6.子供の頃、誰もが感じる『おばあちゃん』への印象を思い出します。このおばあちゃんの表情や動きがあったかい。いやぁ、見せ方が凄くウマい!です。 |
5. 【SUM】さん 8点(2003-12-22 17:03:27) |
4.最高によかったです。おばあちゃんに対して孫がやっていたことって私が小さい頃にも経験があります。うちはおばあちゃんはいなかったけれど田舎に引っ越したときお父さんに対してやったいろんなことを思い出して中盤からずーっと泣き通しでした。私はこうやって愛されてきたんだなんて感じた映画は初めてでした。最後にはおばちゃんの歩く姿をみてああこの人はこうやって生きてきたんだと妙な説得力のあるすばらしい映画でした。 監督の伝えたかったことが素人ばかりの出演者によって見事に表現されたすばらしい映画でした。 【さんご】さん 10点(2003-11-18 16:23:36) (良:1票) |
3.大阪での初日に見ました。静かで美しい映像の中で淡々と進行する物語。無言のおばあちゃんからにじみ出てくる無償の愛情、子供の頃の特有のぶつけどころのわからないわがままさと癇癪、両方の心情がとてもよくわかるような気がします。乾電池、チキンのエピソード、くしゃくしゃのお札、裸足、くし・・。おばあちゃんの優しさがラストの絵葉書のシーンでようやく通じ合うところでは一気に涙があふれていました。忘れることのできない映画のひとつですね。 【SHU】さん 9点(2003-09-08 10:12:09) |
2.わざとらしくない、さらりとさわやか、それでいて温かい感動を味わいました。おばあちゃんのジェスチャーの意味を知って、涙が止まりませんでした。やはり、自分のことを無条件に愛してくれるのは家族ですね。たとえどんな人間であれ。そして人間を再生してくれるのもまた、家族なのかもしれません。 【ひなた】さん 10点(2003-09-02 22:12:08) (良:2票) |
1.都会から電車・バスと乗り継いで祖母の住む田舎へやってきた母親と少年。(このバスの中の描写が物語を暗示していて、実に効果的だ)初めて対面する祖母は、腰が曲がり口も利けなくて、一人ひっそりと暮らしている。来た早々、母親だけはとんぼ返りで帰ってしまい、祖母に預けられた少年は、何かとカルチャーショックを受けざるを得ない生活を強いられる事となる。(冒頭の母親の喋り方や振る舞いを見ているだけで、この何処にでもいそうな少年の育ちの悪さや我が儘ぶりが窺い知れるというもの)不慣れな生活がストレスとなり、気持ちのはけ口として、何かと祖母に当り散らす少年。しかしそんな孫に、むしろ申し訳なさそうに優しく接する祖母の姿に、心打たれる。映画は様々なエピソードを重ねながら、少年が祖母に心を通わせるまでを描いてはいくが、それは決して劇的ではなく、(祖母の歩みのように)徐々に徐々に気持ちが穏やかになっていく。そのプロセスが実に巧く表現されていると思う。従って祖母と別れのシーンも、遠く離れていくバスを映すだけで、祖母の見送る姿の描写はそこにはない。多分、イ・ジョンヒャン監督は必要以上の感傷を避けたかったに違いない。(「世界ウルルン滞在記」の“別れの朝”のほうが、よほどドラマチックだ)むしろそれは、自分の家へゆっくりとしかししっかりとした足取りで帰る祖母の後姿を、どうしても強調したかったからに他ならない。動物と子供の演技にはかなわないとよく言われるのと同様に、体から滲み出るように純朴な人柄を感じさせる素人の演技には、いかなる名優も及ばないということを、本作を見ていてしみじみ感じる。 【ドラえもん】さん 8点(2003-05-22 15:43:11) |