4.アメリカの極普通の少年達のアウトロー物語。言いかえるなら、現代版「スタンドバイミー」。青春群像ドラマが、作者の目を通して等身大で表現されていて好感が持てた。学校という社会の抑圧から解放されたくて、いつも苛立っていた、あの頃。何かあるようで、何もない平凡な日常にウンザリしている少年達。彼らにとっての刺激的なものとは、現実からでは何一つやっては来ない。あるとすれば、それは想像の世界にだけ。強烈なインスピレーションの捌け口は、いつも妄想の彼方。そのあたりは、アニメーションとも融合で、画で観ても伝わってくる。あの頃って、何も出来ない無力な自分を知ってる分、余計いらだっていた気がする。厳粛なカトリック・ハイスクールの校則にがんじがらめにされて、何でもいいから、何かしてやりたいという衝動に駆られる少年達。そこで、彼らはいろいろな悪さや友情や愛や裏切りを実体験していく。いつしか、それは全てだと気づいた時、少年達は少年ではなくなっていることだろう。アニメと実写を行き来して、平凡と非凡の境を辿る。少年達は常にその境にいて、足をふらつかせながら歩いていく。「現実をみろだと?目一杯、みてるよ!」確かに彼らは現実を生きている。ただ、その生き方がストレート過ぎて、どうしようもない、それだけなのだ。目の前で起こる全ては、事実にして現実。 【yuua】さん 6点(2005-03-21 21:25:15) |
3.原題は「侍者達の危ない生活」って訳だから中身通りだし、天衣無縫に思春期のエネルギーを発散しまくるガキ共に対し、この邦題も中々マッチしています。本作の真の主人公は(クレジットの順番からも判る通り)かなりヘビーなリアルを生きているティムとマージーで、フランシスはその語り部。だから比較的「普通の子」であるフランシス自身のストーリーは物語から省かれ、それをアニメ・パートが請け負っているのです。確かに物語的には非常にありがちなものですが、日本の陳腐な青春ドラマではあり得ない、この見せ方(トッド・マクファーレンのアニメも凄く本格的に仕上げてあります)と結末には好感が持てました。それにしてもジェナ・マローンちゃんって、どんな映画に出ててもホントにスケベそうに見えるなぁ…、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-06-17 23:09:41) |
2.《ネタバレ》 タバコ吸うわ、酒もやるという悪ガキ4人組と女の子1人が主人公のドラマ。友情、甘酸っぱい恋愛、大人への反抗など、ありきたりだけど思春期の子どもが一度は経験することを描いてます。主人公のフランシス・ドイルの心境をドイル自身が描くアメリカン・コミック風に映像化しているのが面白かったです。映像はかなり洗練されていたし、ジョディ・フォスターはもちろん、キーラン・カルキン、ジェナ・マローン以下、俳優陣は皆良い感じでした。ストーリーに関しては、親友が亡くなるという所は構わないけれど、それによって残された友達が何を思ったのか、これからどう生きていったのか・・・そこまで描いて欲しかったな~。 |
1.うーん、こういう話は好きな方だし、マンガ(アメコミ)に自分の心情を投影するっていうのは良く分かるんですけど、いまいちとっちゃらかってる印象でした。フランシス役の男の子は今ひとつ役不足な感じだし、マコーレー・カルキンはなんだか顔が怖いし、ジョディ・フォスターの演じるシスターと主人公の男の子たちとの関係はずっと平行線だし・・・。でもヒロインの女の子はちょっと良かったかな。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-10-07 14:59:28) |