4.これもまあ、映画の歴史において再三現れる「三人の○○」モノの一本、ですね。三人の天使というか、東方の三博士というか、いや実際は脂ぎった三人のオヤジなんですけども(仮にこの三人の名前を、チョビヒゲ、メガネ、オールバックとしよう)、この三オヤジの超おせっかい(今の目で見たらセクハラ指数満点)のオハナシ。亡き友人の未亡人とその娘、どっちもイイねえジュルジュル、なんてことを言いつつ、結婚こそが人生の幸せにキマっとるとばかり、娘を何とか結婚させようと奔走する。しかし娘の方は例によって「ワタシ結婚しないわ」と母の原節子を困らせる、このゴネっぷりはかつての原節子の姿、因果は巡るとでも言いますか。映画の基調はユーモラスな雰囲気で、三人のオヤジの調子良さとか、誤解から生じるドタバタとか、コメディらしく楽しめるのですが、それらの顛末の中で、娘の友人などもからんできて物語を重層的に広げ(何度か登場する屋上のシーンが印象に残ります)、さすが、ドラマとしても充実しています。そもそも、結婚こそが幸せ、という価値観に裏打ちされている一方で、メガネこと中村伸郎が(必要以上に)服を脱ぎ散らかしそれを奥さんが片付ける理不尽な「家庭」シーンを入れるあたり、一筋縄では行かず、なかなか皮肉。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-04-01 03:46:34) |
3.原節子好きじゃないんです。 なのに、すごい感動しちゃった。母娘のそれぞれの想いが優しくて。それにしても、あの男3人組はなんなんだ(苦笑)自分らのせいで母娘がけんかしたというのに、どーんと腰を据えた態度、素敵すぎる(笑)ユーモアたっぷりで、日本の古き良き風景に出会えました。たくさん笑わせてもらいました。そしてピリリとからく、ほろりと泣けました。ありがとう、小津さん。 【kaneko】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-02-08 17:19:10) |
2.ラストシーンを見て、この映画の主役はやはり原節子なんだなあと思った。生真面目な司葉子も、おきゃんな岡田茉莉子も若くて綺麗で良いが、この歳だと、老けたとは言え原節子の落ち着いた美しさの方が、現実味があって惹かれる。中年の男では、ひいきの佐分利信がやはり一番で、彼なら節子さんもOKしたのではないかと思ったりした(ドラマの本筋とは関係ないですが)。 【きりひと】さん 9点(2004-03-03 06:57:20) (良:1票) |
1.とてもよかった。司葉子さんが清純でキリっとしてていいです。母娘愛ものなんですけど、娘がちょっとマザコンすぎるような・・・。オヤジ3人組はセクハラっぽい・・・。最後はなるようになったという感じ。 【バカ王子】さん 9点(2004-01-10 05:43:23) |