5.《ネタバレ》 とりあえずこれだけの映像を撮った事は素直に賞賛に値する事だと思います。ここまで臨場感の有る虫目線を自分は今まで体感した事ありませんでした。ただ…、なんで彼らは徹底して人間の神経を逆撫でするようなデザインや質感をしているんだ!勘弁してくれ!しかもこれだけのどアップの画面いっぱいいっぱいで細かい動きを見せられていると、何だか彼らの仕草の一つ一つに相当な知性が垣間見える様な気すらしてきて、それがまた本当にたまらなく不気味で。蜘蛛の仕事の手際の良さとかもうほんと怖いよー、何なの。あんなんが巨大化したら人類は終わりだなー、とつい考えてしまうB級SF監督の気持ちが改めて良く解りました。しかしなめくじのシーンはもう本当に今まで見たどんな映画よりもホラーだった。あの音楽の使い方はないよ。というよりこの映画の音楽の使い方全体的に少し間違っているような気がしました。多少の遊び心は絶対に必要だと思うけど、もう少し虫の生活を素直に演出できる選曲の仕方があった様にも思えます。それとトンボの飛行を背後から追った一部のシーン等は、合成まで使って見せる必要のある演出だったのか疑問。ただ一番の疑問は何故虫が決して得意でない自分がこれを見てしまったか。最後まで見切った自分に8点ですよ。 【イチェルコ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-04 16:41:06) (良:1票) |
4.昆虫の不思議な世界は色々な番組で見慣れているし、内容も知っていることがほとんどだったのですが、とても楽しめました。クモやカマキリの補食シーンが出たらどうしようと思いながらドキドキしていましたが、意外とあっさりしていたので安心しました。ハチの姿に似せて交尾にくるハチを誘う植物の映像は誘いかけられたハチの気持ち(植物に恋してしまったような)が伝わってくるようなシーン。雨粒が葉に落ちてその衝撃で飛び上がるテントウ虫のシーンなど、見ていて思わずほほえんでしまうような映像が多かったです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-29 13:06:21) (良:1票) |
3.普段は気にも留めないちっぽけな虫の世界が、想像をはるかに超えて美しい。もちろんグロテスクなところはあるけど(とくに毛虫の群れとか、忘れたい)、アブラムシを取り巻くアリたちとテントウムシの動きや、闘うクワガタ、雨に戸惑うミズスマシ、濡れたクモの巣、奮闘するフンコロガシに、巣から覗くハチの幼虫など、透明感のあるきれいな映像のオンパレード。虫が地面を踏みしめる音まで聞こえてくるのが臨場感があってまたいい。小さな虫たちの生活がこんなにもドラマチックなものだったなんて。そして画面の虫たちの足元にときおりさらに小さな虫が通ることに気づいて、この世界の巨大さ、繊細さを実感。溜息が出ました。 【no one】さん 7点(2005-02-19 02:23:00) (良:1票) |
2.虫なんてものを本当に近くで見ることなんてない。アニメのミツバチハッチとかそんなもんだろう。こんなにもじっくり見せられると、あいつらの姿はなんとグロテスクで完璧で機能的なんだろう。この造形美をモチーフに壮大なアリアで盛上げていく不思議な映画。ストーリーはないが瞬間瞬間を生きる様々な虫達の残酷さ優雅さ可笑しさが映画を進めていく。カタツムリ2匹の濃厚なラブシーンはとても官能的で印象にのこっている。 |
1.「がんばれ~、フンコロガシ!」と、フンコロガシを応援できる、世界で唯一の映画だと思います、多分。羽化する蚊の姿は、まるで妖精のよう。人間とは別の世界で生きる、虫たちの、ただ当たり前の姿。そこに「下等」などという価値観が入り込む余地はありません。まー、もっとも映画を見ている間、上映時間の半分くらいは鳥肌立ち続けでしたけどねぇ(イモムシ関係は特にねぇ・・・)。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 20:41:27) (笑:1票) |