《改行表示》 7.《ネタバレ》 ウォレスとグルミットの最高傑作はコレだと思う。30分弱にこの詰め込みよう、超高密度の傑作だ。 ヒッチコックタッチのサスペンスが展開される面白さ。 朝の朝食、家中に巡らされた線路、「キートンのかかし」を思い出すようなギミックにあふれた家。レバーひとつでなんでもできちゃう。 ベッドは跳ね上がり、穴に主人を落とし、ジャムは朝食となるパンに命中する。 自らおでましする“プレゼント”の恐怖演出。無表情の奥に隠された見えない恐怖が徐々に迫ってくる。グルミットはぞんざいな扱いに苛立ちを募らせ、嫉妬し、潔く諦め、反撃を開始する。 グルミットたちの耳は髪のようになびく。 良いも悪いもリモコン次第、散歩・掃除用ロボットに“追い出され”、他者によって犯罪に使われてしまう恐怖。ウォレスがグルミットにした仕打ちがそのまま返ってくる滑稽さ。 ロボットの上からズボンを履くなwww “プレゼント”の行動はどんどんエスカレートしていく。 二人を翻弄し弄び、下調べをし、手を摺合せ、拳銃を備え、手袋を頭から被り鶏の様なトサカで“変装”する。 グルミットの追跡シーンのスリル。カフェにコインを投げ置く仕草とかにこだわりを感じられる。路地裏、ナイフは覗き穴を作るため、巻尺は上に上るロープ変わり、一瞬眼が合ってしまう瞬間の戦慄、“PUSH”の文字。 “プレゼント”も他者を利用するとはいえ命懸けだ。 侵入シーンは緊張の連続だ。展示される同胞、四次元ヘルメットから飛び出す“手”、汗を拭きだして操作を行う焦り、剥がれそうな天井、寝ているウォレスがいつ起きるか分からない恐怖。起きたらいきなりビルの断崖とか怖すぎる。 クライマックスを飾る幽閉からの脱出と反撃が凄い! 階段のスロープから猛スピードで走る列車上でのチェイス!室内&列車上という二重の密室、西部劇さながらのアクション、電燈は防弾ヘルメットに、道は自分で作る! 動物園の檻は監獄のように不気味だ。“脚”も用済みとなれば、夕陽を背に自分の“脚”で立ち去っていく。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-06-04 20:55:44) (良:1票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 クレイアニメのよさ 脚本と映像に抜かり無し おもしろい 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-02 11:29:52) (良:1票) |
5.シリーズ第2作。どちらかと言えばシュールなコメディーに徹していた前作「チーズ・ホリデー」とは違い、下宿人のペンギンの登場によってウォレスとグルミットの信頼関係が揺らいだり、サスペンスフルな展開もあってすごく楽しめた。博物館のシーンなども一体どうやって撮影したのかと思うほど技術も前作よりレベルアップしている。中でもラストの模型の列車での追跡シーンはクレイアニメとは思えぬほどのスペクタクルシーンとなっていて手作りでここまで迫力のある映像が作れていることに本当に驚かされる。文句なしの10点。「飛んでまーす。」「なんでそーなるの。」とコント55号のギャグを言ったりする欽ちゃんの吹き替えも面白かった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(吹替)] 10点(2006-08-12 16:37:11) (良:1票) |
4.シリーズの中ではこれが一番面白いです。おすすめです。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-08-10 20:48:29) (良:1票) |
3.魅力的なキャラとストーリーの楽しさについては皆様とまったく同感なので割愛。私の感じるこの作品の魅力は「クレイアニメの魅力たるほのぼのとした手作り感」と「クレイアニメの限界を超えたスピード感ある映像表現」が絶妙なバランスで成り立っているという点。特にラスト5分の追跡シーンは、1コマ1コマを撮影するクレイアニメの手法から考えればありえない程の労力と時間がかかっているわけで、その心意気に拍手。30分しかないの?では無くて、30分もあるの、これ?というのが初見した時から今でも続く感動。 【Nbu2】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-13 10:07:49) (良:1票) |
2.これまで見たアニメでは傑作中の傑作です。グルミットの表情の豊かさと独特のユーモアも良いですが、わずか30分映画にサスペンス映画のツボを押さえた演出を見せた監督には拍手を送りたいです。とくにゴミ箱に隠れたグルミットに近づくシーンやダイヤを盗むシーンの緊張感は実写映画にも勝るほどだと思います。ラストの列車追跡シーンは間違いなく映画史に残るスピードアクションでしょう。2,3回は見直して気付いて欲しい小ネタが多いのもすごいところ。この映画を酷評する人とは友達になれないと思います。 【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 10点(2004-09-15 23:11:06) (良:1票) |
1.クレイアニメの脅威!!時間はたったの30分程度だが、そこらの映画を観るよりもずっと楽しめる。コツコツと地道な作業を重ねて、あそこまで精密にクレイを動かせるのはもはや職人芸。特に今回の作品で素晴らしいのは、何と言っても無表情の悪党ペンギンさん(バットマンじゃないです)。このキャラクターはシリーズ中でもかなりの名キャラクターだと思います。巻尺を利用して美術館を下調べするシーンはお気に入り、ラストの列車追跡劇は個人的に映画史に残る名シーンだと思っています。 【かんたーた】さん 10点(2003-08-14 07:52:00) (良:1票) |