橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)の投票された口コミです。

橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)

[ハシ]
The Bridge[米]
(Die Brücke)
1959年西独上映時間:104分
平均点:8.25 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(1960-02-27)
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2003-09-08)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん
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監督ベルンハルト・ヴィッキ
キャストコルドラ・トラントフ(女優)フランツィスカ
江原正士(日本語吹き替え版)
塩沢兼人(日本語吹き替え版)
脚本ベルンハルト・ヴィッキ(ノンクレジット)
配給東宝東和
あらすじ
第二次世界大戦末期のドイツ。戦火の背後で、まだ平凡な学生生活を送る少年達にも戦争の影は忍び寄っていた。ドイツ軍の人材不足から、やがて入隊した彼らは、しょせんタダの子供に過ぎず、上官である下士官の命令で、前線とは直接関係のない橋を守ることを命じられる。大人の配慮で無駄に死なないようにわざわざ前線から遠ざけられた彼らの前に、天の悪戯か、やがてアメリカ軍の戦車が迫ってくる。実戦経験のない少年達は、恐怖に怯え、やがて戦争の本質を知ることになるのだ。彼らの運命は?
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【口コミ・感想】

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1
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5.戦争というモノを少年達がどのように見ていて、心情がどのように変わっていくかというのが、実に淡々と、それでいてはっきり表現できている映画という事で、この映画の出来は素晴らしいと思います。
実際、出てくる少年兵の初々しさと戦地から必死に逃げ戻る老兵達の
姿のギャップの捉え方は秀逸で、戦争の愚かしさとか考える前に、虚構と現実を理解しないまま戦場に駆り出された悲劇を実感できると思います。
久々に見て気が付いたのは、物凄くドイツの生活描写が細かいこと。
まぁ、ドイツ(西ドイツ)の監督さんなんで当然なんだけど、ドイツ国民ももろ手を上げて戦争に賛成していた訳では無いというのをかなり巧妙に見せてます。これと似た感じを受けた映画というのが実は「史上最大の作戦」のドイツ軍側のカットなんですけど、この監督は「史上最大の作戦」でドイツ側の監督してた事を後で知りました。
反戦を唱えている訳では無いし、少年達の悲劇を訴えている訳でもない、戦争の現実をこういう形で巧妙に表現したのはこの監督の上手さなんでしょうね。
奥州亭三景さん 10点(2003-11-03 13:38:55)(良:2票)
4.まだ戦争ごっこに憧れてるような高校生が、意気込んで本物の戦争に参加し、その恐ろしさを初めて知って遊びじゃないと、恐怖に震えながら巻き込まれて死んでいく。戦争の生々しさをこれほど現実的に教えてくれる映画も珍しい。ドイツ映画だけど戦時下の庶民の生活は驚くほど日本のそれとも似ている。生活用品は不足し、戦いに怯え、子供を戦争にかり出される悲しみや恐れ、教師は子供に戦争参加をあおり立てる。ただ一度、テレビ放送で見ただけなのに戦争の愚かさ、むなしさ、悲しさがこれほど強烈な印象で記憶に残ったのも少ない。
キリコさん 9点(2003-10-05 14:09:56)(良:2票)
3.《ネタバレ》 戦争におけるヒロイズムの崩壊を描いていますが反戦を意識したというより、ありのままの戦争を写し出しているように思えます。もちろん主人公たちが子供であるからこそ悲劇性が増しているのでしょうが、それが重要なポイントではなく純粋な視点を借り正面から対峙することで戦争の残酷さを浮き彫りにしているのだと思います。逃げまわる大人の姿、瀕死の負傷兵、戦闘の恐怖、あっけない死、さらに生き残った者に与えられる虚無。順を追うごとに厳しくなるシーンの連続は悲惨なんて言葉じゃ物足りません。さらに、おそらく〝子どもたちだけで戦車を撃破した〟という出来事が噂となり伝われば人々は子どもたちを英雄と呼ぶのでしょう。でも実際はそんな言葉は相応しくない過酷な戦闘をリアルに描出することで英雄を葬り去っています。敵味方問わず多くの尊い命が犠牲となり記録にすら残らず消えていく戦争はあらゆる概念を破壊し、そこには英雄も臆病者もなければ大人も子どももないのかもしれないと考えさせられます。木の上から敵兵を狙う少年が射殺した後に見せる笑顔が何とも不気味で印象深いです。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-15 18:22:06)(良:1票)
2.少年達は愛国心と責任感から生まれ育った愛する家族のいる町のため、米軍の攻撃から懸命に橋を守り抜こうとする。子供扱いされるのを嫌い、早く祖国のため役立つ人間になりたいと願う。ましてや男子たるもの腰抜けの卑怯者だけにはなりたくない。愛国心を煽るプロパガンダ教育も行われたと思うが、当時少年達がこのような考え方を持つのはごく自然であったと思われる。しかし戦場では壮絶な殺し合いが繰り広げられ、敵味方のそのほとんどが即死か苦しみ悶えて死んでいく。周りの大人達は誰もこんな事は教えてくれないのだ。ところで、この作品での戦闘シーンは独特の色彩を放つ。とくに、重い金属音を響かせ米軍戦車が現われるまでの緊張感は特筆もので、後の「プライベート・ライアン」でも利用されるほど。また、敵である米兵が少年達に「戦争は遊びじゃない」と叱りとばすシーンも印象的だ。戦場を実際に体験した時にはもはや手後れで、死ぬか生き残るかの二つにひとつ。地獄を体験するには余りにも幼すぎた。ただ泣きじゃくりながら母のいる町へと歩いてゆく少年の姿が、戦争の悲劇性を切々と訴えている。名作です。
光りやまねこさん 9点(2004-07-29 10:25:10)(良:1票)
1.時代が時代だけに、映像的な迫力や軍装の点で見劣りはするのですが、それを補って余りあるほど内容のある映画です。ヒトラーユーゲントという少年ばかりの組織があります。彼らは熱狂的なヒトラー崇拝者で、総統のためなら命を捧げても好いと考える軍国少年達です。この映画はそういう熱狂的な”信者”でなくても、戦争という狂気の中では考え方が変わっていくというのを見事に描いていると思います。普通の学生生活を送っていた少年達が、第二次世界大戦末期の人材不足から入隊し、戦争に直面するというわけですが、足手まといにならないようにどうでもいい場所に配置されたにもかかわらず、アメリカ軍の戦車が来てしまい、そこで無駄な死をいくつも作り出すという悲劇が訪れます。投降を呼びかけたアメリカ兵が少年に撃たれて倒れる場面が印象的です。「西部戦線異状なし」と並ぶ傑作だと思います。
オオカミさん 8点(2003-11-17 02:04:08)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 8.25点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
415.00%
500.00%
600.00%
7525.00%
8420.00%
9630.00%
10420.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review3人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1959年 32回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1959年 17回
外国語映画賞 受賞 

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