14.彼の優しさが、怖いくらいです。4年間も、寝たきりの女性でも、男性でも、体を綺麗に、ケアーするのが、どれくらい大変なことか、一般人には、解らないかもしれません。映画を見ていて、本当に、彼はやったのか、と言うのが、気になりましたが、やったのかもしれません、それでも、私は彼を、許せます。笑えますが。切ないです。起きて、すわっている、彼女が、とてもかわいくて、寝ているときの演技もすばらしかったけど、映画って、本当に素晴らしいです。 【yasuto】さん 10点(2004-03-01 02:58:11) |
13.切なくもあり、気持ち悪くもある・・。難しい、評価も難しいけど、ごめんなさい。映画としては許せるけど、実話でもありそうだから、6点で。 【neozeon】さん 6点(2004-02-29 20:54:48) |
12.前衛的な舞踏をはじめ隅々まで気品溢れる映画。一作ごとにペドロ・アルモドバルって味が出てきますね。一筋縄ではいかないって味わいが。この作品もどうやって良さを伝えようか迷ってるけど、結局はそういう気品さとかかなぁと思ってます。異形の愛の形ではあるけれど心に響くものがあるし、わざとキモいストーカーを描きながらも観ているうちに彼の心の襞まで伝わる仕組みになっているのはお見事。小道具として髪留めが出てくるよりも、刑務所に入ったペニグノの代わりにマルコが部屋を借りるシーンで亡き母の存在を思い出させてさりげなく揺さぶる手法とか。結構巧みだと思いますよ。それからカエターノ・ヴェローゾの客演も実は大きいと思います。乱痴気騒ぎがラテンの血と思ってたら大間違い。激しくも優雅さを備えたラテンの血。スペイン~ブラジル~アルゼンチン~キューバと監督が意図したもの。誇りを感じます。 【トム&クルーズ】さん 9点(2004-02-29 05:21:37) |
11.看護士さんが突然暴挙に出るあたり、ちょっと不服。見終わった後になんとなく不快な気持ちが残ってしまった。それでも雰囲気は結構好きかも。 【アンソニー】さん 4点(2004-02-28 22:57:25) |
10.1対1がぐるぐるまわる作りはおもしろいと思いました。 理性をどこまで保てるかで愛情になるか異常になるか、私にはベニグノは異常としか思えなかったのでこの点数。これが究極の愛ならストーカーをも肯定してしまいそうです。 【はなこ】さん 2点(2004-02-28 13:06:08) (良:1票) |
9.完成度が高く、映画としては良く出来た映画です。ただ、内容的に嫌悪感を抱く人が多いのも事実でしょう。この映画を見て大泣きした「おすぎ」に嫌悪感を抱く人が多いのと同様に・・。 【STYX21】さん 7点(2004-02-27 01:14:02) |
8.アルモドバル作品は好きなんですが、今回は肩透かしを食らった感じです。冒頭のピナ・バウシュのダンスの方が何かを訴える力を持っていたような気がします。シビラの衣裳も可愛かったし、相変わらず小道具や色使いは素敵なんだけど、内容的に全く共感できませんでした。いつもなら、有無を言わさぬ猥雑パワーで見せきってしまえる監督なのに、それだけ主人公の男性に対する拒絶反応が強かったのかなー。CMで謳っていたような感動の物語には思えませんでした。 【HIDUKI】さん 5点(2004-02-25 12:10:00) |
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7.勝手に寝たきりの女をレイプしたらダメですよね。自分の娘だったら、悲しくて、こっちが自殺したくなります。そう思うと一番かわいそうなのは、お父さん?その周りでチャンチャカ、ロマンティックな男たちの妄想たちが美しく、踊っているわけです。 【アランチャ】さん 10点(2004-02-21 15:31:30) |
6.タイトルの出し方にアルモドバルを感じて、巻頭から不安な思い。で、映画自体は昔の彼女を思い出して涙を流した挙句、今の彼女にその事をとうとうと語る馬鹿男と、絶対に拒否されない究極の幸せを手に入れたストーカー男との友情物語? 見返りを求めない究極の寛容の感情が愛であり、相手に対して何か対価を求める様になれば、それは欲である。昔、「愛の無いセックスはそれなりに楽しめるが、セックスの無い愛は苦しいだけだ」という台詞を読んだ事がありますが、俗物である我々男と女はプラトニックには生きられないもんです。所詮この男達も女を愛し、女の幸せを望んでいたのではなく、自分の幸せだけを求めていただけのエゴイストです。ラストの二人を待ち受けるのも不幸以外の何物でもないでしょう、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2004-02-07 14:19:37) |
5.切なくも醜い男の欲望。不遇な半生、哀れな末路に同情はすれども、所詮は変態。たとえそれが真実の愛だったとしても、対象にされた方はたまったもんじゃない。しかも彼女は、何の価値判断も、選択も、許されないのだから。ベニグノによる献身のおかげで、アリシアは綺麗なままでいられたわけだが、彼がそのあとトイレでマスかいてる可能性だってゼロじゃない。さらに彼はそういった行為に罪悪感を抱いてないからタチが悪い。彼は、健常者である。そこを忘れてはいけないと思う。ただきれいなだけで終わらなかったのはよかったと思うが、欲をいえば、もう少しベニグノを断罪するような展開でもよかったように思う。主題はタイトルにもあるとおり「会話は大切」なんだろうが、この展開ではストーカー礼賛と解釈する変態も少なくなさそうだ。カメラワーク、音楽を入れるタイミングなど、映画的にはそりゃもう一級品。 【ドレミダーン】さん 7点(2004-01-31 19:12:12) |
4.ベニグノの醜い外見がよりいっそう愛情のグロテスクさを強調させているのですが、見返りを求めない植物状態の彼女にささげる愛は言葉では表現できないものを感じてしまいました。結局回復したのは愛をささげ続けた女性というのも皮肉な結末ですよね。真実の愛とはなんなんですかねえ? 【バチケン】さん 7点(2004-01-12 02:15:06) |
3.人の数だけ愛の形はあり、これも1つの愛の形。眠りから覚めたアリシアがあんなに瑞々しい女性でいられたのも、ベニグノの愛のおかげだったのかもしれない。そんな彼女がマルコと出会うわけだけど、こういったことが起こるのは映画だからじゃなくて、現実世界でも起こってくれたら、もうちょっと世の中ややこしくなくなると思うんだけどな。 【Bridget】さん 9点(2003-10-22 23:14:46) |
2.。「植物状態の女性に男性医師が恋をしてしまうストーリー」と聞いていて、懸命な医師の介護で女性が目覚める感動的な話なのかなと思っていたら、ぜーんぜんそんなことは無く、共感しかねる作品でした。特に植物状態の女性に対して・・・は、かなりきつくて嫌気が差しました。 【暇人】さん 4点(2003-10-18 12:15:28) |
1.ペドロ・アルモドバル監督は人間の動物としての生々しさを描き出すことが非常に巧いと思った。この映画で描き出していることはもちろん「愛」であるが、それは人間の極めて本能的な部分であり美しさと同時に危うさを秘めているのだと思う。愛を体現する時こそ人間はもっとも動物的で社会的な常識などは超越した熱情に溢れるのだ。もしこういうテーマを他の凡庸な映画監督が描いたなら、その映画は嫌な意味であまりに痛々しくあまりになまめかしくて見れたものではないと思う。しかしアルモドバル監督はそのテーマ性を真摯に見つめ繊細な演出で紡ぎ出すことによって、一遍の美しい映画に昇華させている。 【スマイル・ペコ】さん 9点(2003-10-14 15:47:16) (良:1票) |