《改行表示》 5.家族を殺されたマチルダの、ドア越しに救いを求める表情に衝撃を受けた人は多かったのではないだろうか。自分もその一人だ。 レオンのドアを開けるか躊躇する表情も良い。女子供にも容赦ないスタンスフィールドのいかれっぷりも最高。 レオンとマチルダの間にある、親子の愛とも、恋人同士の愛とも、どちらともいえない曖昧で、しかしながらとても深い愛は、考えれば考えるほど泣きそうになる。特に大人になるとそうだ。 こういう素晴らしい映画は10点つけなきゃ。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-01-15 11:15:42) (良:1票) |
4.劇場版を含め何回も観ているので、今更なのだが、久し振りの鑑賞で思ったこと。エリック・セラの音楽の素晴らしさ。独特の流れるようなカメラワークと一体化した旋律。そこに主演三人の演技が加わることで、映画芸術として完成度の高い作品となった。リュック・ベッソン監督の最高傑作。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-04-03 12:52:48) (良:1票) |
3.友達に勧められて観ました。感動ですね。まず3人の出演者が素晴らしい。ジャン・レノのあの誰にも醸し出せない独特のセクシーさはなんなんだ?男でも惚れます。そしてナタリー・ポートマン。スターウォーズ(ただの可愛い娘)→コールドマウンテン(おっあのスターウォーズのナタリーが結構いい演技してるじゃん!!)→レオン(こんな演技出来てたの?しかもこの妖艶さ!!)の順に見てきたけれどどんどん魅力に惹かれてます。十分主役でも撮れそうなのに…だんだん個性が出せない役になっちゃってない?あれだけ演技力と雰囲気があるんだからもっと彼女を引き出す映画に期待したいです。そしてゲイリー・オールドマン。一見した瞬間に他の俳優とは違うなと感じさせる。濃いんだけど透明な雰囲気。本当にこの3人の雰囲気は最高です。カメラワークも秀逸ですね。喉元にナイフを突きつけたレオンが暗闇に消えていくシーン。ナイフの描く光る軌跡が美しい。マチルダがレオンのドアホンを押し助けを求めるシーン。3人の位置関係がワンショットで理解でき、それぞれの違った緊張感がアンサンブル。その後ドアが開かれ光がマチルダを照らし出す、まさに希望の光。同じように光だけで見せるシーンとしてはレオンが撃たれ、画面が一瞬明るくなる所。そのまま床にうな垂れていき、観る側は倒れゆくレオンとシンクロしていく。ユーモアと緊張感の緩急もいいですね。本当に笑ったし、迫り来る恐怖にドキドキしたし、これだけ感情的に入り込めた映画は久しぶりです。ラストの歌も最高。エンドロールですらこの映画の惹き込まれる一場面にしてしまっている。「やばい、自分は今もの凄い映画を見てしまっている。」こんな奇跡的な出逢いがあるからこそ映画から離れることは出来ません。 【ちーた】さん 10点(2005-01-10 15:53:27) (良:1票) |
2.この作品に漂うあらゆる「感情」。脚本・演出・カメラワーク・演技・音楽、すべてが完璧なこの映画のもっとも秀逸なものはそれらが紡ぎ出すすべての「感情」だ。愛・恋・恨み・妬み・絶望・希望・開放……私の大好きなこの映画にはすべてがある。 【鉄腕麗人】さん 10点(2003-09-27 19:28:53) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 マチルダの存在感や迫力が凄い!「闘争本能に気づき始めた子供のヒョウ」って感じの目力にゾクッとする。この凄さは一体どこから来ているのだろう?と考えてみると、ナタリー・ポートマンの天性の演技力はもちろんのこと、脚本上のキャラクター造形やシチュエーション設定で、しっかりお膳立てされているのに気づかされる。このマチルダというキャラクターは、常に嘘をつき、演技をして、建前で話している娘なのだ。学校から電話を受けたときは、母親の「演技」をして「娘は死んだ」と「嘘」をつく。家族が殺されたときも部屋の前を何事もなかったような「演技」をして通り過ぎ、レオンに助けを求める。レオンとコンビを組んでからも、彼に見放されないように「レオンが気に入るマチルダ」を演じている。これはとんでもない手練ですぞ。時と場所と相手によって、全く違う態度を見せるのだから。けど、そうやって自分ではない別の人間を演じることでしか、生き残ることができない人だったんだろうな。もし本当に「マチルダとレオンが親子で、音楽学校を受験するためにバイオリンを練習したい」のなら、アパートの管理人と話すシーンは「下手な芝居」でしかない。けれど、「下手な芝居をしている場面」だというシチュエーションのお陰で、「自然な演技」に見えるわけだ。 よく、インタビューで「オーバーな演技はさせずに自然な演技を引き出そうとした」と答えている作り手がいるけど、「レオン」はそれとは正反対のアプローチ。むしろ、徹底的に「オーバーな演技」をさせてるのが印象深い。(別にナタリー・ポートマンの演技が下手だって言ってるわけじゃないですヨ) それに、マチルダ以外の登場人物も、ほぼすべてが「嘘」「演技」「建前」で生きている奴らばかり(アパートの管理人も!)。この辺の造形で、他の映画に無い独特の緊張感と魅力が生まれていると思う。レオンだけが「嘘」も「演技」もヘタクソなのがご愛嬌(つまりジャン・レノの演技がマジで上手いということ)。 けれど、彼がマチルダを救うために最後の「嘘」をつく場面は男泣きせずにはおれない! 【ゆうろう】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-08-28 17:16:30) (良:1票) |