28.とてもよかった。「なぜ1点引いたか分かるか?それは我々の国で作った映画じゃなかったからだ!」と某CM風に言いたい位です。 【海野やよい】さん 9点(2003-12-11 01:30:36) |
27.まず最初にナベケンに拍手を送りたい。これは皆さん言われているとおり、ナベケンでなければこの映画は面白くなかったと思う。彼の存在感に10点つけたいですな。そしてこの超一流スタッフの技術の粋を集めた芸術大作の本格さに大拍手。ズウィックの細部まで練りこんだ作りこみ、ナイラのあまりにも美しすぎる衣装、ローゼンの息を呑むほど美しいカット、そして何と言ってもミスター・フィルムコンポーザー・ジマーの音楽。これを見た後では日本の時代劇は見れない。戦闘シーンも大迫力、効果音も秀逸、少しジマーの音楽がくどすぎるキラいはあったが、劇中のこの構成力と本物志向は、日本では永遠に作れない。無理。不可能。
ただ惜しむらくは、あまりにも美術の方が様式美すぎたところか。もっと泥臭いものにしても良かったと思う。-1点というよりは-0.5点なんだけど、トム・クルーズという大嫌いな俳優も含めて-1点。だがそれでもオススメできる。本年度最高傑作。内容やアラ探しだけで見る人は勿体無いと思う。隅々まで堪能すべし。 【DeVante】さん 9点(2003-12-10 23:48:23) |
26.映画を観ている間、どーにもしっくりしなかった。理由はだいたいここで挙げられているものです。戦闘シーンは文句なしにすばらしい。 【ガッツ】さん 6点(2003-12-10 20:32:53) |
25.すごく期待し過ぎて見に行ったためか、違和感ばかり感じられえて 最後まで映画に入り込めなかった。でも、その違和感の理由をずっと 考えつづけていたら、自分の中に眠っている日本人としての感覚を再発見 する事ができたような気がします。そんなきっかけを作ってくれたこの映画に 感謝。 |
24.トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之の演技に8点、素晴らしいですね。ネイサンの視点からサムライとは何かを2時間近くかけて、ゆっくりと魅せていきましたが、渡辺謙演じた勝元の死を迎える数秒間の姿だけでサムライの心を感じられました。渡辺謙かっこよすぎる。もう渡辺、真田両俳優以外この役を演じられなかったとまで思ってしまいました。映画の途中、微妙に違和感を感じた2つのシーンがありました。一つは桜のシーン。作り物とはいえ何か美しさを感じられないなと思っていて気付きました。画面の大半がそこに生えている緑の木々を入れてしまったから。日本映画の桜はそれの美しさを最大限に映す為にピンク色以外写さないものが多いのでは。2つ目は富士山のシーン。富士山は立派でそのものでしたが、やはり手前に映っている山野原は外国の景色でした。富士山にはそれに似合った日本の木々があるのだと改めて思いました。(富士山の周りにしか生えない桜があり、それは富士山を引き立たせる為かの様にわずかな花しか咲かないそうです)独りよがりなレビューですが、日本人として富士山と桜は自分が思っていた以上にそれらの一番美しい情景が脳裏に深く刻み込まれているのだと思いました。 【tomomi】さん 8点(2003-12-10 16:13:13) |
23.正直、これがアメリカ人が作った映画とは思えなかった。 変な日本の固定観念もないし、途中からは舞台設定がリアルで合戦シーンがリアルな ちょっと主人公が英語をしゃべったりする日本の時代劇、みたいな感じで見入ってしまった。 何か、武士道とかにアメリカ人は憧れるところがあるのだろうが、やや美化しすぎのきらいも ないではないけど。外国映画に日本人の心を思い出させられては形無しですなぁ。 でもいい映画ではあった。ただあまりに日本的すぎて向こうでは人気なさそう。 【あきんど】さん 8点(2003-12-10 12:16:29) |
22.和をもって尊しとなす、テロリストなのかレジスタンスなのか、異国の文化を認め会話を楽しむ勝元。無益な殺しを好まぬ漢が、急進的な西欧化改革に異を唱え、私利私欲のためでなく国益のために、あえて無謀とされる”戦”に臨み、日本人としての”アイデンティティー”を貫き通す。現代日本人のハートにも響くとは、武士道の遺伝子は日本人の中にまだ眠っているということでしょうか。潔く華々しく散る死に際に目が行きがちであるが、いつ如何なる時に死が訪れようとも、恥じること、悔いることのない生き方、そのために日々精進する生き様こそが武士道ということでしょうか。ただ客側がかなり読み取ってあげないとツライ映画。イラクに散った2名の外交官にこの映画を捧げたい。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2003-12-09 21:16:29) (良:1票) |
21.鳥肌がたった。今までに無い感動にとまどいすら覚えた。 日本ってすごい。昔の日本に顔向けができない。 【40円】さん 9点(2003-12-09 21:06:43) |
20. 参った。圧倒された。154分を全然感じさせない。涙がとまらなくてどうしようもなかった。終わったあと正気に戻るまで、かなりの時間とギネスをハーフパイント必要とした。死にゆく者と、残される者の別離のシーンを最小限にとどめたのが光る。(以下追記)時代劇がまだ人気があるため日本の役者のほとんどが馬を乗りこなせるのは重要な無形文化。この騎馬隊の数々の迫力あるシーンはあまたの西部劇の名場面を超えハリウッドがつくった最高峰だと思う。 【南浦和で笑う三波】さん 10点(2003-12-09 14:50:40) (良:2票) |
19.簡単に、世界の情報を見てとれる今日、他国の仕来たりや分化を理解し共鳴できるようになったとはいえ・・・、正直、外国人の手によって、「サムライ・スピリッツ」が描かれる事には、多少の拒絶感を感じていた・・・。そう感じられるのは、私自身が「日本人特有の仕来たり」を少なからず重んじているからだろう。「お辞儀」もその一つだ。今作で語られる「サムライ・スピリッツ」は、善悪の判断ができ、日本特有の「心(文化)」を守ろうとする強い意思を持った、まさに、「理想的な侍(日本人)」である。元に、そういった「侍」もいたのだろうが、これほど「強くて美しい魂」を兼ね備えた「侍」は聞いた事がない。そして、「静」と「動」。私は、日本人を表すときに、これほど当てはまる言葉は無いと思っている。この言葉も、欠かす事は出来ない。何故なら「礼節」と「戦」を抜きに日本の歴史は語れないからだ。劇中には、それらの「日本人特有の心」が余す事無く描かれおり(そこに、素晴らしき日本の俳優人の力が重なっている事は実に喜ばしい)、幾多のシーンで胸が熱くなり、涙があふれた・・・。日本が今現在作る事の出来ない「サムライ・スピリッツ」をハリウッドにて描かれたことは、正直寂しい想いだが、この映画を見れて本当に良かったと感じた・・・。今作の映画制作関係者、全ての方々に、心からの敬意を表したい。美意識として片付けられても構わないのですが・・・私は、こらからも「日本人の魂」と「誇り」を絶対に無駄にせず、歩んで行きたい・・・。 【sirou92】さん 9点(2003-12-09 00:21:02) |
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18.よかったなー。映画館で観たから迫力も満点だったし、笑えるところもあったり、長い映画だったけど時間がたつのも忘れてみました。日本人の役者さんがよかった 【paruru】さん 9点(2003-12-08 15:41:49) |
17.終始涙をこらえっぱなしでした。魂が震えました!魂が叫びました!とにかく渡辺謙、真田広之がカッコイイ!サムライ、武士道バンザイ!日本人最高!小泉さん、あんたこれを見よ!見終わって映画館を出るとそこら辺にいるショボくれたオヤジ達が少し凛々しく見えました(笑) 【愛人/ラモス】さん 10点(2003-12-08 10:07:00) |
16.色々突っ込みたくなるけど、素直によかったです。殺陣もしっかりしてたし(最近の日本映画や時代劇では酷いのに)戦闘シーンも稀に見る迫力。ただ、どうしてもストーリーに違和感は残ってしまい、感情移入しきれなかったのも正直なところ。勝元が戦わなくてはならない理由も今一つ釈然としなかったし、通訳のおじさんがカメラマンとして同行することになった心理変化もよくわからない、明治帝の最後のシーンも、そもそもの条約の内容がよくわからないので、その覚悟の度合いも意味合いもよくわからない。主人公のオルグレンの最後も少し釈然としませんでした。個人的には侍として全うして欲しい気持ちもありますが、よくある語り部として侍を伝えるような終わり方の方が素直に見れたかも。いくつか残念なところもありましたが、とにかくあのように侍を描いてくれたことにはただただ感謝!渡辺謙さんも素晴らしかった。今でも世界に通用する役者が日本にいたんだなーと誇らしく思いました。真田広之もよかったですね。最後に日本人としてちょっと残念だったのが、出陣前の真田広之の舞にもう少しフォーカスして欲しかったこと(あの舞が死を覚悟を意味することは、あれだけでは外国人には伝わらないですよね)、勝元に詩を完成させて欲しかったこと、最後の明治帝と大村のやりとりで英語が使われたことですかね。天皇が普通の役として普通に登場していたのにはびっくりしました。これは外国映画ならではですね(笑)※多くの外国人に見て欲しい映画なので甘めにこの点数です 【おぎ】さん 9点(2003-12-08 02:21:07) (良:1票) |
15.暇人さんと同じく、私も後半30分ずっと泣きっぱなしでした。こういう外国が作る日本映画っていうのは、やはり私達が元来から知っている日本とは多少違ってくるものです。反発心が起きる気持ちも分かりますが、日本がアメリカ映画を作るとしたら、想像が飛躍していって、アメリカ人が観たらとんでもない映画になるのは目に見えています。あれこそが、西欧が求める理想的なサムライ・スピリットなのではないでしょうか?そう考えて観ると、この映画はとても良く出来た映画です。渡辺謙はもちろん、小雪のあのはかなげな演技に心奪われました。この二人が、ディア・ハンターのC・ウォーケンのように、主演を食ってましたね。でもトムの日本語もなかなかのものでした。キル・ビルよりはずっとマシでしたね。久し振りにいい映画に出会いました。 【Ronny】さん 8点(2003-12-08 00:37:00) |
14.アメリカで日本ブームが吹き荒れる中、ハリウッドが満を持して製作したサムライ映画である。しかし肝心のストーリーは特別傑出しているわけでもなく、ブレイブハートとさほど変わりは無い。サムライ・スピリットを前面に出し日本に敬意を表しているが、結局のところストーリー展開やオチはいかにもハリウッドといった感じだ。時代考証やプロダクションにしても製作陣の努力は認めるが、それは日本の文化を背景にした映画を製作する上では当然のことであり、何よりプロダクション・デザイナーやセット・デザイナー、コスチューム・デザイナーといった美術部門に日本人の名前がクレジットされていないところがいかにもハリウッドらしい(実際は日本人から何らかの意見を求めたと思うが…)。これらのことからこの映画は完全にアメリカのパースペクティブによって製作された映画と言わざるをえない。それはトム・クルーズやズウィックがギャンブラーではないということと、特にクルーズはアイズ・ワイド・シャットで芸術(リスク)はお金(コマーシャル)よりも重要なものではないということを学んだためだ。しかし最後の戦闘シーンで渡辺謙が馬に乗って敵陣へ突進していく姿、彼の表情(目)を見ていると胸に熱いものが込み上げてきたのは確かである。やはりこの私にも普段は気付くことの無い大和魂というものがあるんだなと感じたし、それだけでもこの映画を見る価値はあると思う。この映画を見て、これが外国産の映画であることに少々嫉妬すると同時に、この映画と同等のスケールの映画が撮れない日本映画を取り巻く環境が残念でしょうがない。今だからこそ日本人監督によるサムライ・スピリットの真髄を世界に伝えてほしい。私の友人であるアメリカ人(彼の好きな映画は七人の侍や用心棒などの黒澤作品)が映画を見終わった後にこう言った。「結局のところサムライ・スピリットの物語は唯一日本人だけが伝えることができるものなんだなと思ったよ」彼の点数は5点だった。 |
13.日本人キャストの皆さん最高です。監督もニクイねコンチクショウ。真田広之がかっこよかった。たしかに外人さんから見たら怖いかもしれませんね。泣く子も黙る、という感じ。やっぱ侍は顔つきが違うな!(…いい映画なんだけどなんでオレはこんな無粋な感想しか書けんのだ) 【ゆうろう】さん 9点(2003-12-07 00:54:16) |
12.アメリカ人が作った侍の映画にしては、かなり良くできていたと思う。細かい部分では、ちょっとどうかというシーンもあるにはあったんですけどね。あの「ボブ」には、笑ってしまった。でもあのじぃさん(有名な斬られ役の方らしい)の演技は良かった。キスシーンと、最後のシーンさせなければもう少し高い評価をしたんだけど、まあその辺がアメリカ映画らしいというか・・・。 【ぱおーん】さん 8点(2003-12-06 14:42:56) |
11. けっこう面白かった。日本を敬意を持って描いてあって、何か少しこそばゆい気がしたね。 でも歴好きには、納得行かないな・・・。西南戦争がモチーフとなっているが、やっぱり西郷と大久保のドラマを思い出してしまうと、設定がちんけな感じだね。「大村」という人物があまりにも俗物で、「明治政府の高官は、あんな俗物ではなかったぞ」と思ってしまうわけで・・・。政府側の人間にもサムライスピリットがあって、その矛盾の中でリーダーとして悩む複雑さも欲しかったな。まあ、そこまで高望みするのは、無理か。ハリウッドの娯楽映画にははっきりとした悪役が必要だものね。 渡辺謙が、えらいさわぎになっていますが、そんなに良かったかな?確かにするどい目つきは印象的だったが、何か前屈みで姿勢が良くなかったような印象があるのだが・・・。気のせいでしょうか。やっぱりあの役は、高倉健でなくては・・。でも健さんは年とりすぎたからできませんが・・・。20年前にこの作品があれば・・。 でも映画としては、飽きることもなく、映像もきれいだし、殺陣もお見事(キルビルなんかよりぜったいいい)みる価値のある映画だと思いますよ。 【JK】さん 8点(2003-12-03 18:00:27) |
10.想像以上に素晴らしい映画だった。リアリティーには欠けるが、ドラマもアクションも素晴らしかったし、クルーズも渡辺謙も良かった。侍への敬意もそうですが、日本と日本人を美しく描いてくれているのも嬉しかったし、なによりかっこよかった。初めから最後までまったくダレる事なく後味も良かった。 【アキラ】さん 8点(2003-12-03 04:54:34) |
9.まずは、ここまで徹底した「日本」へのアプローチと、文化への理解、そして敬意に対して、トム・クルーズや作り手たちに「ありがとう」と言いたい気持ちになります。何より、渡辺謙や真田広之ほか日本の役者をここまで正当に扱ったことに、本作の度量の深さをしみじみと感じるし。トムを含めた登場人物それぞれが複雑な人間的陰影をたたえ、戦闘シーンの圧倒的なスペクタクルも見事! と、何だかケチのつけようのない充実ぶりなのですが…。作品がどこか『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の”二番煎じ”的な展開であること。ここでトム・クルーズが魅せられた「武士道」とは、結局のところ「侍」という《支配者階級》のものであり、彼らは決してアメリカ先住民のようなマイノリティとは違うのにこの映画はそのあたりを(わざと?)同一視していること。その2点がどうしても気になってしまったのでした。この映画からは、当時の民衆がすっぱりと切り捨てられ、ただの背景でしかない。そのあたりが、例えば黒澤明の『七人の侍』などとは決定的に異なるところではないでしょうか。もちろん、それがほとんど”イチャモン”じみたものでしかない、素直に本作の素晴らしさを賞賛しろ! との非難を覚悟の上で。 【やましんの巻】さん 8点(2003-12-01 17:05:08) (良:4票) |