4.《ネタバレ》 読めそうでよめない展開が何気に面白い。 こちらの予想を絶妙な匙加減で裏切ってきます。 例えば、『この娘は実は葛城樹里ではないな。』っていうのは何となく読めても、それ以外の事はよくわからないわけです。 単純そうな謎かけで、いつの間にかいろいろと真相を考えてしまうのは、楽しいものです。 登場人物が意外と少なくて、ごちゃごちゃしていないのも好印象です。 『仕掛けに対してオチが弱い。』 『仲間由紀恵が大根。』 『真相解明のシーンが説明不足でカタルシスに欠ける。』 『恋愛シーンがうざくて、興醒めする。』 などなど、個人的な見解も含め、残念なポイントがいくつかあります。 映画としての完成度はそんなに高くないのかもしれませんね。 そういった点を含めても、やはり中盤以降は面白かったので、鑑賞後の満足度は高いです。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-02-06 02:10:48) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 『模倣犯』の登場で、自分の中の邦画サスペンスの株価は急落しました。その後も『レディ・ジョーカー』『千里眼』等趣味に合わない作品が続き、ハードルは下がりっぱなし。しかも本作の主演は藤木直人だという。こりゃツッコミを楽しむ作品かなと高を括っていたのですが、意外や意外面白い。1人称視点のトリッキーな物語を堪能しました。懸念された藤木についてもそんなに悪くなかった。演技は予想通りアレでしたが、犯人のキャラクターには合っていたと思います。仲間の演技は当初違和感だらけ。事の真相を知れば納得できるものの、彼女が意識的に「樹里」を演じていれば、もうワンランク上のサスペンスになったとは思います。不要なサービスカットやIZAMの演技にも疑問符がつく。オチも安っぽい。ただ、全体的にみれば十分楽しめるレベルにあると思います。出発は誘拐ゲーム。最後は恋のゲーム。原作は相当面白いのでしょう。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-28 20:45:38) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 見終わった後、仲間さん演じる女性のわがままぶりに最初から最後まで振り回される藤木さん演じる男性の方に「こんなベッピンさんに出会ったら私も絶対振り回される」と思いました。見始めた頃は、藤木さん演じる男性のキザぶりというかインテリぶりに嫉妬していた私も、最後は同情の気持ちでいっぱいでした(笑)サスペンスと恋愛をうまく絡めたなかなか面白い作品で、二転三転する展開も楽しめましたし、なんといっても美男美女だから絵になる映画だと思いました。あぁ、私も仲間さんみたいなベッピンさんを誘拐してみたいです(よからぬ想いをお許しを!)。 【はがっち】さん 7点(2004-05-28 19:12:38) (笑:1票) |
1.二人の恨み辛みが合わさり、するすると狂言誘拐にハマっていく様、そして成功してからのどんでん返しの連続は文句なしに面白い。ただ同時に進行していくラブストーリーが陳腐すぎる。展開が急すぎるために綺麗な台詞がどうしても歯がゆく感じられてならなかった。確かに二人とも美男美女なので絵にはなるが、とってつけたような感が拭えないのだ。ラブシーンを長くすればいいというものではない。むしろそのシーンを削っても、恋におちるまでの過程を丁寧に描くべきだった。しかしそれを除けば石橋の演技にはぞくぞくさせられるし、後半の展開もうまく観客を騙すことに成功しているので、サスペンスとしては非常に秀作である(素晴らしい原作のおかげではあるが)。主人公たちの抱える感情により全体が重く暗くなってしまいがちな内容だが、軽快な音楽を随所に使用することによってうまくカバーしていた。ガッツ石松と椎名の登場シーンは堤幸彦作品に通ずる柔軟さを感じた。 【HARVEST】さん 7点(2004-05-10 07:05:40) (良:1票) |