7.《ネタバレ》 流血シーンをCGで処理するのはまあ良いとして、刀までCGを使っているのはどうかと思う。刺した時の役者の動きとタイミングが合ってないし…。ストーリー自体、「偶然」に頼りすぎている節があり、リアリティに欠けるし、随所に挿入される回想シーンは作品のテンポを著しく落としている。ラストのタップも海外には受けるのかもしれないが、本格時代劇を期待して観ると肩透かしを食う。殺陣の迫力はなかなか。たけし強過ぎ。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-11-29 16:26:27) (良:2票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 途中までは面白かったのですが、中盤以降の盛り上がりに欠けます。 人間ドラマ中心で描きたいのか、剣戟アクション中心の展開でいきたいのか、はっきりしません。 姉弟のエピソードを掘り下げるのは、復讐のカタルシスを得るために必要。ですがそのエピソードに尺をとりすぎて、どうしても中だるみを感じてしまいます。また、尺を取っている割に、エピソードに深みがありません。人間ドラマを淡々と描いてしまう北野監督の良さが、今回はマイナスに働いている感じがします。 それは他のキャラクターにも言えることです。また、個性をはっきりさせた割に、その個性の『良さ』が劇中で活かしきれていない気がするのも、もったいない。 服部は最後まで結局ただの用心棒としての役割に終始。そこに葛藤があるのかもしれませんが、惜しくもそれは描かれません。病床の妻とのエピソードは、半ば放置。服部は切られ、病床の妻は唐突に自害。二人への共感が劇中でもっと感じられるようになっていれば、服部と座頭市の対決の味わいは格別なものになっていたかもしれません。 新吉は終始ただのにぎやかしで、何かの役に立つことはありません。おうめもただの良い人どまり。 この作品では、『人の心境の変化』『イメージとのギャップ』などがほとんど描かれていないのです。そこにあるのは、ただ決められたストーリーをなぞるだけの、出来レース。もちろんフィクションは総じて出来レース。ですがそれを感じさせないのが映画でしょう。 それでもこの作品がそれなりに面白く感じるのは、座頭市アクションの爽快感。これに尽きます。 特に『効果音』の使い方は、個人的に大好き。アニメチックなくらいオーバーで、この『効果音』が座頭市の『強さ』を演出する最大の立役者となっている気がします。 よってアクションは良い。人間ドラマは今いち。期待していた程の映画ではなかったのが正直な感想です。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-12-07 12:07:37) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 普通に面白かったよ! ビートたけし演じる「座頭市」がとにかくカッコ良過ぎ! ズバッ!バサッ!ザシュッ!って、音が気持ち良い! とてもスタイリッシュでズバズバと気持ち良い! 血もぴゅっぴゅって飛んでいてね。 悪党を蹴散らすシーンは爽快感があってスッキリ(?) 抜刀術だっけ?居合い切り?(「るろ~に剣心」とか、「橘右京」とか「ゴエモン」がやってたやつだよね?) かっこいいな~。スピード感があって。 「速い」っていうのがカッコいい! (今思い出すと、切りかかるときの風圧の音が凄かったように思う。それがスピード感を高めていたかも) 強いっていいですね。強くて口ベタなのが良い。 コメディっぽくて笑えるところもある。 最後のあの「目」は!?わかんない。原作を観ると分かるかもしれない。 原作を観ないとね。いつか観よう! 座頭市がカッコ良過ぎです。 タケシってなんか普通じゃないですよね。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-02-09 02:10:08) (良:1票) |
4.座頭市の殺陣、コレに尽きると思う。とにかくスピーディー。R-15規制をかけてるので半端なく斬ってます、スプラッターしてます。ギャグはネタ的には笑えるものではないのだが絶妙な間により立派な笑いどころになっているところが凄い。さすが笑いをわかってますね。タップダンスとか詰めてでもラストの浅野との勝負はもう少し尺が欲しいかな、一雑魚と同じで一瞬で片付けちゃうんだもの。だが真の強者同士の勝負もそれこそ一瞬で決着がつくのかもしれない、そう考えると少し複雑。不満な点は姉妹、そして相手側の浪人夫婦の描き方、どちらかに重きを置いて欲しかったこと。どちらのエピソードも妙に半端で浅い印象を受けた。ですがDollsよりかは万人受けする作品だと思う。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-29 13:03:46) (良:1票) |
3.有名な殺陣師というのは殺陣のシーンにおいてはまるで監督で、本来の監督の演出を無視した殺陣をさせるそうだが、北野監督は我を通さない殺陣師を紹介してもらったらしい。正解です。本当の真剣勝負というのは一瞬できまるもんだと思います。ましてや居合や仕込みは、一瞬で切る為の術。よかったです。これまでの殺陣=チャンバラをあざ笑うかのようなシ-ンがガナルカナル・タカが3人に剣術を教えるシーン。そう思ってみたので、その後の展開に大爆笑しました。映画で”大爆笑”というのは久々です。キャラ配置からストーリー展開はすごくマンガチックでした。もちろん良い意味で。ただ、娯楽に徹した作品であることは、事前に知っていたので過大な期待はしないようにしてたんですが、やはりキタノ作品ともなれば100%そう思えないんですね。キタノらしい美しい映像を、静かな緊張感を、少し期待していたようです。次回作、本気作を期待しております。 【R&A】さん 6点(2004-03-22 13:22:35) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 ストーリー的に「勧善懲悪」の描き方が甘いと思った。 家族を皆殺しにされた旅芸者に同情したってのが 市が人をバサバサ斬る理由なのかな? 「斬る」大義名分が弱いと、いくら斬っても意味がないよ。 クライマックスの浅野との対決も同じ事。 浅野はたまたま雇われた用心棒で 剣術が優れているということでしかないから、 「宿命の対決」とは言い難いし・・ 古いことを言うようだけど、仇撃ちとか、 怨念みたいなウェットな部分はもちっと大切にしてほしかった (ついでにKILLBILLも同じ感じがした) 【りょーた】さん 6点(2003-11-07 16:00:37) (良:1票) |
1.映画の中盤で中弛みの感を受けたので、ストーリーが凡庸に感じられてしまった。125分は長い。もっとコンパクトに作れば痛快娯楽作になったと思うんだが。例えば邦画版「デスペラード」みたいな… それはやりすぎか…(笑)それと「菊次郎~」もそうだったけど、踊りのシーンになると長いですよね。しかし殺陣は迫力がありました。座頭市の斬鉄剣はかっこよかったです!まさにスーパー座頭市! 【じふぶき】さん 6点(2003-09-08 17:06:06) (良:1票) |