《改行表示》 4.《ネタバレ》 「人を斬るのが侍ならば、恋の未練が何故斬れぬ」というフレーズが印象的な映画「侍ニッポン」の焼き直しですが、脚本が橋本忍と言う事で、かなりギラギラしたものになっています。主人公・新納鶴千代の母の杉村春子は「鶴千代に似た人がいても、それは鶴千代でがない」といって全身で泣いた演技をみせ、さすが名女優という面目躍如でした。実らぬ恋のお姫様の父上役が嫌味のない志村喬で少しホッとしました。これがいかにもと言って威張り腐った公家さんではがっかりでした。市川中車という歌舞伎俳優さんは、これぞ昔の武士といった迫力に溢れていました。▼まあ20代の青年を40代の三船敏郎が演ずるのはややトウがたっていましたが、2箇所でみせた凄まじい殺陣は三船でなければ勤まらなかったものと思います。9人の刺客に襲われる場面では、かなり突きを見せ、狭い部屋では刀を振り回さないで突くといったこだわりを感じました。最後の井伊大老襲撃場面では、中々大老にたどり着けない暗殺者側の「イライラ感」が伝わってきて 、さすがアクションの岡本喜八監督!と感じました。最後の鶴千代の彷徨いは、日本そのものの彷徨い感も感じさせました。 【亜酒藍】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-12-14 22:11:19) |
3.《ネタバレ》 桜田門外の変を扱った時代劇。重厚なストーリーで面白かった。新珠三千代もよかったし、東野英治郎も好演。「何故 何故 何故」って死んでいく小林桂樹が切なかった。ただちょっと気になるのは三船敏郎がそんな繊細な人物には見えないというか。若い頃のシーンも無理がある。まぁ三船じゃなきゃこれだけの迫力は出ないけどね。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-27 23:30:53) |
2.《ネタバレ》 歴史上有名な幕末万延元年における桜田門外での井伊大老暗殺事件を題材にした「侍ニッポン」の物語です。この話は江戸の浪人で剣術の腕を見込まれて討幕派から誘われる新納鶴千代が実は井伊大老の落胤であるとの設定で、何度も映画の題材になったものですが、それまでのものが最後に実の父と知って現場に駆けつけ大老を庇って殺されると言うものだったのに対して、最後に大老の首を挙げたのが実は鶴千代で、子が実の親を殺すと言う衝撃的事件から歴史に封印されたと言う筋書きになっています(侍ニッポンの歌詞と違い裏切り者とはなっていない)。三船が少し若侍にしてはひね過ぎていますがモノクロでの凄惨な殺し合いの場面は岡本喜八の傑作と言えます。 【たいほう】さん 8点(2004-09-24 01:17:28) |
1.題名が示すとおり、究極の侍映画。この切なく壮絶な殺陣に涙せよ 【紅蓮天国】さん 8点(2003-10-13 11:49:33) |