5.よくもまあこれだけバッチいセットを作ったもんだと。そしてよくもまあ、こんなキタナいモーテルに、みんなアタリマエのような顔して泊まれるもんです。普通の作品なら、キタナイ=リアリティ、なんですけれど、この映画ではもはや、あまりのキタナさが、超現実的な世界観へと昇華されているという・・・。内容もおよそまとまりといったものは無く、メチャクチャだし。変態男がワニを飼っている、という、ただそれだけ。あとは成り行きまかせ。しかしその物語のカオスが、やがて同時進行する醜悪さと恐怖へつながっていき(床下の少女、階上に監禁された母親。終始落ち着かず考えの読めない変態に対し、妙に毅然とした意志を感じさせるワニ)、最後には妙に納得させられてしまうのが、この映画の不思議なところ。音楽がこれまたデタラメで、とても良いです。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-17 08:15:00) (笑:2票) |
4.《ネタバレ》 ついに見ました! けっこう楽しめましたよ。 トビーフーパーらしいというか、かなり「悪魔のいけにえ」に近いところがあります。 階段で殺人鬼とはち合わせるところ、殺人鬼に追いかけられるところなどは「悪魔のいけにえ」で見たそれそのものです! だけれどこの作品ではレザーフェイスのような素晴らしい殺人鬼は出てきません。 しかし、トビーフーパー作品で一番してはいけない事は「悪魔のいけにえ」と比較することだと僕は思います。
この作品ではガッカリする人の気持ちも分かるような気もします。 そもそも僕はこの殺人鬼が好きではありません。ムツ○ロウさんみたいじゃないですか。 または用務員のオジサンみたいです。なんたって彼の髪型とメガネと服装が気に入りません。 ブツブツ言っていて狂った感じも出ていましたが、でもそれが意味不明でイライラしてしまう所もあるかもしれません。 いっその事、殺人一家にしてほしかったです カントリーミュージックがラジオから流れていて、それが良い雰囲気を出していたのですが、少しウルサく感じる場面もありました。 ラジオが効果的だったのは「悪魔のいけにえ」もそうですね。
トビーフーパー監督作品ですから、人々の「狂気」を感じさせるところもあります。本気な鬼気迫る演技を見せる役者もいます。 今回凄かったのは少女の父親で、奥さんに拳を向けている場面では、その狂気が非常によく伝わってきました。 これはもう、トビーフーパーの世界といっても良いような、彼にしか出来ない業です。 ベッドに縛られている奥さんはちょっとウルサかったんですが、、、初めて見たから迫力に気押されてしまっただけかもしれません。 異様な色彩の照明も狂気を感じさせます。 この照明が亜熱帯のような、アマゾンのジャングルのようなそんな雰囲気を出していたかもしれませんね。 ワニというのが微妙なようでいて、これがなかなか良くて、殺人気の「武器」の役割を果たしていたかもしれません。 レザーフェイスの「チェーンソー」の役割です。鎌だと迫力ないじゃないですか。 自分の「武器」によって片足を負傷したのはレザーフェイスも一緒ではありませんか? そういえばこの作品では「片足」を負傷したり引きずっている人が多かったような、、、? 最後に映っているのも「片足」なんですよね? 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-04 22:31:01) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 “DEATH TRAP”というより“EATEN ALIVE”のほうがピンとくる。そんなことよりあのクロコダイルは一日で一体何体の人間様を食えるんだろうか よっぽどの大食漢であることだけは間違いない。しかし可哀想な事に男ばっかし食わされちゃってまあ・・ イヤだな、自分だったら女子しか食わんですよ 男はペッ。 【3737】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 22:20:46) (笑:1票) |
2. 悪魔のいけにえがオールロケだったのに比べ、全てスタジオで撮影している。それがかえって閉塞感を助長し、やるせない名作になっている。なにかと叩かれる作品ではあるが、ネビル・ブランドの怪演や、わけのわからないラストシーンなど見所は多い。 しかしあの鎌は使いづらいよね。 【swamizi】さん 8点(2003-12-18 21:38:21) (良:1票) |
1.「悪魔のいけにえ」が予想外にヒットしたことで一躍注目を浴びたトビー・フーパーがハリウッドで骨抜きにされた、と極めて評判の悪い本作。確かにハリウッド資本が投下されただけあって配役はB(C?)級ホラーにしては破格に豪華。主役の殺人鬼に万年悪役アクターのネビル・ブランド、他にもメル・ファーラー、スチュアート・ホイットマン、キャロリン・ジョーンズらが出演。ヒロインは前作に続きマリリン・バーンズなのに加え、脇役に後のフレディ・クルーガーことロバート・イングランドまで出ているのだからマニア垂涎の作品となっていても不思議ではなかったハズ。が、そうは問屋が卸さなかったのは何故か?考えられるのはロケではなくスタジオ撮影という閉塞感だ。また、殺人鬼がモーテル経営という点でモロ「サイコ」パクリっぽい点も見逃せない。しかし、最大の原因は矢張り殺人鬼ブランドに”凄み”が不足していたコトだろう。いやいや確かに彼は特殊メイク無しのすっぴんでも充分凄みのある悪役ヅラではある。しかし、表情があり過ぎるのだ。そう、前作レザーフェイスが異様な迄の迫力を備えていたのは断じてチェーンソーが目新しかったから、とかだけではなく、正に”レザーフェイス”そのものが有する無表情(デッドパン)ぶりにあったのである。如何にもな強面で嚇す怖さよりも、何を考えているのか全く読めない不気味さの方が遥かに想像力を刺激し恐怖もより深くなる。フーパーが前作を制作した時点でそこまで読んでいたのかどうか知らないが、本作を見比べることで前作が意外にホラーとしてはオーソドックスかつ想像力を喚起するパワーに満ちた作品であったコトを再認識させられた。「悪魔のいけにえ」の再評価も含め色々と示唆に富む本作には3点。ハリウッド資本で有名俳優を起用すりゃイイってもんじゃないジャンルもある訳なんだな、コレが。 【へちょちょ】さん 3点(2003-11-18 23:54:45) (良:1票) |