5.真田広之の母親役を演じられた水野久美さんが、この母親をどのように演じたらよいかと和田監督に尋ねたところ、『北北西に進路を取れ』(59)の、ケイリー・グラントの母親役、ジェシー・ロイス・ランディスのキャラクターを参考にとアドバイスを受けたとの事。このエピソードが凄く好き。和田監督、ホントにヒッチコックが大好きなんだなあって。『泥棒成金』(56)でも、グレース・ケリーの母親役で、同じような茶目っ気のあるキャラクターでしたね。水野さん、監督の意図を見事に咀嚼された素敵な助演っぷりでした。デビュー作『麻雀放浪記』(9点)より、全体的にキレイキレイにちんまり纏り過ぎた感はあるけれど、これはこれで愉しい作品。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-11-04 08:32:37) |
4.おそらく7割くらいは、小泉今日子の若さとかわいらしさで成り立っている作品。ファンタジーの世界なので、それで十分ですけど。ただし真田広之の入浴シーンだけ、すごい違和感。ふつうあの状況に置かれたら、風呂どころか生きた心地がしないと思うのですが。 それはともかく、間もなく平成が終わろうとしているこの時期に、昭和ギリギリに作られたこの作品を見て、いろいろ思うところがありました。当時はまだ自宅にパソコンなし。会社の一部には設置されていたが、巨大なデスクトップ。スマホも携帯もなく、固定電話が当たり前。「手紙を書く」などという文化も残っていたらしい。およそ30年で、生活環境はずいぶん変わったものです。 しかし、まったく変わらないのがお金の価値。「キャビア5000円」はきっと今でもそんなものでしょう。「安いネクタイ」と「安いイヤリング」の値段も、だいたい同じだと思います。宝石商に「50万円、100万円」とふっかけるのも、違和感はありません。30年もほとんと変わらないというのは、けっこうすごいことだと思います。デフレのためか低成長のせいかは知りませんが、少なくとも金銭的に豊かになっていないことは間違いありません。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-13 01:26:28) |
3.かつて、頭脳明晰怜悧酷薄悪逆非道なルビイ・マーチンスンを、よりによって小泉今日子がやると聞いた時…ある、非常に恥ずかしい悪党像が脳裏に思い浮かんだ。それは10年後に『踊る大捜査線 the MOVIE』の殺人鬼の姿として現実のモノになってしまうのだが…こっちはこっちで、当時映画館で頭を抱えたんだよなあ。和田誠監督、思いっきり換骨奪胎したもんです。監督ぅ、最初からこの路線なら、人情モノのクライムノベル『地下鉄サム』とか『赤ちゃんはプロフェッショナル!』とかを原作に使った方がよかったんちゃいますか。 最後の最後で全てを〆る名古屋章の演技に7点。ほんの短い出番なのにもの凄い画面掌握力だと思う。実際、彼のシーンで泣いちゃったもんなあ…初見の一回目だけね(笑)。 ●追記:こないだ『カンパニー・マン』の冒頭を見た時、明らかに日常モードのルビイ・マーチンスンに似たジェレミー・ノーザムの風貌を見て「ふんふん、こいつが一番悪賢い奴ね」と、ラストシーンを見抜いてしまったのはネタバレになるのでアッチでは秘密だ。 【エスねこ】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-07-21 21:47:35) |
2.元は舞台作品なのかな。まったく派手さはないけど演劇好きな人はきっと満足するはず。なにより小泉今日子がいいキャラクターを作っている。ミュージカル好きなので、ちらっとでも歌ってくれたのがすごく嬉しかった。 【ぷりんぐるしゅ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-08 02:17:54) |
1.この頃の小泉今日子ってこんなかわいかったんですね。陣内さんも若かった。真田さんはこんなんだっけってぐらいおもしろい役してた。アイドル映画のわりにはけっこう面白かったと思う。なんとなく世界観が素敵。 【バカ王子】さん 7点(2004-03-12 20:32:13) (良:1票) |