4.《ネタバレ》 なんともはや憤懣やるかたない映画。アイルランドの恥部と言われているらしいこの収容所の話、映像化するだけでも意味があったと思う。先日見た『4ヶ月、3週と2日』もそうだが、性的問題において、性交渉の結果妊娠する側の女性は、本当に不条理な扱いを受ける。オトコは放出して終わり。そして、一緒になって糾弾する側にまわる。お気楽で羨ましい限りだ。常々、妊娠する確率が男女50/50だったらどんなに世の中真っ当になってたろう・・・、と思う。この映画は決して前時代の話じゃない。映画ではカトリックの修道院が舞台だけど、性的な被害に遭う女性に「お前に落ち度があった」と責める構造はゼ~ンゼン変わっていないもの、日本でも。宗教という媒体があろうがなかろうが同じこと。たまたまカトリック修道院というコンバーターを通してそれがデフォルメされた形で表出しただけ。不謹慎かもしれないけれど、妊娠させた男やレイプした男たちを収容し、「避妊の仕方」とか「性欲の抑え方」を不条理なやり方で徹底的に教育する、というパロディー映画作ったらいいのに、などと思った。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-29 15:07:36) |
3.《ネタバレ》 やられました。アイルランドの社会派的実話は本当に重い。一番ヤラレタのはこういった修道院が1996年まであったことよりも、この作品がつい最近(2002年)のものだってトコロです。アイルランドのここ最近の変化は以前からは想像も出来ない程、本当に画期的なものだってことが解ります。「遅いわよ!今迄何してたのよ!」「成長してたんだ」う~ん。このセリフ。こんな重い映画の中で、唯一ニヤっとできたトコロでした。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-27 10:29:38) |
2.この手の施設が1996年まで存在したという事実はかなり衝撃的。とはいえ日本でもつい最近までハンセン病患者隔離施設(および差別的な法律)があったのだから、他人事ではないな。最近のアブグレイブ収容所を例に挙げるまでもなく、力のある者が「正義」の名の元に力を行使すると往々にして陰湿なサディズムに発展するという格好の例。個人的にバーナデットを演じた女優さんが「十七歳のカルテ」のアンジェリーナ・ジョリーを彷彿とさせるような瞳の強さを見せていたのが印象的でした。 【ぐるぐる】さん 7点(2005-01-16 20:14:00) |
1.「ショーシャンクの空に」よりも、救いの無い現実を描いている。あちらは「希望を捨てずに生きること」がテーマだったが、この作品は救いがない中で生き抜くことを描き出そうとした作品だ。これが事実に基づいた話なのを考えると、怒りと悲しみに満ちた作品である。映画本編よりも、特典映像として実際のマグダレンの女性たちが延々と証言している。この映画が告発映画であることを思わせる。では、いったい誰に向けて告発したのだろうか? |