6.端正で全く人工的なこの映画を観ていたらいつの間にか入り込んでいたのには自分でもビックリ。そして岡田茉莉子演じる百合子にかなり共感していた。寿司屋の娘という粋な設定、サバサバしているけど思いやりに溢れた温かい心の持ち主。江戸っ子ってこういう感じを言うのかな?小津の映画はいつもの世界、いつものテーマだけど少しづつ違う。本作だとこの百合子かな。 【amicky】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-12-11 16:13:31) |
5.昔は人の結婚にここまでお節介だったのかと呆れて見てました。おっさん3人とも立派なセクハラです。司葉子も岡田茉莉子も輝いてるね。特に岡田が当時の現代っ子を演じていて、おっさん3人に抗議するシーンは気持ちよかったです。司葉子に惚れてしまいました。 【marsplay】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-06-26 17:05:30) |
4.単純に笑える。日本人らしい笑い。
岡田茉莉子が素晴らしく良い。いやー面白かった。小津節は相変わらず。安心して見れる傑作。個人的には東京物語よりこっちのほうが良かった。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-25 23:33:44) |
3.何が良いんだか、本気で悩んだ。自分が歳を重ねたから小津作品を魅力的に感じるようになったのかと思っていた。しかしそれだけでは無いことに気付かされた。確かなことは、その時代背景に被る自分らの親を、ある面意識して観ていることだけは間違いない。 |
2.最後の母娘旅行の2人の会話がなんとも味わい深い。楽しいけれど最後の夜の寂しい修学旅行をオーバーラップさせ、2人と亡き夫・父と過ごした生活の楽しさと、母娘の暮らしが終焉を迎える寂しさが滲み出ている。原節子の科白「ここでゆで小豆食べたこと、いつまでも覚えているわ」は、見ている誰もが持っていそうなそれぞれの「ゆで小豆」を呼び出してきそうで、いつまでも覚えていそうな科白である。ラスト、アパートの一室で一人床につく原節子の表情、その宅の前だけ消えているアパートの電灯。母娘の周りで動き回っていた人々がフェードアウトされていったかのようであった。 【彦馬】さん 8点(2004-03-27 18:39:31) (良:1票) |
1.確かに晩春の母娘バージョンといった感じですが、晩春はもっとじんわりと情感を出していたが、こちらの方が全編にわたりコミカルさがあり可笑しい。それぞれの家庭の姿もよく出ていたし、パパと言う言葉をはじめて聞いた気がします。また画面の構図、構成の美しさにおいてはこの映画が極みなのではないかと感じました。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-03-15 12:15:57) |