4.父を殺された娘の復讐譚、とは言え、何とも言えぬおおらかさに満ちた作品、であります。確かに凶悪犯は出てくる、死人も出る、でも、悲惨さは感じられず、ユーモアが勝っており、登場人物みんな何だかいいヒトたちに思えてくる。ジョン・ウェイン演じる保安官も、“ヒーロー”という雰囲気ではなく、ひと癖もふた癖もある、やや屈折した役柄、それでも屈折しすぎてないところがミソ。確かに、この辺でオスカーあげておかないと、もうチャンスが無いかもしれない(ははは)。彼を始めとする、血はつながってないけど親子3代、みたいな凸凹3人組の珍道中、これが映画後半、雄大な大自然の中に(ときに小さく、小さく)ゆったりと描かれています。ラストで、蛇の穴とかなんとか無理に盛り上げてるのが、とってつけたようで、まあこれも娯楽作の宿命というか、ご愛敬、なんですけども。ロバート・デュバルはこの頃から、アタマが涼しげ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-06 16:37:33) |
3.《ネタバレ》 父を失った娘のしっかり者という域を超えたがっちり振りが、世間はそんなに甘くないだろうという気がするがこれはコミカル部分なので良いとしよう。やたら弁護士の名前を盾にするのは面白かった。映像的にも広がりのある画が美しくて良い。知名度ほどの面白味は感じられなかったがそこそこに楽しめる。西部劇好きの人ならきっと満足出来る内容なんじゃなかろうか。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-25 22:30:52) |
2.本作でのジョン・ウェインの演技が他の作品に比べ、取り立てて素晴らしいとは思えません。しかし、アカデミー賞主演男優賞をやっと手に入れ、実にめでたい作品となりました。ちょっぴり哀しさもありますが、スカッとさわやかな西部劇ですね。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-04-15 16:46:21) |
1.《ネタバレ》 御大J・ウェインがオスカー主演男優賞をゲットした痛快ウェスタン。初老のやさぐれ保安官ルースター・コグバーンがキム・ダービー演じるオマセでチャッカリ者の少女マティに雇われるくだりのトホホな感じはかつての彼なら変にプライドが邪魔して演じきれなかったであろう。ヘンリー・ハサウェイの監督ぶりもベテランの味でツボを外さない手堅い安心感があり良し。ただロバート・デュバル演じるトム一味との対決でグレン・キャンベル扮するラ・ボーフを死なせる必要は無かったと思うので若干減点。日本語吹き替え版なら故・小林昭二のモノ以外にはありえない!!デニス・ホッパーも情けない役で出とります。 【へちょちょ】さん 7点(2003-11-02 04:53:21) (良:1票) |