5. 光と影の映像交響詩。詩の朗読を聴きながら良質な絵画を観賞したような後味が残った。 子どもにとって異性の親はある種ミステリアスな存在。自殺した父親の謎に興味をひかれる少女が真実を追い求める。スペイン内戦を背景とした父親の苦悩と葛藤・・・それを理解しようとする娘。“南”への旅立ちが彼女の成長を物語る。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-03-16 20:36:38) |
4.ツタヤで借りたDVD、パッケージと中身が違っていて、間違って借りてきてしまったのがこの映画でした(笑)。というわけで、前情報もまったくなく見始めましたが、少女の可愛さにひかれ、最後まで鑑賞。地味ながら、ある秘密を持つ父親と、それを知った娘の関係がセンス良く描かれていて、いい映画だったと思います♪ 映像も美しく、説明し過ぎない、でしゃばり過ぎない演出とうまく合っているように感じました。 【ramo】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-18 19:11:09) |
3.同じ監督でも、『ミツバチのささやき』よりは見やすいですね。あちらが勝手に自己完結していたのに対し、こちらはまだ観客というものを意識しているように思えます。しかしあいかわらず、あれこれ解説するのはどうかな~というような代物。まあやはり、私の好みではありませんが。少なくとも、こうした映画を称揚しようという気にはなりません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-01 13:50:54) |
2.南の方へ。父親の脱アイドル化と共に少女の成長が描かれる。移動なのだ。移動。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-01-17 23:38:21) |
1.絵的には「ミツバチのささやき」よりこっちのほうが好み。青空と陽光を受ける雲が個人的にツボなので。幼い頃は尊敬し、神秘的な存在だった父のイメージが事件をきっかけに崩れ始めるところはすんなりと入り込めました。ホテルで父が語る初聖体拝領の思い出をエストレリャが淡々と聞き流してしまう演出は素晴らしいです。ホテルに残る父の孤独な姿と悲劇的な結末、ここまでは良かったんですが、それだけにラストが尻切れトンボ感が強いのが残念です。あえて父のイメージを想像させるという見方をするにしても、「南編」への未回収の伏線が多く、「未完成」の印象が残ってしまうのです(シリーズ物の中篇のような感じ)。やっぱり、これは「南編」あってこその作品なのではないかと。 【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-01 00:23:41) |