10.《ネタバレ》 悔しい。こんな映画が正直に好きになってしまう自分が悔しい。観てる方が気恥ずかしくなるほどコメディタッチで奇麗すぎる物語で、非現実的なほどに出来過ぎていて、ハッピーエンドになることは容易に予測できるのだが、現実的には超絶対的にありえないこの映画を、いいトシこいて好きであることが、とても人には言えない。この映画が好きな人間は、100%ロマンチストと断言できるからだ。あえて開き直るがそれでも素直に好きだ。何が悪い!‥‥‥あまりにも完璧に都合良く出来過ぎた物語であるために、この映画には批評家ぶって揚げ足を取る気も起こらない。どこかに欠点はないかとアラ探しを初めてしまう自分に気付く時、自分の心が汚れてしまっている気がする。エンターテインメントとしては、間違いなく良い出来の映画ではないか。映画「ネバーランド」にも謳われていたように、映画を観る人間のハシクレとして、こんな映画を純粋に楽しめる心を大切にしたいと思う。大袈裟ではなく私にとっては「映画を観る本来の姿勢」を思い出させてくれる様な、そんな映画。あの記者会見の後のエピローグシーンの、何とも言えない穏やかな幸せが心憎い演出だ。安心感と幸せな気分を与えてくれるこのシーンの果たした役割は非常に大きいと思う。‥‥‥さらに付け加えるなら、主人公が羨ましいところは、愛する人を見つけられた事だけでなく、素晴らしい友人を持っていること。残り一皿の料理を巡って不幸を競い、皆で囲むあの誕生パーティのディナーシーンが一番好きだ。哀しみや喜びを親身になって分かち合い、時には支え、時には突き放す。あんなに愉快な仲間達がいたら、きっと死ぬまで毎日が楽しく幸せに違いない。華やかな映画界からノッティングヒルへと移り住んだアナも、そんな仲間達に囲まれて、きっと死ぬまで愉快に、穏やかに、幸せに暮らしていくんだろう。 【six-coin】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-14 01:55:03) (良:4票) |
9.ヒュー・グラント主演のイギリスを舞台とした映画(「フォー・ウェディング」とか「ウェールズの山」とか)を見ていつも思うこと。それは、彼を取り巻く「仲間たち」、いわゆる「脇役」の人々の表情が抜群に良く、魅力的に描かれているということ。彼らの存在感が重すぎると、ありきたりのズブズブした友情物語に陥ってしまうのだけど、ヒューの周りでは、どこか空気感さえ漂う友人達が、友人でありながら時には主人公を突き放したり、客観的に分析したりして、さり気ない存在感を光らせている。そして、彼らにも主人公とは別の時間軸で、別の価値観で、それぞれの人生が流れていることが、これまたさり気なくストーリーに織り込まれていて独自の味わいを生んでいる。この映画だと、車椅子の彼女とか、くよくよ悩んでる彼とかが、一瞬垣間見せるそれぞれの人生の断片が、古典的とも言える甘いラブ・ストーリーに、少しほろ苦いスパイスを効かせているんじゃないかな。というわけで、ヒューの「仲間たち」に敬意を込めて点数献上。……はっ。これって、主役の二人を全然誉めてないことになる?? 【中山家】さん 8点(2003-12-03 13:02:05) (良:4票) |
《改行表示》 8.《ネタバレ》 誰もが一度は憧れる有名人との恋。土台が面白いのですから、どう料理しようが面白くなるに決まっています。いえ、むしろ素材が良いからこそ、あれこれ手を加えずに素材の味を楽しむほうが良いのでしょう。だからあえてベタでストレートな脚本にしたのだとしたら素晴らしい。 アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が大女優であり、その設定を活かしたプチドッキリ満載の演出が、ストーリーに起伏を生み出しています。特に妹の誕生日に参加するシーンは一番好きですね。ここでの脇を固める人たちのリアクションは理想的すぎます。心は舞い上がっているのに、平静を装おうとする感じが微笑ましくて楽しすぎます。アナに出会う人たちが、すぐにはアナと気づかないベタな演出は最高です。 はじめは何故タッカー(ヒュー・グラント)にアナが魅かれたのか意味がわかりませんでしたが、彼の普通すぎる人物設定が既に普通ではない魅力となっていたのでしょうか。大女優が目の前に現れて、少々驚きながらも自然体で振舞えることはすでに一つの個性なのかもしれないです。そこにアナが魅かれたのだとしたら、後半のアナの科白とも合ってくるし、至極納得です。ヒュー・グラントは『普通すぎる魅力』というものを上手く表現していたと思います。 本作はべたなラブコメの『べた』の良さを存分に引き出しています。本作は夢を見させてくれる映画。逆に、映画だからこそ可能になる世界。見た後、ハッピーになれる作品。ラブコメはこれくらいわかりやすくて、ハッピーなものが良いですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-03-22 19:38:41) (良:3票) |
7.《ネタバレ》 ラブコメですからね、ヒューとジュリアが結ばれることは観る前からわかっていること。この作品は英国の俳優たちがいい。みんな個性的。そしてイギリスらしいさりげなく皮肉でブラックなユーモアがいいです。ジュリアはハリウッドの女優の中でもまさにハリウッドが好むタイプなのでこの役にはぴったりだし、ハンサムだけどいつまでたってもどことなくドンくさいヒューも”インディ・ジョーンズ似の男に妻を寝取られた”本屋がハマっている。結果はハッピー・エンドに決まっているのだからそれまでのシチュエーションを楽しみたい。ジュリアも交えた友人たちとの食事シーン。最後のブラウニーを賭けてそれぞれが自分の不幸を競い合う。一番好きなシーンです。ヒューの店にひやかしに入るのを習慣にしているような客。ジュリアとデミを間違える店員。ヒューがジュリアと大事な話をしているところへ足を患っているらしい母が「昨日より足が黒ずんできた」と電話をかけてきたり、粋な計らいをするホテルの支配人。そしてリス・エヴァンス!ラスト近く、なぜ友人のひとりが車イスの設定なのかがわかる。結構細かいところまで演出されていると思うのだけどなあ。しかしアメリカから突然やってきたジュリアの彼氏がハリウッドのフェロモン兄弟の長男アレック・ボールドウィンなのが笑えた。 【envy】さん 8点(2003-12-03 01:09:59) (良:3票) |
《改行表示》 6.こんな予定調和的な現実離れしたラブロマンスに胸がキュンとなった自分が恥ずかしい…。 脇役の人たちのキャラクターやちょっとしたドラマが作品を盛りたてている。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-05 17:51:52) (良:1票) |
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5.愛って本当に素晴らしいですねぇ~…。純愛したくなる映画! 【尤紀ё】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2004-09-27 22:47:17) (笑:1票) |
4.いやーおもしろかった!やっぱり映画はこうでなきゃ!ありえない設定で見る側に夢みさせてくれるという個人的に好きなお話でした。うまい人ばかりなのもいいですね。ヒューの同居人の怪しさが一番見所だったかも(^^) 【MK】さん 8点(2004-05-05 14:43:06) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 純粋に面白かったです。でも後半ジュリアロバーツが共演している役者にあの人は彼氏なんかじゃないわと言っているのをヒューグラントとが聞いてしまうという場面、あとからJ・ロバーツ言い訳していたけど納得できませんでした。 【ヨウヘイ】さん 8点(2004-01-12 07:28:50) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 大ネタを翻案したと思われるコメディの脚本としてはよくできているほう。レストランでジュリア・ロバーツが隣のテーブルの客に捨て台詞を吐いて出て行くシーンは痛快。車椅子の登場人物がいる謎も最後近くに解ける。車でリッツに駆けつけるシーンでBGMで流れていたのが名曲 GIMME SOME LOVING 。この曲はコメディとは相性がいい。美女が序盤早々唐突にキスするのはよくあるパターンでその昔グレース・ケリーにも例があったかな。たぶん、グラント姓の役者はそうされる運命にあるのだろう。 【南浦和で笑う三波】さん 8点(2003-11-30 23:10:54) (笑:1票) |
1.おくればせながら、今見終わりました~。素直に心うずきましたよね、ほんと(^-^)こういうラブストリーは見始めたときから“ありえない”とか“できすぎ”という煩悩をどこかにおいといてみなきゃだめ。いわゆるラブストーリーのスターウォーズと思えば、楽しめるって! もともと「映画」ってこういうおとぎ話が原点じゃないのかな? ジュリアのコケティッシュな魅力もバッチリだったし、アングロサクソンが好きそうなウィットに富んだジョークもそこここに仕掛けられていて楽しかった。 嫁さんと見てたんで、記者会見シーンで「she」が流れ出した瞬間、思わず嫁さん抱き寄せKISSしちゃいました (^-^; 【淀川短春】さん 8点(2003-05-24 08:19:22) (笑:1票) |