9.スタンリー・キューブリックも、デヴィッド・リンチも真っ青。 真の奇才は日本にいました。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 0点(2010-08-12 17:39:37) (笑:1票) |
8.延々続く追っかけシーンを飽きさせずに見せてしまう、それだけでもすごいですよ。この映画は。うん。 【とと】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-05-24 10:25:20) (笑:1票) |
7.《ネタバレ》 時空を超えた復讐譚と鎮魂を描く異色サスペンス時代劇SFスポーツ恋愛スパイ仏教感動巨編映画。 道子(源氏名お市)=お市、シロ(犬)=みつ(お市の侍女)、日夏(作曲家)=信長、長尾(笛吹き)=長尾(みつの夫)の子孫と読み解くと、お市が信長を討つ話になる。やはり道子はみつの生まれ変わりか、あるいは二人を合体させた存在。シロは串刺しにされた万福丸。道子は十一面観音の暴悪大笑面(悪への怒りが極まり、悪行を大口で笑って仏道へ帰依せしめる)の化身でもある。だから映画を観て笑いが起こるのは当然なのだ。観客も悪(犬殺し)を笑い飛ばす暴悪大笑面と一体化するわけです。マラソンは観音の慈悲により衆生が一切の苦しみを去らしめるまでの長い道のりを象徴している。一切の苦しみが去った瞬間(死=日夏の刺殺)、鎮魂のロケットが宇宙へ向けて飛び立つ。所詮衆生の心は弱く、死によってしか永遠の安らぎを得ることができないあわれな存在です。幻の湖は、遥か未来に琵琶湖の水が涸れること。地球と共に自転する琵琶湖上空に笛を置くことで、鎮魂の笛が永遠に湖と雄琴のお市を守り続ける。 ◆「私は幻の人と幻の白い犬を追い、走り続けていたのでは?私に本当に会ったのは琵琶湖という湖だけだったのかも」これは戦国のお市と同じで、運命には抗えないということ。日夏のことは一度は諦めたが、再会したことにより、自分の運命(復讐)を悟った。全て終わってみれば犬も日夏も戦国時代からの幻だったのかもしれない。現代のお市は運命に対して走ることで立ち向かおうとしたが、全ては観音の手の内にあった。琵琶湖だけが現実に存在する。が、その琵琶湖も永遠に存在するわけではない。人の妄執は限りないが、琵琶湖が幻になるその先までも観音は見守っている。「犬の仇を討つ事」は「抗えない運命」の象徴。 ◆「ファントムではなく、イーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている」これは自衛隊の戦闘機装備の実際で、ローザは自衛隊の事も調査しているのだ。「白い犬、走る女」と書いたのは、彼女の事が忘れられないからつい書いてしまった。。 【カットされた場面】①倉田のプロポーズ。②長尾があの石がシロの墓とわかる場面。③長尾が道子が雄琴のお市と知る場面。 【注意】①静止軌道は赤道上の高度約35786kmの円軌道。琵琶湖上空185kmでは静止軌道にならない。②死体を落としただけでは、湖の底には沈まない。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-05-02 08:45:53) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 「琵琶湖は現に滋賀県に存在しており、幻でも何でもなかろうが」という私の小癪な突っ込みなど一切拒否しつつ、「トルコ風呂」「どこからともなく耳に響く謎の笛の音」「地獄の耐久マラソン」「ファントム~イーグル」「信長の妹お市」「出刃包丁」「スペースシャトル」といった素敵なタームが万華鏡の如くに散りばめられて怒涛のストーリーが見る者をぶっちぎりに突き放す。ていうか思いっっっっっっきりドン退きしますた。巨匠の全てを擲(なげう)った漢(おとこ)の散り様に敬意を表して零点を進呈しつつ平均点を大幅にsageちゃえ~。 【へちょちょ】さん [DVD(邦画)] 0点(2007-02-23 04:33:04) (笑:1票) |
5.《ネタバレ》 監督は数々の名作を作ってきた橋本忍、音楽は芥川也寸志、キャストも豪華と、まさに50周年記念にふさわしい作品を作るお膳立てはできているのですが、実際の作品はちょっとヤバいものになってしまってます。(ただ、いろいろなレビューで言われてる程ひどいとは思いませんが。ちゃんと最後まで見れましたし。)
ストーリーは、愛犬を殺された主人公の復讐劇なんですが、まあ、この主人公がちょっと電波系が入ったキャラクターで、正直あまり関わりを持ちたくない類の人間なんですよね。(例えは悪いかもしれませんが、ちょっと前に話題になった「騒音おばさん」に近いものを感じます。) 多分、主人公の設定をもう少しまともにすれば良かったとは思います。それ以外は時代劇シーンとか比較的まともだと思うんですが・・・。(最後の宇宙へいくところも、私は「ああ、こういう事なんだ・・・」と納得できましたし。エンドロールにNASAの名前があったのは笑えましたが。)
主人公の女優さんが走ること走ること、「太陽にほえろ」より走ってますね。(追いかけられてる方も警察駆け込むなり、助けを呼ぶなりすればいいのに・・・・・。)
予告編を見たら、「砂の器、八甲田山に続く橋本プロ第3弾!」の謳い文句が!すごいオチをつけてきたなという感じです。(日本映画史に残る2作品のあとがこれかい!ってツッコミたくなりました。)
いろいろ言われている作品ですが、まあ一度この世界を体験してみるのも悪くないですよ。 【TM】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-05-07 20:08:09) (良:1票) |
4.長い間興行的に成功し名作・秀作と言われるクダラン作品の脚本を”仕事”と割り切ってこなしてきたのはこの1作の為と言わんばかりの作。 橋本忍が身の破滅を覚悟した(のではないかと思う?)乾坤一擲に貴方は痛恨の一撃を食らう(かも?)。 日本映画の至宝です。 【jm】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-02-19 16:49:06) (良:1票) |
3.ビデオ屋でなにげに借りたこの作品。まさに幻の名作。東宝映画50年記念作品で橋本忍の脚本、監督で1週間でぽしゃった。こりゃ最高だわ。橋本さん、ダスティンホフマンのマラソンマンの向こうを張った走るトルコ嬢ってか。いやー、トルコッてひびきなつかしいなあ。ソープランドよりなんか隠微だよね。アメリカのスパイが雄琴で日本の風俗の実践研究。これもすごいなあ。日本の男のナニを調べていたんだろう。しかも東京で主人公に再開して、アメリカ大使館まで呼ぶか。鯉をぶつ切りにした時に出た血と腹を差された作曲家の血はヤツパリなんか暗示しているだろうとでも言うのでしょう。うまいなあ。最後にちゃちなスペースシャトルまで出して、それでNASAに全面協力してもらいましたとはすごいなあ。圧巻は、犬の仇がトルコの客になり、主人公の表情が変わっていくところだよね。とにかく、こんなに笑わしてもらえた作品、ずいぶん久しぶりでした。惜しみなくは、主演女優に走らせてばかりではなく、トルコの実践演技をしてもらいたかった。 【ジブラルタの星】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-05-03 02:21:46) (笑:1票) |
2.いやあ、聞きしにまさる物凄い迷作でした、これ。こんな破綻しまくり作品を「創立50周年記念映画」と大々的に銘打って公開した会社も会社。(確かこの年「南十字星」なんていう駄作もあったぞ)誰か橋本忍大先生の暴走を止められるスタッフはいなかったんでしょうか?それともスタッフ全員ランニングハイ状態で(あるいは雄琴実地取材で華麗なテクニックに骨抜きにされたともいう)正規の軌道に戻す術を見失ってしまったんでしょうか?とにかく毎日をごく平凡に過ごしている凡人には推察不可能なありえない展開です。鑑賞中、茫然自失のあまり言葉を失いかけましたがずーっと言いたかった事「おめーら、観音様拝んでるシーン長々撮ってないでかたせ梨乃の生乳早く拝ませんかい!!」あー、すっきりした・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(吹替)] 3点(2005-04-09 10:55:24) (笑:1票) |
1.《ネタバレ》 ここでの評価を知って興味わくわくDVDを入手。「みんなの低い評価は、凝りに凝った長編の展開を咀嚼できていないだけではないかな~。何と言っても巨匠・橋本忍作品だから、多様に散りばめられた素地が後半で一気に昇華するのでは…。」とも考えて、しっかり心構えをして、3時間がんばって真剣に観賞しました。 で、なんとかストーリーを理解しようと努力したのですが、何度観ても、やはりいろいろなシーンはつながることなく、狙いがさっぱりわかりませんでした。トホホホ。 そこで考えたこと。編集し直すだけでもっとすばらしい作品になるのでは?。下記は改善提案です。 ■時代劇のシーンはとてもよくできていた。さすが橋本忍巨匠。ストーリーの柱を時代劇に置いて、現代の展開を簡潔に整理すれば、テンポもよくなり理解しやすい作品になるはず。 ■たとえば「信長への怨念を、現代のお市が晴らす。」という単純明快なコンセプトに改めてはいかがでしょうか。 ■延々と続くランニングシーンや愛犬シロ、アメリカの女スパイはテーマと無縁で混乱の元凶としか言いようがないので思い切ってカット。 ■撮り終えた映像そのままで台詞を少し手直しして、1/2程度に短縮再編集すればOKのはず。 ディレクターズカット新篇「お市の湖」をぜひ期待したいです。 【ちくわ】さん 1点(2004-11-11 12:26:43) (良:1票) |