130.この映画のファベーラも、”ナイロビ”のアフリカのスラムもそうなのだが、わたしはこの監督の撮る映像のスラムが非常にまぶしい!最高だ!わたしは危ない国、危険な場所、スラムフリークで、はじめての体験が、”マニラ”のスラム。映画で、映像で絶対表現できないのは、その想像を絶するとんでもない”悪臭”である!世界中の巨大スラムと、アリの巣の超貧民街、そういった街のすべての光景、そのものが、”映画を鑑賞する能力のある人類たち”にとっては、驚異の映像だ。その映像に追い討ちをかけるような、真実とほぼ同義語とも思える、なすばらしい演出、演技、ショック、ハナシ! なんじゃこりゃ!副題を付けるならまさに、”野生動物の楽園リオ”。今一度、みなさんに確認します。”これは現実ではない!映画なんですよおおおおおおーーーだ!!!”追加!あっつ、そうだ。これを観て”ゴッドファーザー”のマフィア達が遠く霞んだ。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-02 00:28:34) |
129.これを絶賛していたプロの映画評論家がいた。 これが好きな人は、「善と悪」という概念の対立が嫌いな人だろう。 何が正しくて何がいけないか、作り手がジャッジを済ませていることが嫌いだということだろう。 それほどこの作品には「善と悪」の対立も、「正義」もない。 誰がどう転落しようとも、なんの意味もこめずに撮る。誰が死のうがセンチメンタルなBGMも一切ない。観客はただ事の成り行きを見せられているだけ。例えていうなら「神の町」に潜入カメラが常駐していて、そのマル秘映像を見ている気分だ。(私の大嫌いなやたらな手ブレ映像も疲れる) 確かにこういうのを見ると、「禁煙」だの「副流煙」だの「体脂肪」だの「適応障害」だの「ちょっとした交通事故」で大騒ぎするのがバカバカしくなってはくる。 それは「神の町」ではあまりにも命が軽いからだ。 戦後の日本に育った私たちは、「命が軽い」という状態に慣れていないのだからこういうものに困惑しても仕方がない。「神の町」というのは人間が最もアニマルに近い状態(弱肉強食)で暮らしているところだ。この映画はその状態を感情をこめずに描いて、出口が無さ過ぎる。「サバンナの食物連鎖」をNHKなどで見せられているのとどう違うのかわからなくなってくる。人間と他の動物はあんまり違わなくてもいいのか?カメラマン志望の少年の存在だけで、どういう方向性があるというのか?(同じ「感情をこめずに命が軽い状態」を描いた「シリアナ」では、「それぞれの正義という矛盾」「中東という魔物」という方向へ観客を引っ張っていくためだったし、「トレーニングデイ」の「モノサシの混乱」はラストで主人公が家族のもとで自分を取り戻すことで救いが示される。) なので「どうだい、みんなこんな原始的な弱肉強食な暮らしをしてみないか。」でもなく「どうだい、なんて悲惨で可哀想だと思うだろう。」でもなく「ここから先に進むためにはどうしたらいいか一緒に考えてくれ。」でもなく、まさに「撮りっぱなし」だ。 見ようによってはものすごく「大人」な作品なのかもしれないが、「無責任」という見方もできる。映画というにはあまりに「意味」に欠けているかもしれない。私は絶賛はしない。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-13 18:00:54) (良:2票) |
128.たまにはこういう映画も悪くない。ほとんど無法地帯の「神の街」。南米あたりにはあるんだろうなこういう街が。 【CPA】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-23 12:45:25) |
127.コレは凄い衝撃的な作品でした。映画としての作り込みも上手いのですが、何よりこの映画で語られている話が非日常を扱うフィクションなのではなく、日常を映し出したノン・フィクション(勿論映画自体は作りものですが)なのだという事実に驚愕します。日本でも近年は凶悪犯罪が多発しているとメディアは報じていますが、この連中の世界に比べたら何たる平和・楽園なのだろうと感じずにはいられません。それにしても、いくら貧しさが生んだ社会だとは言え、あそこまで暴力的・感情的な社会が構築されるのは、我々日本人の感覚では理解し得ない持って生まれた国民性(パーソナリティ)の違いってものがあるんでしょうか?とにかく、子供相手にも容赦なく発砲する辺りなんか、先進国では到底作りえない、如何にもブラジル的な生々しい映画だったと思います。 |
126.単純に、面白かったよ。映画としての作りも上手く、グイグイと引っ張ってくれます。ただ、男性的な映画なため、女性に受ける映画じゃないなぁ・・・。まぁ、それにしても凄い世界だが、これが現実の世界だと思うと、ちょっとショックだわ・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-31 00:23:14) |
125.スラムというジャングルに住む人間という野生動物の生態をつづった秀作ドキュメンタリー。非常にリアル、芸術的なセンスもなかなか、ストーリーテリングも上手い、しかし・・・タフな一本。リアルに感じられれば、感じられるほど楽しい気分からは遠ざかってゆく。 【トマシーノ】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-01-30 14:32:06) |
124.凄い。平穏な国で生きている者にとっては到底理解できないような怖い世界を、躍動感あふれるカメラワークと軽快なテンポで丁寧に描いている。音楽も非常に良い。登場人物の少年たちのほとんどが無名の俳優もしくはエキストラ(一般人?)と思われるが、いわゆるプロの俳優よりも上手い演技をしている(ように見える)から不思議。これは監督の手腕によるところが大きいのだろう。この監督は魔法でも使えるのだろうか?話自体でも奇跡(と言うにはあまりにも悲惨だが・・・)が起きるが、この作品の出来自体が奇跡。 【長毛】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-26 01:05:52) |
123.地球のどこかに未だこんな地域が残っているんだろうと思うと・・・恐ろしい。この映画は考えながら観る映画ではないですね。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 19:30:43) |
122.観ているこっちが狂ってしまってるんじゃないか、そう思うほどに感覚が麻痺してしまった。ハードな話なのにそれを感じさせない軽快なテンポ。実話ベースだというのを忘れるくらい。・・と、それは脚色が利いてるからだろうけど。重いはずなのにアッサリしていてしつこくなく、サラリと見終えた感があります。基本的に好きなジャンルではないのですが、映画としての完成度は高いと思います。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 07:13:42) |
121.共感できませんでした。 【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 2点(2005-11-26 08:30:18) |
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120.まず点数をつけるなら文句なく10点だろう。ブラジルのスラム街の子供ギャングという特殊な題材に頼りきりではなく、映画として、実に丁寧に仕上げられている。子供が銃や麻薬にまみれ笑顔で人殺しをする地獄を描写しているが、そんな中「どっこい生きてる」という感じの生命のしぶとさみたいなものも感じる。ところどことに散りばめられたユーモアがそう感じさせるのだろうか? 街を主役として描くために、群像劇というスタイルをとっているが人物の肉付け(脚色込み)がしっかりできているので、登場人物が沢山いるにもかかわらず全く混乱しない。あれだけ人を殺しまくったリトル・ゼがのし上がるにつれて、街に秩序が生まれるところにリアルな怖さを感じる。最後の最後まできちんと仕掛けがしてあるサービス精神に脱帽! 【承太郎】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-05 03:24:38) |
119.群像劇、犯罪物、エンターテイメントと、どのジャンルにおいてもかなりの傑作。実話を、エンターテイメントとして作ることにより、作品としての面白さ、実話としての衝撃度ともに最高のものに仕上がっていて、見やすい映画になっている。それゆえ、世界の現状を多くの人に知らしめることに成功している。カメラワーク、脚本、音楽それぞれが秀逸なできで、犯罪群像エンターテイメントとして、「ロック、ストック&トゥースモーキングバレルズ」以上の作品。 【ジャザガダ~ン】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-11-03 19:02:30) |
118.本当に衝撃的だった!これが実話かよ!凄すぎ! 【ビリー・ジョー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-03 13:49:32) |
117.カメラマン志望の少年が、女記者と寝る場面、、、。不細工な年増女記者が、麻薬を勧め、らりって、性の手ほどきを、、、。なんだかなあ。あと、パーティのシーンは、スッゲエかっこいい。(音楽もね)スイングしちゃった。 【こまわり】さん [地上波(字幕)] 10点(2005-11-01 23:35:12) |
116.ここ数年で最高の作品。凄いリアリティーです。ブラジルには絶対に行かないと思った。 【ごいち】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-10-31 15:39:50) |
115.これは傑作というかむしろ衝撃作でしょう。あんな町、怖すぎます。でもあぁいう世界があるということも私たちは知らなくちゃいけませんよね。様々なキャラクターというか人物がでてきて、その各々についてのストーリーがリアルに語られて・・・と思ってたらむしろこれが実話だと最後に知り、最後にまた衝撃が。ぜひぜひ、特に日常を能天気に暮らす私たちは、こういう毎日がピリピリである彼らの事情を見なくてはいけないと思います。1番の勉強になると思います。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-28 18:24:07) |
114.複数のストーリーが併走しているし、無名役者、初見役者(しかもみんな似たようなパンチ頭)だけの映画なので登場人物整理が難しく今ひとつ話に入り込めなかったのが残念だが「彼らの境遇」は理解できた。カメラワークが秀逸で迫真力はあるが史実とはいえ弾が飛交い人が次々と死んでいく「動」の作品で、「静」で魅せたゴッドファーザーのような深さは無かった。ある意味対極に位置する存在。面白い映画ではないが見る価値はある。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-27 16:48:44) |
113.ヒップホップ・モンタージュで綴られるブラジル版、そして子供版(!)の「仁義なき戦い」。世評が高いのでもっとハードな内容なのかと思ってたら、内容は充分ハードでしたけど、映画の作りは非常にライト。これは賛否のある所だとは思いますが、作り方自体は「レクイエム・フォー・ドリーム」同様、私は支持します。これをリアリズムを徹底した実録風に作ったら、陰惨すぎてとても観られない映画になっていたと思います。やはり問題提起は人に知って貰うのが第一目標。ブラジルの現状を世界に知らしめるという役目は、十二分に果たせたんじゃないでしょうか。という訳で、6点献上。 【sayzin】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-26 00:08:04) |
112.すごい映像センスでどんどん攻めて来る。池袋ウェストゲートパークや木更津キャツみたいなテンポと新しさだった。内容は深くないけど、かっこいい系のいい映画。 |
111.この街には住めん。 【ゆきむら】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-11 02:14:57) |