62.《ネタバレ》 牧師はモーセであるが、彼が率いていたのは単なる迷える子羊たちではなかった、ということ。それゆえモーセも途中で自らの役を終えたのだろう。この映画の白眉は、脱出ものにしても船がさかさまになることゆえの「上から下へ登る」という逆転の構想にある。セットもかなり細かく作られている(時計の針など)が、時に上下逆転のスケールがわかりづらかったのが悔やまれる。トイレのシーンなど、上下が逆転している感をより出せばもっと画として面白かっただろう。傑作。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-22 22:36:08) |
61.《ネタバレ》 パニック映画の先駆けだったと思う。これ以降何本ものパニック映画を見ることになった。 映画には、二人の牧師が登場する。一方は、神を信ぜよ、信ずる者は救われるという普通の牧師ジョン。それに対し、自分自身が道を切り引かねば神も助けてはくれないという異端の牧師スコット。この二人の信念の違いがこの映画の最大のテーマとなる。 船が転覆したとき、クリスマスツリーを伝って上に登るか、そのまま動かず救助を待つかなどの判断がまさにそうだ。 スコット牧師のジーン・ハックマンはとても牧師には見えない、あたかも十戒のモーゼのようなカリスマ的な存在、それがまた良い。 結局は9人の男女が彼について行くのだが困難の連続、途中で3人が死に、最後にはスコット神父も・・・。 それまで私が見た映画(悲劇以外)で、主人公が死んでしまうというのはほとんどなかった。もう少しでたどり着くという所まで行っているのに・・・。最後はやはり牧師に戻ったのか。 映画ではアーネスト・ボーグナインのロゴ刑事がとても好きだ。売春婦だつた妻をこよなく愛し励まし、スコット神父とはことごとく対立しながらも惜しみなく協力をする・・・。そのほか、元水泳選手だったベル、これまた彼女がいなかったらスコット神父は助からず、生き残った者も船尾までたどり着けなかったのだ・・・。 このポセイドン・アドベンチャーは特に思い出に残る映画で、続編もリメイクも見ることになってしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-12 07:13:08) |
60.これと「タワーリング・インフェルノ」は私にとってパニック映画の原点です。 初見は中学生、荻さんの「月曜ロードショー」です。 とにかく主人公なしでラストを迎える映画なんてこれが初めてでしたから、もうほんとに衝撃でした。 タワーリング~もこれも登場人物の悲喜こもごものエピソードがちゃんとあって、パニック映画だけどしっかり人間ドラマとしても観られるというのがポイント高いです。 そうですねーやっぱりいちばん印象強いのがアーネスト・ボーグナインですね、でも初見から30年以上たっているのに「あの人はこうだったなあ」と思い出せる。それほどそれぞれのキャラがしっかり描き込まれていたんだなあと。 当時はジーン・ハックマンのことはほとんど知らなかったけど、神父?牧師?どっち??とにかくなんからしくないっていうのは感じました(笑) 続編は救出されるところから始まったと記憶してます、いきなりコジャック刑事がでてきたのよ!!なんかつまらなくて途中で観るのやめたとかどうでもよくなったと記憶してます、はい。 【envy】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-08-18 20:34:02) |
59.《ネタバレ》 小学生のころ見た映画のなかで、一番面白かった作品かも。転覆して、全てが逆さまになった光景が面白い。上=底に向かって行ってどうやって助かるの?出口ないのに・・・と思ったものです。なにかと足を引っ張っていた太めの婦人が水中では別人になるところが印象的。 【きーとん】さん [地上波(吹替)] 8点(2010-08-06 23:25:16) |
58.子供の頃この映画を観て、数日間沈没船で溺死する夢にうなされました。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-03 23:56:09) |
57.ジーン・ハックマンは自分には何といってもレックス・ルーサーだけれども、2番目はこのスコット牧師。信仰のない人間は聖職者には距離を感じるものだが、この牧師には独特の味付けがされているためにそれを感じることがない。神に隷属することなく理不尽な仕打ちに怒りをあらわにする彼は、捨て身で運命に逆らってみせるのだ。「すべて神の御心」でなく。アーネスト・ボーグナインが彼を引き立てる格好で、シェリー・ウィンタースの水の中と外の演技も「人の役に立ちたい」という気持ちの重みを教えてくれる。「モーニング・アフター」を歌うバンド歌手キャロル・リンレイの吹替えをしているモーリーン・マクガヴァンは、これと次作でテーマ曲を歌ったためにディザスター・クイーンのあまりありがたくない呼称を賜ったが、2曲は彼女のベストアルバム(米国盤)を飾っている。監督ロナルド・ニームよりも実質的にプロデューサーのアーウィン・アレンの作品であり、彼は次作でこの路線を拡張することになる。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-27 01:00:09) (良:1票) |
56.神を嫌い「救いなんて無いんだ」と嘲笑っていた元牧師でしたが、無意識のまま牧師としての部分は生き続けていて最後には迷える者たちを救う牧師の究極とも言える姿に感動しました。彼自身も救われたんじゃないでしょうか。映像は古臭いがこだわりが感じられ味があって良かった。 【spputn】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-23 13:55:05) |
55.人間は、災害に遭遇してから一致団結するものです、こういった映画を見るたび阪神淡路大震災の時を思い出します。シェリー・ウィンタースさんは役でよく死にますが「陽のあたる場所」では泳げなかったのにここでは元潜水の選手とは。 【白い男】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-01-02 14:28:09) |
54.転覆した船の中で迫り来る水から逃げる・・・ 自分がその場にいたら気が狂うと思う。パニック映画好きの僕には、そのドキドキ感がたまりませんでした。 【ボクマン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-12-14 10:33:14) |
53.天地が逆転するというユニークなシチュエーションでの パニックと脱出行を、臨場感と迫力のある映像で描いています。 浸水したりメチャクチャになった船内はとてもいい雰囲気です。 それは海の上の廃墟。 神父と警官のオヤジ対決がおかしい。 スーザンはデコ広すぎるけどめっちゃ可愛い。 でもなぜか牧師に惚れるのが鬱。 【且】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-09-17 22:08:35) |
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52.転覆した船からの脱出活劇。登場人物のキャラクターもっかりしているし、ひっくり返った船の中でイチイチ仕掛けが凝っているので飽きることなくハラハラさせてもらえます。流石に今見ても目新しさはないですが、パニックムービーの先駆けとなったのも十二分に納得できる面白さでした。 【すべから】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-09-10 17:29:38) |
51.協力関係が抜群に良かった。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-23 11:21:47) |
50.船が沈んでいきパニックになってるとき、それぞれのキャラクターの本性がうまく表現されている。おもしろい 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-01-03 19:03:53) |
49.リメイク→オリジナルの順番で見た。リメイクのレビューでオリジナルの方が評価が高かったので。 確かにオリジナルの方が、単なるパニック映画映画と言うだけでなく、人間描写がしっかりしており面白い。型破りな牧師には驚いたが・・・ ただ一つ言っておくと、製作陣はTsunamiをよくわかっていないなw 津波は海岸近くで波高が高くなるが、外洋(ある程度水深がある海)では船に対する影響は小さいのですよ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-22 18:56:40) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 蒸気の扱い方が軽すぎたり、不満もなくはないが、全体にはかなり良く出来ているパニック映画。ジーン・ハックマンの強引なまでのリーダーシップに説得力があるし、やはり人間ドラマがしっかりしています。牧師に着いて行かなかった人たちもそうですが、途中で逆方向に向かう別の生き残り組みに出会うところが良いですね。あんな状況でどちらが本当に正しいかなんて判らないのだという現実を再び思い出させてくれます。終盤、バタバタと人が死ぬのは現実的とも言えるが、逆に慌てて多くを殺しただけのように見えてしまわなくもない。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-18 19:30:40) |
47.《ネタバレ》 リアルな作品だった。非情な現実を見せているだけに、なかなかスリルもあった。 まあ、私的には牧師の説得にまったく耳を傾けなかった人たちが目の前で流されていったシーンに不謹慎にも「様あねえな…」とちょっと優越感を感じた。 装飾も請ってたし、サクサクと物語りも進んでいったので、なかなか楽しめました。でも、最後牧師が死んでしまうのは、微妙…まあ仕方ないが。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-02 11:14:06) |
46.この手の映画に深みを与えるのは、小賢しい、鬱陶しい人間ドラマにあると思う。そこが機能するとこうなる。 |
45.《ネタバレ》 タイトルだけ見て「怪物もの」かと思っていたが、全然違った。 72年ということを考えると、この内容はすごいとしか言いようがない。ほとんどの乗客をさっさと殺し、主要メンバーのみに話を絞っているので、テンポ良く見ていける。でもハックマンはちょっと強引かな。最後死んじゃうのは「何でだよ」って感じだし。 【θ】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-12-18 17:48:26) |
44.特撮は、いまとなってはどうでもよいが、すばらしい話。 ハックマンの最後のシーン”力尽きて落ちたのではない。自ら手を離したのだ。”というどなたかの書き込みを読んで、”エッ”とビックリしました。あのシーンは衝撃的です。自分がもしあの立場だったら。と思うと、激情にかられてしまいます。ダメだ!どんな言葉もない!生命とはすばらしい!あたりまえだが、すべての人間はいま、そうでなくとも、結局は死ぬ運命だ。地獄の苦しみを味わうか、楽に逝けるか。それはわからぬ。いつだって、どこだって、神は、運命は、(現実)容赦なく、厳然と、確固たるもので、生命の前に立ちはだかっている!そこへ、全身全霊をかけ、真っ向から挑み、もがき苦しみ、人間の生命を終えて逝く神父、ハックマン!!!!!! もう感動死確実!!! 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-20 00:51:09) |
43.莫大な資金をつぎ込んだパニック映画といえば、ハリウッドの代名詞の一つ!多くののパニック映画を見てきましたが、この作品はその中でも人間ドラマとアクションがとてもいい具合にミックスしていると思います。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-13 19:30:39) |