11.シリーズ最後となってしまった第48作!これが最後となるなんて、渥美清さんの身体の調子の悪さを知りながらも本心はまだまだ観たい。そう思っていた。けど、結果、これが最後で良かったと思う。何だかんだと言いつつも、満男には泉ちゃんが一番似合うのと同じで寅さんにはリリーが最も相応しい相手だとこの最後の作品を観ると必ずそう思う。そんな寅さんとリリー、最後まで一緒にはなれなかったけど、でも心はお互い通い合っていることが観ていて解る。寅さん全部を観て思うのは、辛い時、悲しい時、疲れている時でもやっぱり寅さんを観るとそれだけで元気になれる。中には当然、ハズレもある。でも、私はそれでもこのシリーズ、大好きです。そして、シリーズ完結となったこの作品、やはり死を目前にして、身体の調子の悪いのにもそれでも寅さんファンの為に二十七年間も、最後の最後まで至福の時を与えてくれた寅さん、俳優、渥美清さんに心から感謝の気持ちを言いたい。このシリーズがスタートしてからは寅さん以外の役をほとんど断って、車寅次郎という日本中に愛される男を演じ続けてきた渥美清さんの姿に何度観ても涙が止まらない。心から「ありがとう!寅さん!ありがとう!渥美清さん!ありがとう!田所康雄さん!そして、そして、こんな素敵なシリーズを二十七年間、全48本にも及ぶ作品で私に笑いと涙と感動を与えてくれた山田洋次監督をはじめとするスタッフ全員、ありがとう!」この最後の作品に関しては作品の出来云々の問題ではなく、シリーズ最終作にして、寅さんらしい見事な終りに、10点以外は考えられません。 【青観】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-01-20 22:19:43) (良:4票) |
10.元気がない寅さんの姿なんて見たくないなあってずっと思ってたので、「口笛を吹く寅次郎」以降の後期シリーズは全部見逃してました。でもここのレビューでの評価の高さをみるにつけ、ファンならやっぱり寅さんの最後の雄姿を見届けなくちゃいけないって義憤(?)にかられ、恐る恐る先日ようやく観てみました。(鑑賞中)・・・あれ~、導入部のお決まりの夢のシーン、なくなっちゃたんだ、うわっ、寅さんもさくらも結構年取っちゃったなあ、とらやにも若い店員さん入ったんだ、これでおいちゃんおばちゃんもようやく楽隠居出来るよなあ・・・。ストーリーはどんどん進んでいきます。既にこの撮影中、病に冒されていたという渥美さんには確かに往年とは比較にならないほど声にも張りがないし、動きもほとんどありませんでした。正直最初の時点ではやっぱ観るんじゃなかったかなって思った位。でも浅丘「リリー」ルリ子が登場してくるあたりからラストまで、僕はずっと涙滂沱状態でした。これが最後だとは意識してなかったにせよ、この作品はシリーズ最終章としての挽歌になってるんだなって思って。ストーリー上はついには結ばれなかったにせよ寅さんとリリーは奄美大島で幸せに暮らしたんでしょうね。いよっ!寅さん、あんた最後までカッコ良かったよ! 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-31 16:34:25) (良:3票) |
9.テレビでやっていたのを「ながら見」していたけど、気がついたらレンタル屋で借りていた(少し前の話です)。以前はただのマンネリ映画としか思えず、棚の前で立ち止まったこともなかった。どこかで誰かが言っていることでしょうが、いつの間にか見なくなった「日本の風景」がこの映画にはたくさんあることに気付いた。出来の悪い兄を心配する家族。大勢で暮らす小さな家。用事がなくても顔を出すご近所さん。夕方になると晩御飯のおかずの匂いがする台所…等々。現実は「セキュリティ」万全のオートロックのマンションに暮らし、何年も顔も知らない隣人にたまにおざなりのお辞儀をして、PHS発信機を持った小学生が晴れた日曜でも部屋でテレビゲームをしている世知辛い世の中。寅さん映画を見てると、自分もいつかこんな暮らしに戻りたい(たぶん無理なのだが)、と少し懐かしい気分になる。日本人ならいつかふと見たくなる映画だと思う。特にこの作品は渥美さんの病気が分かっていたからなのか、偶然なのか、ハッピーエンドでシリーズを終えたので何度でも見たくなる終わり方になったと思う。 【しまうま】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-05-24 20:56:52) (良:3票) |
8.出来不出来を越えた、シリーズ最終話。渥美さんから監督に「最後はアリランを歌いながら釜山に帰るのはどうかというアイデアが出たそうです。寅が在日だったという設定はすごい。見たかった気もする。渥美さんをはじめ、すべてのスタッフ、キャスト、そして監督に、心からお礼を言いたい。 【ひろみつ】さん 9点(2003-11-03 01:34:53) (良:3票) |
7.私の『男はつらいよ』全作視聴マラソンもれを以って終了致しました。これでようやくちゃんと全部見届けられました。次回作の予定があったそうですが、私はこの作品ほど最終回にうってつけの脚本・キャスティングはないと思いました。リリーと泉の再登場、ウジウジ満男が男になる、リリーと寅さんの物語、柴又のみんな、、、これで御前様が出演してたら満点かも。一瞬ミツオと船頭がジュンとゴローに見えるシーンも有りましたね、これはこれで面白かったな。とにかく関係者様方、こんなに素敵な作品を世に残して下さって本当にありがとうございました。日本の文化を知るにもこんなに良い教材は無いと思います。何よりも、渥美清さん、ご苦労様でした。ありがとう! 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 8点(2013-03-17 01:25:32) (良:2票) |
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6.第1作から第48作まで全ての作品を見終わりました。渥美清さんの最後の演技に涙しました…。辛い時、悲しい時「寅さん」を見ると、不思議と気持ちが落ち着き何度も救われたものです。もし自分の命が数ヶ月しか無い状態になった時“人生の最後に何がしたいか”。それは「男はつらいよ」を見ることです。[お金、地位、名誉]はあの世に持っていけませんが「男はつらいよ」だけは魂に残る気がします。日本の宝、素晴らしい映画を作ってくれた山田洋次監督ならびにスタッフの方々に感謝致します。ありがとうございます。 【kazunabe】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-08-23 11:08:53) (良:2票) |
5.以前に見たときは何も感じなかったのだが、シリーズをほとんど全部見た後で見ると、「嗚呼、もうこれで最後なんだな。」としみじみと感慨深くなり、ガンと戦いながら寅さんを演じ続けた渥美清の役者魂に感動した。好ききらいははっきりと分かれるかも知れないが、やはりこのシリーズは日本映画史上最高のシリーズだと思う。この映画の公開の翌年に他界した渥美清(本名 田所康雄)の冥福を祈りつつ、10点を捧げる。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 10点(2005-03-27 17:57:23) (良:2票) |
《改行表示》 4.ありがとう!渥美清! ありがとう!寅さん!(涙) 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-10-06 17:43:13) (良:1票) |
3.以前、NHKで寅さんの特集をやっていたときのこと。「紅の花」の撮影の合間、いかにも身体が辛そうな渥美清が、インタビューに答えてこんな話をしていました。映画「スーパーマン」のロケ中、近所の子供たちが集まってきて、スーパーマン役の役者に「空、飛べよ」とはやし立てたそうです。「そんなこと言われたって、人間だから空なんか飛べるわけないもんね。でも、飛ばなきゃいけないんだよね…。ご苦労なこったね」。そう穏やかに語る渥美清の姿は、とても寂しそうでした。世間から役柄と本人とを同一視される喜びと哀しみは、常人の思い及ぶところではありません。私も寅さんを見るたびに、「空を飛んでくれ」と願っていた1人です。そして毎回、期待どおりに飛んでくれました。長い間、ご苦労さまでした。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2007-01-31 01:12:33) (良:1票) |
2.この作品で、満男と泉ちゃんに決着がついて本当に良かったと思います。寅さんの動きを必要最小限に押さえてるような演出(それでも、元気そうに見える渥美清)リリーの登場、震災後の神戸で終わるラストシーン。 最後のつもりではなかったであろうけど、いろいろ象徴的な感じがしました。 【どっぐす】さん 9点(2003-09-07 00:43:33) (良:1票) |
1.最後、満男と泉ちゃんが砂浜にいるのを寅さんとリリーが見守っているシーンが大好きです。 【よん】さん 10点(2003-04-27 17:29:10) (良:1票) |