1.ここまで怖くないホラーは、ある意味スゴい。シナリオの出来以前に、CGを使って「何を見せるか」、「どう演出するか」という部分において、あまりにも考えが無い。CGが使える事がよほど嬉しかったのか、無意味に幽霊や怪奇現象を視覚化したりするから、想像の余地が奪われている。「どうしてここまで怖くないのか」を考察するための、反面教師的な価値しか無い。
CG技術の向上が「表現の多様性」と共に「表現の堕落」をも齎した事を象徴する作品と言える。やはり表現に限らず大事なことは、目的と手段を取り違えることなく、何を最も優先させるべきかを見極めるセンスだろう。
【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2003-06-23 10:04:24) (良:1票) |