4.松田優作が何とも不思議な感じの変な時代劇風コメディ演技で所々で笑わせてくれる。観る前はてっきりドロドロした感じの内容かと思ったけど、何しろタイトルがタイトルだけに、しかし、そんな不安を感じさせない。良い意味でコミカル、悪く言えば時代劇にしては緊張感がない。ただこの映画は松田優作と丹波哲郎の面白さを楽しむ内容であって、そう考えればなかなか面白い作品ではあるし、それにやっぱり松田優作って「家族ゲーム」でもそうだけどコメディでも見せてくれる上手さを持っていたんだと改めて思った次第で、僅か40歳という若さで亡くなってしまったことがとても残念である。まだまだ健在であったなら山田洋次監督の人気シリーズ「男はつらいよ」シリーズの中で渥美清と一度で良いから共演する所を見たかった。映画ファン、それも邦画ファンにとって松田優作と渥美清が絡むとどうなるか?結局その願いは叶わないまま終わってしまっているのたが、この映画の松田優作のコミカルな演技は間違いなくコメディ俳優としての才能、素質を持っていると思わずにはいられなくなる。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-07 12:10:02) (良:1票) |
3.松田優作を時代劇で見るのは黒木和雄監督の「竜馬暗殺」の右太役に続いて二度目。「竜馬暗殺」では助演ながらギラギラした存在感を見せていてとても印象に残っているが、時代劇初主演となった本作では、臆病者の腰抜け侍をコミカルに演じている。日本テレビの「探偵物語」でも主人公・工藤俊作をコミカルに演じていたが、本作ではダンディーさが全くない分すごく新鮮に感じた。丹波哲郎とのやりとりもかなり笑えて、「ひとごろし」という物騒なタイトルなのに軽く楽しい映画になっていて面白かった。見るからに低予算な感じの映画だが、スタッフがほぼ大映のチームだからだろうか全体的に作りが丁寧で、その面でも安心して見ていられた。しかし、やはりラストが唐突すぎて何の余韻も感じられなかったのは残念だったかな。ちなみに本作と同じ原作はこれ以前に野村芳太郎監督がコント55号主演で映画化しているらしいので機会があれば見てみたいなあ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-03 13:47:27) |
《改行表示》 2.犬嫌いで、甘党で、臆病で、卑怯者な主人公なのに、キチンと愛せる隙間が存在しているの点が、面白い。私もビビリで甘党で犬が嫌いだからだろうか?主人公に対して妙に感情移入できてしまった。複雑です。笑。 ちょっと難点といえばラストの余韻のなさと、渡辺宙明の80年代特撮風音楽か。渡辺宙明サウンドって、時代劇にはイマイチ合わないような。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-10 00:42:21) |
1.松田優作扮する腰抜け侍がかなり可笑しい。松田優作が主演した中では最も笑える映画ではないだろうか。 |