だけどなぜかちょっとキレた役のほうが似合いますね。 原作も読みましたが、これは映画の方が良かった。(映画館)
【なみこ】さん 9点(2004-10-15 09:23:27) |
61.よく考えてください。
銃を使わずにしっかりと暴力というかバイオレンスを表しています。
原始に戻った肉弾戦もかっこいい!
しかし、君たちは一体何をやってるんだね? 【やぶ】さん 9点(2004-10-11 19:48:11) |
60.全ての男共は野生に餓えていた。そして、何かを壊したがっていた。 存在する総てを。築いてきたものを。 そして己自身をも。 只一人、それさえも利用し、己を破壊するための目的として蔑む奴がいる。 それは、俺なのか、奴なのか、 答えは己を破壊したときに解るだろう。 そして、俺は目を、見開いた。 その答えを、俺のものとするために。
全編に渡り、二人の男の壮絶な生き様が展開されていく、 これは男のドキュメント・ムービーといっても過言はないだろう。 絶えず主人公の視点から指示される演出と構図。 逃げ惑う自身の影をあざ笑い、そして奮い立たせる男。 自身からの脱出。一歩先を行く男。 これは男を破壊するに足る、十分な映画だ。 |
59.こういうオチ好き。 【ゲソ】さん 9点(2004-06-10 03:13:23) |
58.『ファイト・クラブ』という題名を観ると、殴り合いばかりしているのだという単純な想像していた。でも実際ではそんな単純ではなかった。淡々と進むストーリ-の中に、あんな結末が待っているとは、まったく予想も想像もしていなかった。驚きと言うか、ショックと言うか・・・終わって、ストーリーをもう一度頭の中で整理して見ると、あぁ~そういう事だったのかって気付く事がいっぱいあった。観終わってからもまた楽しみがある、複雑のようで、そうでもない作品でした。結局言いたい事は面白かったいう事です。 【ボビー】さん 9点(2004-06-02 20:07:00) |