《改行表示》 7.おすぎなんか、ボロクソに酷評してたし、キツイ批評が多いみたいだけど、俺は好き。 北野監督のエンターテインメントが確立された作品だろうね。酷評する人は、どうしてもオリジナルと比較して「何だこれは?」となるんだろうが、オリジナルに忠実に作ったところで、敵うわけが無い。だからこそ、まったく違う市を創造したんだろうと思う。オリジナルに畏敬の念すら持ってるんじゃないかな。でも、それをストレートに出すのは照れる。やはり東京人特有の照れの成せる業だと思うよ。照れて、照れて、照れまくって、その照れすら押し隠そうとした末の「しゃらくせえ!」の居直りが茶髪の市になったんだろうな。殺陣は「たそがれ清兵衛」と双璧を成す見事さだ。随所に出てくるリズムとテンポと音を上手く使った「遊び」も楽しいし、ラストのカーテンコールの壮大な下駄のタップは胸が熱くなる。ああ、やはりこの人は浅草を自分のルーツだと思ってるんだなと、しみじみした場面でもある。この映画の、隠れた主役は「浅草」じゃないのかな・・・・。そういえば、昔、たけしは豊臣秀吉や足軽のことを映画にしたいとか言ってたけど、是非やってもらいたい。 【ひろみつ】さん 8点(2004-06-13 11:03:40) (良:3票) |
6.北野作品初見、座頭市という物語も初見。血や日本刀がびらびらと舞うのは非常に苦手な私で、R-15になるほど他のものも飛び散りギョッとしましたが、この作品は面白くて最後までしっかり観ました。解り易い痛快な物語と、全編通して失われない軽快なリズム。この作品をひっさげてベネチアに参加した監督は終始ニコニコでしたが、浅草お笑い出身の監督が持つ、独特の「芸人エッセンス」の香りが高いところが自信の理由だったのかなと思いました。ひょうきん族で育った私です、気に入るわけですね。殺陣もダンスも、生きるもの全てが持つ鼓動のリズムに合わせて非常にテンポが良かったです。エンターテイメントとしてこれは必須項目。ああ、芸名はビートたけしでしたね。やられた。 【のはら】さん 8点(2004-04-19 07:13:01) (良:1票)(笑:1票) |
5.おもしろかったです。お友達に「みにいったほうがいいよ」と素直にすすめたい映画です。「エンターテインメント作品を撮るぞ!」という監督のことばどおり、どなたでも楽しめる作品に仕上がっていると思います。なんかもういろいろなこだわり的なものをすっかり捨てて、からっぽになって観て気持ちよく楽しんでもらえるといいなあと思います。そうじゃないともったいない。北野監督に楽しく騙されてください。 【クリロ】さん [映画館(邦画)] 8点(2003-09-30 22:55:21) (良:2票) |
4.江戸時代をこんなに暗く描いた時代劇を初めて見ました。犯罪に支配された町、疲れた表情の人々、雨ばかりの天候、ほとんど照明がない中で芸をしているお座敷・・・『ブレードランナー』や『バットマン』(第一作)を見た時を思い出した。個人的には秀作。 【あすぺん】さん 8点(2004-12-05 12:05:56) (良:1票) |
《改行表示》 3.「七人の侍」以来の殺陣の革命かもしれない。世界に通用するチャンバラだ。北野COLORは健在の上に、今回は音とスピードに新境地を見せた。こういう映画は下手に登場人物をだらだら描いて観客に感情移入させるより、テンポよくバッサバッサとぶった切った方が気持ちいいね。そういう意味では芸姑姉弟の描き方は中途半端、どうせなら個人的には夏川結衣~浅野忠信夫婦に入れ込んで欲しかった。役者的にもこの二人の方が魅力あるでしょうが。どちらにしてもとにかく気持ちのいい映画だ!昨年の「阿弥陀堂だより」とは違った意味だが、邦画も捨てたもんじゃないね。 【つむじ風】さん 8点(2003-10-15 02:41:16) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 時代劇なのにそれを感じさせないテンポの良さがいいですね。殺陣のスピード、座頭市の圧倒的な強さもそれを盛り立てます。この映画を時代劇という括りでみるのは間違いかもしれません。ただ、随所に入る日本的情景描写のパロディ(畑の麦踏みタップなど)がそのテンポをさえぎり冗長に思えました。(適度に入る分にはスパイスになるけどちょっとくどい)ラストの祭りのタップもスタッフロールに被せた方が締まったような気がします。時代劇につきものの湿っぽい話に偏らなかったのも高評価。 【BAN/】さん 8点(2003-10-10 14:51:47) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 勝新太郎の座頭市を知らなかったので、純粋に楽しむ事が出来た。かなりエンターテインメントに傾いていて、今までの北野映画らしい静謐な感じは薄いが、「全編リズム」と言うから、それも狙いか。北野映画の新境地だろう。最後、黒幕の目を潰して石につまづいて…と言うのは、やはり北野風味。「めくらの方が人の気持ちが分かる」と言う台詞、R指定にするのが勿体無い。 タップがどう絡んでくるのか、と言うのは観る前から興味があったが、違和感なく絡んでいたと思う。大工にあのリズムをやらせた事により、最後の大団円で「町の復活」を感じさせるものになった。 タカの「殺陣師コント」は見事だったが、もうちょっとギャグ少なくても良かったかなぁ。 【アイカワ】さん 8点(2003-09-13 18:51:24) (良:1票) |