7.大変に重要なテーマを扱った映画だと思います。、、、、、「仁義なき~」も思い出しましたが、ちょっと違うような気もしましたし、、、音楽やカメラがテーマと整合的なのかということも少々気になりましたが、大したことではないように思いますし、、、殺されている人の数自体は戦争映画やパニック映画の方が大量かもしれないのに、どうしてショッキングなのだろうかとも思いましたし、、、、、で、最後に連想されたのは「北斗の拳」的世界でした。、、、、どういうことかというと、、、描かれているのは、暴力が支配し、言葉による秩序形成が全く成立していない世界。そこでは、私たちの社会が前提とするような、約束、信頼、勤勉などの価値は成立しておらず、限られた文化、文明しか存在する余地はありません。、、、、どうやってこうした暴力的社会が生まれるのか?、、、、貧困、差別、文盲によって。、、、、どこにこうした社会は生まれるのか?、、、、、かつてのリオの裏町で、、、今、イラクで、パレスチナで、アフリカの紛争諸地域で、歌舞伎町の雑居ビルの一室で、渋谷の夜の街路で、池袋西の公園で、、、。貧困、貧富の格差、情報アクセスのデバイドetcを放置すれば、こうした暴力的社会は、世界の各地域でその領域を拡大し、気づいたときには、真っ当な秩序はどこにもなく、経済秩序も破壊され、数百年、歴史の針を戻したような状態に至るかもしれません。、、、遠い、地球の裏側の話しとしてではなく、近い将来、身近にあり得る話しとして受け止めることができるのではないか、というのが私の今の感想です。、、、、、(蛇足)この映画を見て、反グーロバリズムの立場に一歩ほど傾斜。 【王の七つの森】さん 9点(2004-11-09 11:41:00) (良:2票) |
6.最強の無法地帯映画ですな。スタイリッシュな作風ですけど所々はリアル志向。リトル・ゼ役のあんちゃんはリトル・ゼ本人の人物をあまり知らないと言っていたが、かなりなりきっています(本当に素人だったの?!)。群像劇としても最高で、1回目観たときはリトル・ゼを応援していましたが、2回目はセヌーラ、3回目は二枚目マネ…と、視点を変えてみると何度も楽しく観れてしまいます。トライバルなミュージックもカッコいいです! |
5.あらっ!丁度100人目のレビューですか!これも何かの縁ですね。今後とも宜しく。 ところでこの映画、すごいブラックでシリアスな映画だけどとても引き込まれた。「面白い」と言う言葉は適切ではないかもしれないけど、それ以外の言葉は思いつきません。すごい映画ですよ! (12/1追加)あらまっ!なんと99人目になっているではないですか!?前に見た時はちゃんと100だったのに・・・誰かの陰謀か?無念だ・・・とりあえずレビューは追加だけにしておきます。それにしても残念だ。ではこの事件を切っ掛けに縁を切らして頂きます。サヨウナラ。 【ボビー】さん 9点(2004-07-22 19:03:33) (笑:2票) |
4.たまらん!ブラジルに住みたくなる。 【Malandro】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-27 00:19:24) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 凄い。 日本人の平和慣れした感覚で説教じみたこと言っても、全く通用しない世界。 我々のもつ常識の範疇を大きくこえた退廃度は凄まじい。 最後にブスカペがスクープ写真を撮って「こんな世界で俺はこういう風に生きて、こんな奇跡的な出来事で運良く社会的地位を得たんだ」って形式のエンディングを迎えるのかと思ったら。。。それさえも許さない程の退廃。 ブスカペのスクープ写真は彼の環境を大きく変えるだけの力を持っているのに、それすら躊躇ってしまうほど腐り切った世界なんだと(社会的賞賛を浴びる前に警察によって抹殺される恐怖だもんなぁ)。 実話なんでしょ? 世界にはこういう国々がまだまだあるんだなぁと頭では分かってはいても、こうやって突き付けられると物凄く複雑な気持ちになりますね。 映画としては、色んな登場人物のそれぞれのエピソードを交錯させながら見せていく手法(モンタージュって意味だけじゃなくて)が非常に面白かった。 こんなに救いのないストーリー(自分的に「受け付けない環境」)なのに、ぐぐーっと引き込まれていく。 これは監督(脚本家や演出家かな?)のセンスですよねー。 うまい。 ただね、この「粗っぽいカメラワーク」はどうしてもイヤだなー。 こういうのって抑揚とか緩急の使い分けでしょ? 抗争シーンなんかに使うのはいいけど、スピード感も臨場感も必要ないようなシーンにまで無駄に多用しないで欲しい。 グラグラグラグラ落ち着きのない映像をずっと見せられると気分が悪くなる。 そこが減点。 この映画を観る価値は非常に高いと思う。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-15 01:41:27) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 冒頭から一気に引き込まれました。伏線の張り方とか、カメラワークや構成が本当にうまいです。しかも、ただ淡々とギャングの日常を描いているだけじゃなくて、ブスカペやベネの友情やリトル・ゼの孤独、善人がどんな風に悪人に変貌するのかもちゃんと描いているところがいい。結局、ラストのあの悪ガキたちも粋がっているくせして、はた目から見ればただのチンピラに過ぎない、ってところが前半とシンクロすると思う。 【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-07-15 12:22:17) (良:1票) |
1.それほどオカシイ内容ではない、俺は日本が平和だとか、彼らが精神的におかしいとは思わない。確かに子供が笑顔で銃を持って子供を殺すところは恐ろしい事であるし、気味が悪い。しかし、俺があの場所で育ってあの様な状況になったら間違い無くぶっ放していただろう。それにこの映画の様に大人より子供の方が残酷であるのは確かだ。環境一つで日本のようになったりこの作品のようになったりするし、同様に教育・経済・宗教・文化・人種様々な要因によっても生活は変わることが一番順応性が高い子供と言う存在で描かれているところがこの作品の最も素晴らしいところだろう。 【taron】さん 9点(2004-05-15 21:39:10) (良:1票) |