《改行表示》 5.ある村を爆破すべく爆弾を仕掛けた独軍とそれを探す英軍の情報戦?のはずが何だかおかしな方向へ。そしてその村にはまともな住人が1人もいない?一つ一つの展開も非常によく考えられた戦争コメディ・ファンタジーの傑作です。 両軍の兵士が至近距離から撃ち合ってあっという間に全滅してしまうくだりも有り得ないだろうけど、ここも大勢の人間の命を一瞬で奪っていく戦争の愚かさを見事なまでに表現していると思います。 明るく平和な仮想の世界に暮らす精神病院の患者たちと、人間同士が互いに殺し合う現実の世界の戦争と、一体どちらが狂っているというのか?異色作ながらも、ほのぼのとした笑いとおどけた音楽(ジョルジュ・ドルリューは本作でも素晴らしい仕事をしています)の中に込められたメッセージが痛烈にして分かりやすい。ジェヌビエーブ・ビジョルトの可愛らしさも作品の中で見事なアクセントになっていました。 「まぼろしの市街戦」とした邦題も素晴らしいと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-04-03 22:47:05) |
4.《ネタバレ》 なんとも不思議な映画です。とぼけた雰囲気ながら、ラストのメッセージは痛烈。ヒロインのジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドが可愛らしい。 【藤堂直己】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-09 23:36:33) |
3.市街地を走るクマ、一羽だけ撃たれる伝書鳩etc・・・、さりげない動物の使い方がイイ。40年前の映画なのに、すごく斬新。現代でもホント、どっちが狂気なんだか・・・。ラストは激しく共感。美術・音楽も素敵。何度見ても素晴らしい映画。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-27 10:30:53) |
2.《ネタバレ》 【2019年改訂】2018年10月に4Kリマスターが劇場公開されてたので鑑賞。混乱に満ち溢れるこの世界で、この作品がますます存在感を増す様になってしまったのは嬉しい事か悲しい事か。強烈な皮肉に溢れたこの映画、これはおすすめ。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-05 19:40:54) |
1.高校の時衛星第2の深夜放送で見たのだが、ビデオも撮ってることだしさわりだけ見ようと思ったらついつい全部見てしまった凄い映画。翌日ばっちり遅刻した。フランスならではの洒落たユーモアが抜群でそれでも一応戦争映画なんだから面白いです。出てる役者は皆いいけどやっぱりジュヌビエーブ・ビジョルド可愛い。プランピックのアラン・ベイツも良い。皮肉っぽいのに軽やかな爽快感が残る終わり方が素敵です。 【べんじょみん】さん 9点(2004-03-06 13:47:19) |