7.敵の兵士はどいつもこいつも、血も涙も無く、だからジャンジャン殺して良い、というノリが、引っかかるというか、何となく後ろめたい気持ちには、なっちゃうんですけどね。実在の国における内乱をテーマにする以上、そこはどうしてもデリケートな問題となっちゃう。もっとも、本作がナイジェリア現代史のどのあたりを描いているつもりなのか、正直よくわからんのですけどね(この映画の頃のアフリカと言えば、コンゴ戦争という悲惨極まりない大戦が繰り広げられていた・・・などということを我々が報道で目にすることはなく、我々はアフリカについて相変わらず何も知らないのです)。 敵兵士の一人を見て「まだ子供じゃないか」などと戦国自衛隊の竜雷太みたいなコトを言うのが、さらに敵の狂信ぶり、非人間性を煽り立てるのですが、これとて双方、言い分がありそうな。 とか何とか、色々と後ろめたさはあるのですが、それを別にすると、なかなかに惹きつけられる作品ではあります。「別にすると」と言うより、一見そういう「一方的な勧善懲悪めいたもの」がありながら、ブルース・ウィリス演じる主人公の行動や決断には、それとは少しズレたところがあり、そのズレ具合が映画の推進力になってるように思われます。 何せ、場当たり的。 ナイジェリアにいる女医をヘリに乗せて国外に連れ出す、という作戦だったのに、女医の反対を受け、ヘリに乗せるのは怪我人・子供優先へとアッサリ方針転換。徒歩での国外脱出を図り、部下は危険に晒すわ、上官には叱られるわ、スパイ疑惑は発生するわ。作戦変更で救われる命もあれば、変更しても救われない命もあり、変更したせいで失われてしまう命もあるのだろうけれど、とにかくブルース・ウィリスは決断し、部下とともに行動する。部下は体を張り、戦いに命をかける。 敵の追跡、森の中の逃避行、そしてクライマックスにおける国境での死闘。主人公が勿体ぶってアレコレ悩み迷って見せなくとも、「迷路」のような森自体が「迷い」であり、森が開けて目の前に現れる国境ゲートがすなわちその迷いに対する「回答」であって、あとはもうその流れの中で、人間たちはただひたすら戦ってみせる、というアクションの純粋さ、そこが本作の魅力であるように感じます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-11 18:03:44) (良:1票) |
6.単純にストーリーもいいと思えましたし、RPG-7(たぶん)がロケット弾頭をふっ飛ばしてるシーンに感動しました。 【亜空間】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-17 18:05:14) |
5.やはりボロボロのブルースウィリスはカッコ良いねぇ、最初の方は夜ばっかりで画面が暗すぎて、担いでるのが丸めたゴザだかバズーカだか分からないし、眼は疲れるしで、なんだこりゃとか思ってたんですが… 統率の取れたチームを率いるリーダー、そして自己犠牲、男の美学です。 斥候のレイク(モヒカン君)はシビレます。 名前を覚える為に村民救出大作戦のトコからスグに見直しましたが、それより前はもっと短くていいと思います。ま、ストーリーもどうでもいい感じ。でも好きですよ、こういう感じ。ダイハードの3に比べたらかなり面白い気がしましたけどね・・・ 【HLB傭兵】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-23 18:56:59) |
4.マクレーン刑事の頑張ってる姿を観たい人にはおすすめですし、 娯楽映画として非常によく出来た作品だと感じました。 「憤り」や「焦り」の演出に上手に乗ってあげられる方にはすごくおすすめです。 社会的背景の描き方やアメリカ至上主義が鼻につく方は観ないほうが得策でしょう。 ただし、「ダイハード」が好きな方への注意としてひとつ「ユーモア」の欠如があります。「ダイハード」シリーズがアクション映画の新機軸たらしめているのは、マクレーンがぶつくさ文句を言いつつ必死で問題解決にあたるという、人間的な弱さからくるユーモアだと思います。本作品のマクレーンはガチですし、かなり強者です。 ・・・まあマクレーンじゃないんですけども。 |
3.この映画は確かに「戦争」が意識されていますがもともとは「ダイハード4」というコンセプトで作られていた作品です。制作途中でダイハードでいくより戦争物にした方がいいのではと言うことでこのような映画になったとのことです。戦争ものの展開、アクション要素として全てを評価せず、あの大尉の誠意ある行動を真にうけとめこの点数です。 【000】さん 8点(2004-04-28 20:54:57) |
2.迫力とかも結構あったと思うし、ストーリーも悪くはないと思います。チームの動きとか本物の銃と同じ重さの銃を使ってるってとこもスゴイと思った。ただ残酷なシーンがリアルすぎたかな…。 【もりまりも】さん 8点(2004-03-09 01:55:20) |
1.アフリカの内戦のありさまを見て日本に生まれた事を感謝したいと思った。センターを去るときの「神はアフリカを見捨てた」という言葉。反乱軍が村人を処刑するところで「それでも人間か」という言葉。それぞれが重かった。ラストのナパームで焼き払う、モニカがただの足手まとい、パンフレットにナイジェリアの背景が書かれていない等プチいらいらがあったので8点。それでも十分に考えさせられる物があったので皆が言うほど悪い映画ではないと思いました。 【もらい泣き】さん 8点(2003-11-17 01:20:20) (良:1票) |