8.《ネタバレ》 ある種思いつきでスタートした企画モノのようなノリだけど ギューッと濃縮された中身とこれまた「濃ゆい」コリンのキャスティングが大成功した一作 チャラい男っぽいイメージのコリン そこまで思ってなかったけど ほぼ全編に渡っての一人舞台 は俳優としてのレベルの高さを証明しましたね キィファーはあえて声だけにして警官・奥さん・彼女を地味目なキャスティングにしたのもナイス 視点がぶれずコリンに集中できる状況を造った脚本もナイス 81分というものすごく短い時間もナイス 長けりゃいいってもんじゃないとある意味挑戦状を叩き付けてるかのよう 実験的で斬新な電話ボックス密室劇 なかなかお見事でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-07-23 08:44:03) (良:2票) |
7.「オメェ、なんとかせんかいっ!」とハリセン持って駆けつけたくなる主人公泥沼系一人芝居。たまたま鳴っている公衆電話に出てしまったら、電話の向こうから不気味な声が、「切ったら殺す」ですもんね。かような事情で公衆電話ボックスから出られなくなってしまった主人公が繰り広げる緊迫の81分。この短さ、メインキャラがたった1人の密室劇としてはギリギリのところだと思いますが、こういう映画をハリウッドで、しかも監督ジョエル・シューマカーでやっちゃう時代が遂に来たんだナ~と感動しました。無駄にスターが大勢出て来て無駄に爆薬がばんばん吹っ飛び、無駄に長い映画をさんざん見せられた後にこういう映画は新鮮です。面白いと思います。非常に実験的で、なんかやたらインディーズのニオイが漂うんですが監督はジョエル・シューマカーで主演はコリン・ファレルです。この組み合わせが新しいです。人間が集中していられるのは大脳生理学的に見てきっかり90分。だから昔の映画には傑作が多い。この映画は私のようなばかでもちゃんと集中して最後まで観れます。拍手喝采。願わくばディレクターズカット160分バージョンなんか公開されませんように。キチンと整理すれば短くできるのよ。誰とは言わないけど最近3時間以上の映画撮った監督たちはコレを観て思いっきり反省するべき。ビューティフル。 【anemone】さん 9点(2003-12-07 22:14:46) (良:2票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 電話ボックスで1時間半持たせたのはさすが。よくこんな題材思いついたもんだ。発想についてはある意味「CUBE」並。身近なものでうまく仕上げている。 ただもっとコリンに反撃に出て欲しかったかな。あれじゃやられっぱなしだし。24見てないから最後は「コイツ誰???」だし。 【θ】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-12-30 20:39:03) (良:1票) |
5.あの空間だけで1時間半(実質1時間弱)飽きる事なく展開していったのは面白かった。こりんの困った顔に警官ももっと早く気づいてあげろよって話ですが、まぁストーリーを盛り上げるためって事ですよね。しかし改めてこりんの眉毛力の強さに驚かされました。眉毛で演技ができる珍しい俳優ですね。 【亜空間】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-02 21:13:17) (笑:1票) |
《改行表示》 4.満点を与えようか迷うほどの素晴らしい傑作。 81分間という短い時間ながらぎっしりと中身が濃い、充実した映画。 そして一瞬も気を許せない緊張感。 さらに満足すべきなのは、素晴らしいアイデアと脚本と演出だ。 特にラスト付近のスチュが洗いざらいぶちまける姿は見事だ。 スチュの人生はキーファーとの電話で明らかになっていくが、二人のやり取りを見ているだけでスチュの人生、性格、生き方も見えてくる。 都合良く話を作り上げたり、言い訳やごまかしを多用し、すぐに人のせいにする。 このやり取りを聞いているだけで、スチュの生き方が分かる仕掛けも見事としか言いようがない。 決して悪党とは言えない小悪党を次から次へと裸にする様は素晴らしい。 最初見たときこれがもっと大悪党だったら面白いかと思ったがそれは大間違いだった。 というのもスチュとは映画の特別な存在ではなく、いわば我々自身の姿とも言えるからだ。 衣装や上辺だけを装い、ウソで塗り固めた偽りの人生を生きているのは彼だけではない。 他人に対して傲慢にあたり、利用できる人間だけを利用しようとするのも彼だけではない。 その彼に罪を償わせ、許しを求めさせたのは何故か。それは我々も罪人だからなのかもしれない。 コリンファレルはかなり良い演技をしていたんだが、自分はこの役をトムクルーズにやらせてみたいと思った。 彼がどんな人生を告白するか考えただけで面白そうだ。 大抵の映画なら主人公や警察の機知で犯人役が捕まるというオチが相場なのだが、この映画では犯人がどんなオトコで、何の目的(ほとんど分かるけど)でこんなことをしたのか明らかになっていないが、その点も自分がこの映画が好きなところだ。 なんでもかんでも映画内で明かにするのではなく、少しは観客に想像を掻き立てる映画というのもアリだろう。 【六本木ソルジャー】さん 9点(2005-01-04 01:46:16) (良:1票) |
3.「うまい、安い、早い」 |
2.これは好きです。主人公の境遇が自分と非常に似ていたので、かなり感情移入出来ました。しかし、どうして“主人公の味方になってくれる警官”はいつも太目の黒人なのでしょう。 【金子淳】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-06-26 18:37:05) (笑:1票) |
1.ほぼ全篇電話ボックス内で姿の見えない電話相手に向かって、一人芝居をしているコリンファレルに脱帽。ちょっとセブンのようなテイストを感じる、キリスト教的公開懺悔室映画。本来懺悔とは、懺悔する側が姿を隠し懺悔された側も秘密を他言しないのでしょうが、ガラス張りの個室でTVカメラで中継みなが注目する中、ただ一人愛する女性に向けて懺悔する。真犯人が神になり代わり、罪深き人間に悔い改めなければ罰を与え、世界のどこにいようとも見続ける、少々説教臭さを感じるものの、よくまとまって面白かった。ただあの場にいた人間の中で恋人だけは「死んじまえ!」と思ったでしょう。ちなみに劇場内の観客私1人、フォーンブース状態、面白いのになあ。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2003-11-25 14:26:10) (良:1票) |