《改行表示》 14.《ネタバレ》 傑作に成り得たのに、傑作になることを自ら放棄したような惜しい作品。含みのあるサスペンスにしている一方で、ストーリーには何のひねりもありません。ミステリーめいたサスペンスには、必ずあるはずの『サプライズ』がこの作品には無いのです。 悪い人は最後まで悪い人だし、味方は最後まで味方だし、奥さんは最後までただの奥さんだし、依頼者は最後まで依頼者です。 ホラー的な雰囲気や、何かを予感させるようなドキドキ感は楽しいのですが、結果、そんなたいした事は起こらないっていう感じです。 ただ私は、あのハゲちゃびんが好きで、彼が出ているだけでたいていの映画は面白く感じてしまうので困ったものです。なんか応援したくなるハゲなんですよね。 ラストの決着のつけ方は、動機の面で考えれば、ちょっと強引でしたね。 確かに、もう証拠も残ってないわけだし、暴力をもって悪を成敗するという結論を非難する気はありません。ただそれをニコラス・ケイジがやるってことには違和感を感じます。すでに依頼者からは報酬をもらっているわけですし、愛する家族がいるにも関わらず命の危険を犯してまで復讐を肩代わりすることの説得力が、このストーリーからは感じられないのです。 これだとまるで、映画のため、お客さんのために無理矢理決着をつけちゃったみたいです。そこはもう少し、ストーリーや脚本に説得力をもたせてほしかったです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-22 15:06:34) (良:2票) |
13.ミステリーとしてもサスペンスとしても中途半端で、基本的に映画として面白くない。アングラ世界の表現も、「いかにもアングラでござい」というような記号的な作り。また性的嗜好の差異に対する偏見を助長するような差別表現と受け取れる部分もあり、そういう点での不愉快さがある。スナッフビデオを巡る謎を追っていく序盤辺りまでは面白かったが、途中から単なる復讐劇になってしまい、そのまま終了。イマイチ何が言いたいのか分からない。もっとミステリー路線で突き詰めて行ったら面白くなったはず。 【FSS】さん 3点(2004-05-02 11:37:38) (良:2票) |
《改行表示》 12.《ネタバレ》 スナッフ・フィルムという題材のショッキングなどぎつさで観る者の耳目を惹いてるけれど、意外とグロばかりを執拗に描写するタイプの作品ではなかった。フィルムの凄惨な場面ではカメラをずらして、ニコラスとホアキンの表情を映して間接的に描写したり。ビビるホアキンが可愛げあり。 幼い娘のいるニコラスの、その怒り苦しみは娘を持つ全父親のそれである。ただならぬ形相のN・ケイジの渾身の演技がこの作品の屋台骨。残酷さを好む人間の業を結局どうすべきか処理しきれてない脚本は物足りないし、マシーンの正体の明かされ方はわかりづらいことこの上ないしで、一級品ではないけど前述のN・ケイジのふんばりに免じての点数です。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-23 00:26:22) (良:1票) |
《改行表示》 11.《ネタバレ》 1999年は映画史的に重要な年で、一般の観客には馴染まないとされてきた難解なSF映画『マトリックス』が大ヒットしたり、暴力をテーマにした問題作『ファイト・クラブ』に大スター・ブラッド・ピットが主演したりと、映画界の常識を打ち破る映画が続々と登場した年でした。そんな中でも、本作『8mm』の異色ぶりは際立っていました。『セブン』以降は他人の脚本のリライトばかりを務めてきたアンドリュー・ケビン・ウォーカーの4年ぶりの新作にして、テーマはポルノ。これをメジャースタジオであるソニーピクチャーズが直接製作し、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったニコラス・ケイジを主演させたのですから、どんなものが出来上がるのか誰も想像出来なかったのです。。。 かくして、大きな注目を浴びる中で完成した本作ですが、内容は実に中途半端でした。テーマがテーマだけにスタジオ側も相当な覚悟をもって製作したのかと思いきや、どこまでやるべきかの迷いがはっきりと見て取れるのです。アングラの世界はステレオタイプで面白みに欠けるし、主人公が暴力に飲まれていく様には深みがありません。この企画で観客が期待したものは、我々が住む社会のすぐ隣に存在するであろうユニークでグロテスクな世界だったはずなのに、そういったものを徹底的に見せてやろうという気概がまったく感じられません。事の発端となるスナッフフィルムの内容や、怒り狂ったニコラス・ケイジがジェームズ・ガンドルフィーニを殴り殺す場面など、作品の要とも言える描写を編集で誤魔化している辺りの腰の引け具合には失望してしまいました。極めつけは、取ってつけたようなハッピーエンド。このラストで、重苦しい作品は完全にぶち壊しにされてしまいました。。。 オリジナルの脚本はもっと凄かったようなのですが、内容に恐れをなしたスタジオが勝手に書き換えてしまい、最終的にはアンドリュー・ケビン・ウォーカーが「あれは自分の作品ではない」と言い出すほどに形を歪められてしまったのだとか。前述の成功作が作家性を信じて振り切った結果として歴史に名を刻んだのとは対照的に、本作は商業的打算の末に、興行的にも批評的にも記録を残せなかったようです。唯一の救いは、メジャースタジオがノウハウを投入した作品だけあって、探偵ものとしてはそれなりに面白く出来ていたということです。残酷描写の大半はカットされているので、安心して楽しむことができます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-04-16 01:50:24) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 探偵が少しずつ殺人8ミリフィルムの出所をたどるくだりは悪く無かったです。どんな奴が何のために作っているのかには興味があったから。100万ドルには驚いたけど、そのネタが割れた後は何も無かったですね。いや、主人公は必殺仕事人やってたけど、殺して決着はダメでしょう。映画のテーマと言えるようなものが復讐のアクションで飛ばされた印象です。被害者に同情して、殺しに手を染める主人公像は無理があるんじゃないかな。まぁ、悪役がやられるシーンは溜飲が下がる気分ではありましたが…。映画としては、金持ちの道楽なのか、性的倒錯行為なのか、或いはもっと根本的にスナッフフィルムを見たがる人の性なのか、どこかに何らかの主張をぶつけて欲しかったです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-02-18 05:10:27) (良:1票) |
9.不覚にも一度見たことを忘れ、DVDを二度借りたことのある作品。ということは、パッケージを手に取らせる魅力がこの映画にはあるということか。今も、ストーリーの記憶が希薄だ。三度目の借りる日が来そうで、とても怖い映画。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-01-08 10:32:12) (笑:1票) |
《改行表示》 8.少し(ほんの)エログロに内容を持っていってるけど是と言って見るべき点はないですね。奥さんの存在が鼻につきますね。ぎゃぁぴぃ騒ぐだけの駄目妻でしたね。それとやはり、何ゆえにケイジがあそこまで女の子に思い入れたのか?自分自身の殺人の罪は許されるのか?そこが釈然としません。だから点数低いです。それと時間長すぎ! 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 3点(2005-09-27 10:20:24) (良:1票) |
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7.《ネタバレ》 弁護士が黒幕側として出てくるまでは、猟奇的なテイストと、事の真相を引っ張っていることとで楽しめました。が、中盤から後半にかけて失速します。そもそも弁護士もぐるだったというのはちょっと安易すぎはしないでしょうか。ここはもうちょっと捻ってほしいところです。その後の展開も家族とのぼやけたようなドラマがあったり、ボスキャラ(?)である覆面の男がただの殺人淫楽症だったりと魅力薄。トムが殺人にいたる動機付けも十分に描き出されているとは言いがたいですし…。 【虚学図書之介】さん 5点(2004-06-06 22:54:53) (良:1票) |
6.まぁ~俺的には 面白い面白くない以前に道義的にどうなの?希望的要素のひとかけらもなく、全くクレイジーとしか言いようが無い。こんな映画を平気で作れるアメリカって国は全く持ってイカレテル嫌な国だぜ。 【東京JAP】さん 1点(2002-05-24 16:24:44) (良:1票) |
5.けっこうおもしろいんじゃないっすかねぇ。 あのアンダーグラウンド世界の探検はなかなかよかったです。暗くて ジメジメしてましたが マッドな感じが楽しかったです! 【もっち】さん 7点(2001-11-09 00:13:45) (良:1票) |
4.なんかぱっとしないんだが、こんな内容を映画化したってことだけほめとこうぜ。 【あろえりーな】さん 5点(2001-08-05 00:03:50) (笑:1票) |
3.ニコラス・ケイジはハマリ役だと思いました。みなさん、結構評価が低い見たいだけど、僕はなかなか楽しめました。暗い部屋で一人で見ると怖い映画ですね。 【Eternity】さん 7点(2001-05-15 03:01:01) (良:1票) |
2.ケイジがハマり役。彼は暗い作品がよく似合う。救命士とか。 【りか室】さん 8点(2001-01-13 00:40:11) (良:1票) |
1.これ高校生以上は本当に見ても平気なのか? 【にゃん♪】さん 5点(1999-11-28 23:05:48) (笑:1票) |