9. 不幸せな人間と幸せな人間が微妙な色合いで塗り分けられている.不幸の代表は、同性愛を否定することで自らを否定し続け、自分の家族もその巻き添えにし、その結果自らも幸福になれず、家族にも幸福を与えられなかった隣人の元軍人.人様の目に映るイタリアン・シルクのソファや丹精した薔薇(アメリカン・ビューティ)が生き甲斐の主人公の妻(A. ベニングいかにもの演技).対して、なんとか自分らしく生きる場を見つけようとする娘とリッキー.そして、幸福の中で死んでいった主人公.全てあり得る生き方であり、アメリカに限ったことでもないような気がする.映像的には、娘とリッキーが観るビデオの、風に舞い上がる袋とその音楽のシーンが印象に残った.スペーシーは、突出した演技でないところが、ただ者ではない感じ. 【シャリファ】さん 9点(2001-11-02 12:24:15) (良:1票) |
8.表面的にはゲイ、マリファナ、仮面家族、セックスレス等の問題を扱っているが、根底にあるのは「今までの自分はある意味、死んでいた」というケビン・スペイシーのセリフにも象徴される様に自分の生き方に対する不満・疑問であり、「満たされない心の隙間」を埋めたいという現代人の欲求であって決してアメリカに限った問題ではない。ただ、テーマに共感できない人にとっては「コメディー」というオブラートに包まれた単なる下世話な小話で終わってしまうだろうけど・・・。万人受けする作りで無い点も含め「ファイト・クラブ」と相通ずる物を感じた。ラストでケビン・スペイシーを始め、幸せになった人が穏やかで満ち足りているのに対し、最後まで物欲や規律に縛られて幸せになれなかった二人が怒りに任せケビン・スペイシーを殺そうとするのが悲しく、そして、哀れだった。この作品がつまらないという人は現在幸せであるだろうと思うから自分の境遇に感謝すべき。 【BOBA】さん 9点(2001-04-02 15:11:37) (良:1票) |
7.わからん・・・・。いや別にストーリの意味も言いたいことも、なんとなーくはわかるんだけど、これが大勢の人間の共感をうけて、アカデミー5部門もとっちゃうっつのーがわからん。そんな大層な作品かいな。 【ちっちゃいこ】さん 2点(2001-02-19 21:53:05) (良:1票) |
6.ぜんぜん面白くない。いくら今のアメリカを象徴してたとしても、アカデミー賞までもらえる作品とはどうしても思えない。 【まいか】さん 2点(2001-01-30 23:37:21) (良:1票) |
5.とにかく脚本がみごと!それに演技のうまい俳優陣。 【T.S】さん 10点(2001-01-02 14:51:11) (良:1票) |
4.すごく本当の意味でいい映画だったとおもう。なんかとくに印象ぶかかった所とかクライマックスとかみたいな盛り上がりはない。けどなんか全体をとおしてジーンと胸にうったえるものがあった。まさにアメリカの生活の裏を見た気がする。ケビンスペイシーが最後美少女に「娘は幸せなんだろうか」ときいて『シアワセなんじゃない』という答えを聞いた時の表情がすばらしい!!あのケビンスペイシーの表情があったからこそ終わった後に涙がでてくるのかもしれない。「幸せかなんて最近聞かれた事なかった」と言う最後のせりふにおもわず涙がでてしまった。 【うにょ】さん 9点(2000-08-16 04:22:36) (良:1票) |
3.誰ひとりとして、いけすかないキャラクター達が映画終盤には何故か全員、生まれ変わったかのように良い人間になるという計算されたいやらしい演出に寒気がした。一番疑問なのは、レスター役がなぜケヴィン・スペイシーなのか、ということだ。ダメ親父に見えないのがつらいところ。ヘタにうまい役者だけに、レスター役はあまりにもハマらなさすぎ。この映画でスペイシーは主役級の俳優ではないということを確信した。しかし、さすがに死に方は絶品!それに1点をさしあげます。こんなヘンテコな映画の中で唯一異色を放っていたクリスゥ(文字化け) 【スタイナー】さん 1点(2000-06-08 13:30:29) (良:1票) |
2.見終わった後、ガーンとくる映画でした。俳優たちが良かったです。 【roku】さん 8点(2000-05-15 00:01:49) (良:1票) |
1.この作品を観て「不快」と思うか、「傑作」と思うか。実は「不快」と感じる人が異常であって、「傑作」と思う人の方が正常なのだろうかとふと考える。今果たして世界中で「自分は幸せな家族だ」と思う人間がどれだけいるのか?探す方が困難ではないだろうか?自分が目指す美意識は、他人にとってはただ不快なだけかもしれない。完璧な物を目指す人間が異常なのかもしれない。家族形成に完璧や美意識を求めるべきか?それが他人の目からみたら異常と取られても目指すべきか?自分の家族は完璧か?自分はどうか?あなたの感じる美とは何だろうか?それは異常か?正常か?何かを得るために何かを失うという覚悟の元において追求に値する美なのか?誰かを指さし「異常だ!」と言ってるあなたが異常かもしれない。満点を付けた批評家は、自分の異常さに気づいて満点を付けたのかもしれない。不快に感じる人は、まだ異常さに気づかないか、認めたがらないのかもしれない。作品の深さに改めて考えさせられる。この作品の傑作だと思う部分は、言わなくても良いこと、言ってはいけないことをあくまでも真面目にそして、堂々と言っていることだろう。それは誰でも1度は考えた事があるかもしれない心の底という名の重箱の隅をつつくような脚本とストーリーだ。エセ・ヒューマニズムと商業主義的作品が横行するハリウッドでこのような作品がオスカーを獲得することは、個人的に喜ばしいことである。そして主人公レスターを徹底的に演じたケヴィン・スペーシーの演技には驚異さえ感じた。この役をハリウッドで演技派と呼ばれているアクター達誰が演じる事が出来るだろうか?考えた時誰もあてはまらない事に気づいた時オスカー受賞も納得したのだった・・・。 【mmm】さん 9点(2000-05-02 23:08:08) (良:1票) |