6.告白します。 この映画が出てからしばらく、監督を間違えておりました。スパイク・ジョーンズじゃなくてスパイク・リー作品だと思っておりました。「いっやぁ、『マルコムX』の監督が、こんなオサレな映像も作るんだなあ」と驚いたりしちゃってました。 …んで当然、何度もDVDを再生しながら、この《社会派作品》の作中に埋め込まれた《黒人問題》を血眼になって見つけ出そうとするワケです。 「この7・1/2階というのに何か意味が…」なかった。 「こ、このサルが黒人をシンボライズして…」だが作品前半で消えてしまった。 「おお! マルコビッチになる事で、自らの黒人文化を抑圧して白人社会に溶け込んだリー監督の含意が…」考え過ぎだってば。 「まてまて、この、らしくないチャーリー・シーンの演技は白人の黒人に対する嘲りが…」ないないないない! 「そうか。マリオネットという記号に、操作され続ける大衆文化の」いいかげんにしろ>自分。 …そんなこんなで鑑賞にグッタリと疲れきってしまい、監督が違ったというのに気付いたのは数ヵ月後…あの時の壮大な徒労のため、いまだに高い点数をつける事ができません。悪いのは自分なんだけど。 あ最後に、キャメロン・ディアス&チャーリー・シーン、ナイス! 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-05-03 15:56:36) (笑:2票) |
5.個人的にはミラ・ジョヴォヴィッチの穴なら入りたい。マルコヴィッチの穴の方は、15分で充分です… |
4.アイデアは良いし、脚本も良い。スタートもかなり良い感じ。けど、途中からかなりの失速!例えて言うなら毎年、スタートは良いのに6月頃から失速、終わってみたらBクラスの広島カープのような作品!(広島ファンの皆さん、ごめんなさい!)5点か6点かで迷うけどそれなりに楽しめたので6点です。 【青観】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-07-06 19:36:31) (笑:1票) |
3.奇妙奇天烈なストレンジワールドを描くという面白さ同時に、「誰か別の(有名な)人物になりたいと思ったことは無いか」、「自分とはいったい何者か」「本当の自分とは何か」のような哲学的な問い掛けに対する面白さが得られる良作。 登場人物も実にユニークだ。 ボケっぷりが素晴らしい社長から、言語障害の部長、デンジャラスな雰囲気のマキシン、性倒錯者のロッテそして人形使いのグレイグ。 どの人物も内面や性格がしっかり描かれていると感じる。 晩年のマルコヴィッチと結婚したのは、あの部長さんだろうか。 これだけでも何か社長の深い想いを感じるエピソードのような気がする。あのエロ話も少しは伏線があったということか。 一緒にマルコヴィッチに入った他の人は会話が通じないのではないかという気がするがそのあたりは気にしないでおきましょう。 映画で気になったシーンはもっとグレイグの孤独なり、苦しみなりを感じさせて欲しかったというところ。 人形師として人気が出たのは「グレイグとしての自分」の腕のおかげなのか、それともマルコヴィッチの人気のためなのか。 マキシンが結婚してくれたのはグレイグ自分自身としてなのか、それともマルコヴィッチとしてなのか。 このあたりはもっともっと苦悩するシーンは描けたと感じる。 確かに社長から、マルコヴィッチから出ていかないとマキシンを殺すと脅されたときに、「ここから出ていけばただのグレイグに戻る」と嘆いていてはいたが、ここはもっと掘り下げるべきポイントと感じる。 ここがまさに「自分とはいったい何者か」の答えになるべきところではないか。 「自分とはいったい何者か」がロッテの性倒錯の発覚ということで片付けられている感がしてもったいない。 あまり「穴」について深く考える必要はないとは思うが、器であるマルコヴィッチの身体が社長たちに乗っ取られれば、本体のマルコヴィッチはどこへ行ってしまうのだろうか。 そうなれば、あの女の子も44歳くらいでどこかへいなくなってしまうというのも何か哀しい話のような気がする。 【六本木ソルジャー】さん 8点(2005-03-19 21:33:58) (良:1票) |
2.前半が吉田戦車で後半がしりあがり寿って思った・・・そして私は前半が好きです。 1/2階や微妙にずれてる登場人物の会話にかなり笑いました。 でも主人公たちの深層心理や主題が現れ始めた途端雰囲気が暗くなるなんて・・・ そこはクールに前半のテンション貫いたままで後半の話を見せて欲しかったです。 (DVD) 【なみこ】さん 7点(2004-09-20 11:59:42) (笑:1票) |
1.あほみたいな設定の割りに、結構練られているのが面白い。意外にシリアスなのが個人的嗜好に合った。新しいコメディの形を提起した画期的作品? 【Figure4】さん 10点(2003-04-23 12:02:22) (良:1票) |