4.《ネタバレ》 齢50を越し、レビュー数1300本も越して今回生まれて初めてロシア(ソ連)映画を鑑賞しました。みんなのシネマレビューは、自分が鑑賞した映画の、制作国の本数まで確認できるのが便利ですねー。難解と言われるタルコフスキー監督作品という事で、恐る恐る鑑賞しはじめたところ・・・あれれ?予想反して、すごくわかりやすい・・・。わかりやす過ぎて逆に拍子抜け。オハナシそのものよりも、視覚的に記憶に残る場面がかなりありました。本筋とはあんまり関係ない、白樺の森の中で軍人さんとその恋人が延々と語り合うシ―ンや、クライマックス、敵地に小舟で乗り込む水辺の沼地での美しくも恐ろしい白日夢みたいなシーンが特に。ただ、決して手放しで感動したりとか面白いというタイプの作品ではないので、点数はこの辺りで留めておきます。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-07-02 22:40:04) |
3.《ネタバレ》 きれいな映画。物語よりも映像美を楽しむタイプの映画だろう。主人公が見る夢はことごとく美しく、現在との痛烈な対比が心を打つ。母親と戯れる無邪気な少年が戦争によって冷たい表情へと変わってしまう。夢と現実の落差が大きすぎて受け入れられないと思う瞬間もあるほどだ。この感情を主人公も持っていたのではないかと思う。だからこそ敵国ドイツへの憎しみは兵士たちよりも深いのかもしれない。 ラストシーンは本当に胸が痛い。美しい水辺のショットが突然暗転してしまう恐怖。彼の人生は何だったのだろう。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 10:11:31) |
2.アンドレイ・タルコフスキー監督の作品を初めて観ましたが、戦争映画でありながら何という美しい映像美!水面を捉えた時の水の中の木、その他、映し出される映像の美しさはモノクロなのに色が付いているように見えます。そんな美しい映像とは裏腹に中身の方はかなり重苦しく感じました。しかし、監督の狙い、言いたいことはこの映画は戦争映画ではあるけど、一人の少年の眼を通して家族への思い、人間性、人はどうして戦争というあってはならない物を起こすのか?ということを映像だけで伝えたかったのであろあ!それも、アメリカ映画がよくやるようなリアルな戦争映画ではない形で表現したかったにすぎない。私はそう思いました。イワン少年の夢のシーンでの楽しそうな顔、あれは一度、観たらいつまでも心に残るぐらい本当に楽しそうでした。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-03-04 18:11:56) |
1.な、なんと、わかりやすい! 理解できる! 眠くならない! タルコフスキーさんもこんな映画を撮っていたんですね。現実の風景はすごくじめじめしていて暗い感じなのに、夢のシーンはキラッキラキラッキラしてるでしょう。すごくよく撮ってるなぁと思う。それにしてもなぁ、あの少年がまさかああなるとは思わなかった。戦争の悲惨さを描くやり方としては単純だけど、でもすごく神髄をついてる。 【あろえりーな】さん 7点(2004-09-16 01:51:59) |