8.どうでもいいけど、この邦題はどうだろう。何か、「銀色夏生」みたいだな・・・ま、それはいいとして、瑞々しくて、爽やかな作品だと思います。しかーし!何だあのキラキラ感は!キラキラというよりズタボロの青春を送ってきたワタクシのよーなヒネクレ者にはちょっと眩しすぎますぜ。主演の女の子はすごく普通っぽくて良いんですけど(っていうか、ここだけの話、中学の頃好きだった女の子にそっくりだった)、問題わオマエだギタークラブと水泳部に所属するA型さそり座!キミのよーな爽やかさんは、おぢさんずぅぇっったい認めないぞ!・・・何か「アメリカン・パイ」レビューとノリが同じになってきた。っていうかアタクシは単に、自分より幸せそうな青春を送っている若者が許せないだけなんだろうか・・・・・・しまった、自分で自分の地雷を踏んでしまった。 【ぐるぐる】さん 6点(2004-02-21 12:52:50) (良:1票)(笑:2票) |
7.《ネタバレ》 時代は現代なのにどこか懐かしい台北の町並み。その町の風景に溶け込むように描かれる清く正しい少年少女。傷つき悩みながらもまっすぐな彼らの姿からは、襟を正して生きることの大切さが真摯に伝わってくる。おそらく自分が女の子にモテることを知っているのであろう少年の不敵で屈託のない笑顔。その自信とうらはらのほほえましい悩みと純情。そして頑なな潔癖さと負けん気でそんな少年を突き放そうとする少女。この二人が、なりゆきで校舎の中庭の床に貼られたラブレターを足で蹴ってはがそうとするシーンが面白い。躍起になって互いの足を蹴っ飛ばしているようにも、それでいて二人楽しそうに軽やかにステップを踏んでいるようにも、見える。さらに後半で対比的に描かれる、もう一人の少女が恋の遺品焼却を思い直して火を消そうとする場面の、ひとりぼっちで踊るためらいと嘆きのステップもいい。彼らの足の生き生きとしたその躍動が、青春のジタバタを文字どおり体現していて見事だ。あるいは夜の体育館で二人が衝突するシーンでは、体当たりでぶつかりあう二人を表情が判然としない距離から延々と長回しで写し、彼らが体全体から思いをほとばしらせ格闘する様をまるごと切り取るように描き出す。風をうけて走る自転車の心地よさ、夜のプールや体育館のその秘密めいた緊張感、だれかとならんで眺める校庭と青空、だれかを好きになる気持ち、片思いの胸の痛み、だれにも言えない思いをこめたそれぞれの壁の落書き、そして夏の匂い。そんな青春映画的ガジェットの過剰さが良くも悪くもこの映画の持ち味なのだが、その反面、易智言監督の描写は意外なほどに簡潔で無駄がなく、そして的確だ。少女が少年に告白するある秘密。それが本当なのかあるいはうそなのか、最後まで答えはわからない。それは彼女自身にもまだわからない答えなのだろう。この映画はとってつけた説明や答えなど、一切提示したりはしない。そうして描かれるのはただシンプルに、彼らがその夏を共にしたということ、真正面からぶつかりあい、認めあい、そして最後に笑いあえたということ、それだけだ。その潔さがとてもいい。ならんで自転車に乗る二人。友だちでも恋人でもなく、けれどその夏を懸命に生きたかけがえのない同志として、それぞれの足で未来へとペダルを漕いでいく彼らの姿は、力強く、美しく、まぶしいばかりだ。 【BOWWOW】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-20 00:03:32) (良:2票) |
6.甘いよ~、甘いよ小沢さ~ん!(byスピードワゴン) 【泉州 力】さん 5点(2004-06-23 23:35:22) (笑:2票) |
5.《ネタバレ》 予想外に素晴らしかった。耳すま、時をかける少女(アニメ)みたいなノリですね。素直なキラキラとした描写が随所に溢れていた。特に素晴らしいシーンは、砂浜でペットボトルを飲み干す彼を見つめる所だ。彼女にとって初めて、自分とは違う異性を肌で感じたような瞬間だったのだと思う。熱い砂浜の海岸で、ペットボトルの水を一気に飲み干す彼。冷たそうな水が、どんどん喉仏を通って吸い込まれていく。そして、ゴミ拾いをするおばさんの元へ走っていき、気さくに声をかける。思わず笑みがこぼれる。人間に好意を抱く瞬間って、こういう一瞬だよなぁ(異性としてかどうかは分からないが)主人公の性格描写で、対抗して自転車をジリジリ前にやる所なども好き。個人的には、この映画は一過性の同性愛というよりも、クィア映画だと思いますが、着地点をあそこにしたことによって、どちらにも解釈できる、より深みのある作品になっていると思います。渚のシンドバットの方が完成度が高いと思うが、こちらは鑑賞後の後味のよさが堪らない。カルピスみたいな爽やかさがある。もっかい夏頃、見てみようと思います。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-17 20:54:14) (良:1票) |
4.やっぱり青春は自転車だな。音楽もスカルラッティのソナタのような清潔なピアノの響きで、自転車に合う。学校の床に貼られたラブレターを剥がそうとする二人、最初のうちは丁寧に手でやっているのだが、あとは足になる。するとまるでダンスを踊っているよう。そういえば後半、講堂にきちんと並べられた椅子の間でのケンカも、しだいにダンスを思わせていく。やさしい接触は恐いけど、叩き合うなら自然に触れあえる。ケンカもダンスの一種なんだ。自転車という道具だてがありながら、相乗りはしないで、それぞれのチャリンコを走らせ続けているのもいい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-11 12:21:37) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ラストシーンがとてもよいとおもった。 恋愛ではなくて友情ではなくて、何だかわからない大切な何か、がラストに描かれていた気がする。見ていて、なんらかの形で心が動かされているのをひしひしと感じたのだが、その感情にうまく名前がつけられなかった。強いて言えば、切なさにとても近い何か、という感じだった。この映画の、カテゴリに属さない感じ。これは、青春恋愛映画だ。だが、青春恋愛映画ではない何かでもある。 【コダマ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-08 01:45:52) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 あー、恥ずかしかった。こういう映画で若干の不快感を生じてしまう齢となってしまったことに時の流れを感じます。だって、夜のプールやら、ラブレターを友達に託すやら、それを学校中に公開されて恥じをかくやら、青年が明るく運動神経が良くてちょっと助平でそれでもって何故か主人公に惚れている所やら、自転車やら、なんやらかんやらが恥ずかしいのですよ。定番の青春的記号を映画中にちりばめるのってある意味勇気が要りますよね。ベタすぎと批判されそうで。後半での急展開が少々趣深いものでしたが、それでも少々です。やはり全体として平凡な少女漫画を見せられているようで体がむず痒かったです。いやはや腐った大人になってしまいました。(映画館) 【komati】さん 6点(2004-03-20 00:08:21) (良:1票) |
1.ベタな青春映画なんですが、秘密を共有する事で大切な人との関係が壊れる等、なんとも甘酸っぱく、互いの微妙な関係が学生時代を思い出させ心に染み込んできます。自転車で大好きな女の子と道ですれ違った時胸がキューンとなる感覚です。映像も綺麗な映像ですし、主演の2人が日本の若い俳優さんと比べ、生き生きとして爽やかでとても良いです。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-11-03 18:01:16) (良:1票) |