老人と海(1958)の投票された口コミです。

老人と海(1958)

[ロウジントウミ]
The Old Man and the Sea
1958年上映時間:87分
平均点:5.94 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(1958-10-21)
ドラマアドベンチャー小説の映画化
新規登録(2003-11-10)【スルフィスタ】さん
タイトル情報更新(2024-01-10)【イニシャルK】さん
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監督ジョン・スタージェス
ヘンリー・キング(ノンクレジット)
フレッド・ジンネマン(ノンクレジット)
キャストスペンサー・トレイシー(男優)老人
スペンサー・トレイシーナレーター
清水将夫老人(日本語吹き替え版)
小沢栄太郎ナレーション(日本語吹き替え版)
観世栄夫老人(日本語吹き替え版)
原作アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」
脚本ピーター・ヴィアテル
音楽ディミトリ・ティオムキン
撮影ジェームズ・ウォン・ハウ
リチャード・H・クライン(カメラ・オペレーター〔ノンクレジット〕)
製作ワーナー・ブラザース
配給ワーナー・ブラザース
美術エドワード・キャレア(プロダクション・デザイン)
ラルフ・S・ハースト
編集アーサー・P・シュミット〔編集・1912年生〕
字幕翻訳高瀬鎮夫
宍戸正(DVD)
その他ディミトリ・ティオムキン(指揮)
あらすじ
不漁続きの老漁師サンチャゴは、起死回生を賭け、己の力がまだ衰えていないことを示すために、ひとり漁に出る。やがて一匹の巨大なカジキが現れ、サンチャゴは飲まず食わずで4日にも及ぶ格闘をする。ようやく獲物を仕留め、意気揚々と引き上げる彼の前に・・・。
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【口コミ・感想】

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4.《ネタバレ》 84日の不漁の後、漁に出た老人が数日間かけて獲得した大魚と、それを喪失する顛末を描いて、生きるとは何かを問いかける。戦争を描いた文豪らしい骨太な主題だ。
老人にとって巨大マカジキはどういう存在だろうか。魚を獲ることは、自分を生かすことだが、同時に自分をすり減らすことでもある。魚との戦いには勝たなければいけないが、魚が憎くてそうしているのではない。魚には深い同情を示す。だから巨大マカジキを義兄弟と呼んだ。老人と魚とで一種の共依存関係が成立しており、勝利のあとに得られるのは幸福感と虚無感だろう。人間は他の生物の命を奪い、自分を削って生きてゆくしかないという自然の摂理。それを受け入れるしかないのだ。獲物が鮫に食われた時、老人は我が身が食われたような苦痛を味わったに違いない。満身創痍の死闘の果てに得た獲物が、必死の抵抗にも関わらず、あらかた鮫に食われてしまう。敗北だろうか、ただ運が悪かったで済むことか。そうではないだろう。老人は魚との格闘の中で、生きる悦びの神秘的な迸りを体験した。神の恩寵、祝福ともいうべきものだ。自分の中に眠っていた若さを数刻ながらも取り戻したのだ。老人の勝利といってもよい。老人が時折夢に見るライオンは自身の若さの象徴だ。家に戻って見た夢のライオンはさぞ光り輝いていたに違いない。
旅行者は皮肉にもマカジキの骨をサメの骨と勘違いする。自然と対峙せずに生活する文明社会の人間にとってマカジキとサメの違いはない。だが文明生活からは、真の生きる悦びは得ることはできない。
もう一つの題目は老人と少年の深い絆。老人はマカジキとの死闘の最中、あまりの疲労に思う、あの子がいてくれれば。少年は老人の痛んだ手を見て涙した。コーヒーを取りに戻るときも泣き続けた。それほど二人は一心同体だった。少年にとって老人はあこがれ、尊敬の対象であり、老人にとって少年は救い、慰みそのものだ。老人はかつて少年だったし、少年はいつか老人になる。両者は裏表の関係だ。共に貧しく、命がけで漁に出る海の男だからこそ、世代を越えた絆で結ばれるのだ。二人は貧しいが、決して不幸ではない。相手を思いやる、豊かで暖かな心に包まれているのだから。少年は言う、「今度は連れてって」。希望と未来がそこにある。海はいつでも新しい。少年にとっても、老人にとっても。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-14 00:41:59)(良:1票)
3.原作を読んだときには巨大カジキとのやりとりを思い浮かべかなりわくわくして読んだのですが、映画を見ると今ひとつ盛り上がりに欠けます。制作された年代を考えれば映像に関してどうこう言うのは酷というものでしょうし、基本的に小さなボートの上での一人芝居みたいな物なので、仮に現代の技術で作り直しても映像的なインパクトはそれほど増さないような気がします。この映画に限らず、「翼よ!あれが巴里の灯だ」や「太平洋ひとりぼっち」のように狭い空間での一人きりの世界は、本だと想像をめぐらせながら読むことが出来ておもしろいのに、映像として見せられると映像の具体性に引っ張られて想像の世界が広がらず、どうしても単調な印象しか残らなくなってしまいます。おまけにスペンサー・トレイシーの釣り糸を手繰る仕草がとても巨大魚を相手にしているようには見えないところも、のめり込めない要因の一つです。ですが、長時間にわたる格闘の末に訪れるちょっと物悲しい結末のおかげで、見終わった後はちょっとした感傷に浸れます。
はやぶささん [地上波(字幕)] 7点(2006-03-04 00:43:41)(良:1票)
2.老人の静かな矜持と諦観。俺は俺なりに、という誇りと、そうはいってもこの現状では、という諦め。巨大魚との格闘で、その、半分眠りかけた誇りが一気に目覚めるものの、やはり失意へと至る、その描写が胸をうつ。
アイアン・バタフライさん 7点(2004-02-11 17:16:20)(良:1票)
1.スペンサー・トレイシー、確かに枯れてました(笑)。話的には有名な名作なのかも知れませんが、私的には映画にしなくても良いのでは?と思いました。
もちもちばさん 7点(2003-11-22 11:55:58)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 5.94点
000.00%
100.00%
200.00%
3411.76%
4514.71%
5514.71%
6617.65%
7411.76%
8926.47%
912.94%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 4.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review3人
4 音楽評価 4.00点 Review3人
5 感泣評価 3.00点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1958年 31回
主演男優賞スペンサー・トレイシー候補(ノミネート) 
撮影賞ジェームズ・ウォン・ハウ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ディミトリ・ティオムキン受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1958年 16回
主演男優賞(ドラマ部門)スペンサー・トレイシー候補(ノミネート) 

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