5.モノローグ(独白)スタイルが戸惑ったのと、ちょっと長すぎの感はあるが、万力でのリンチやラストのなぶり殺しなど暴力シーンの迫力はさすが。ジョー・ペシは相変わらずの切れた演技で「グッド・フェローズ」同様にデ・ニーロを喰ってしまった。ジェームズ・ウッズのヒモ男ぶりも秀逸。 【Q兵衛】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-09 17:11:53) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 どこでどう聞いてもこの「カジノ」は「グッドフェローズ」の衛星的存在のように語られていますが、個人的には「カジノ」の方が凄いと思います。まず、なんといってもジョー・ペシとシャロン・ストーンですよね。僕は小さいとき「ホーム・アローン」が大好きだったので、スコセッシ作品のペシを観たとき「ハリーじゃん。」と爆笑しましたが、観るに連れて感服するようになりました。特に「グッドフェローズ」での「何がおかしいんだ?」のシーンとか。やっぱり今回もいい味出してます。評価の分かれ目はナレーションじゃないでしょうか。なかなかこれがうざったい人もいるようですが、僕はナレーションと映像と音楽が見事にマッチした快感がたまらなく好きです。 相変わらずオープニングとラストが非常に秀逸で、特にニッキーがバットで撲殺されるまでの一連のシーンで、僕は目がちかちかして、吐き気がしました。グロテスクな映像だけではこうはならなかったと思います。確かに「グッドフェローズ」との類似点は多々ありますが、だからと言って「レイ・リオッタのいないバージョンのグッドフェローズ」だと思い込んでしまうのも、もったいない、スコセッシをなめたらあかんと(あくまで個人的に)思いました。 |
3.《ネタバレ》 長くて大作のために散漫な印象はありながら、シャロンストーンのためにコメントの価値あり。なぜか酷評されやすいシャロンではありますが、私生活や裸のことなんかどうでもいいじゃありませんか。アクターズスタジオのインタビューで一番胸に残ったのが彼女でした。私は「カジノ」のシャロンは買います。なぜなら、この長い作品で記憶に残ったのが、毛皮姿ではいつくばって、「どうやってあんたのことなんか愛せるのさ、犬みたいに扱われてるっていうのに」と叫ぶシャロンのみだったからです。あそこのセリフまわしがすごい。鬼気迫るとはこのことか。あれだけでもう、シャロンがダメな女優なんてとても思えない。私は「トータルリコール」でも、脇役だけどとてもよいと思いましたよ。大変知的な女性だそうです。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-06 22:59:18) (良:1票) |
2.女を顔で決めるとああいうことになる。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-08 15:16:57) (笑:1票) |
1.他のスコセッシ作品と比べてどうの、というのはフェアではない気がするが、個人的にはオチの甘い「グッドフェローズ」よりこちらの方が好き。なんと言っても圧倒的な存在感を見せつけたシャロン・ストーンの心意気に敬意を表したい。徹底した悪女ぶり、欲得の権化として女ならではの貪欲さでヒステリックにスクリーンを駆け抜けるジンジャーの後ろ姿は鮮烈である。何より「普通っぽさ」が人気のカギとなる昨今のハリウッドにおいて、これほどの毒気と華を誇るシャロン・ストーンほどの女優に合った役がどこを掘っても出て来ないという現実の方が問題だ。女優というのはゴージャスの代名詞だと考え、スクリーンに後から後から湧いて出る一山幾らの「隣のお姉さん」たちにうんざりする私にとって、シャロン・ストーンは最後の「女優」なのである。そしてこういう「女優」にふさわしい役が珍しく与えられたという意味で、この映画は最近滅多に見かけない、強烈な「女優」映画なのである。そういえば「グッドフェローズ」にはイマイチ女優っけがなかった。そういう部分が男性ファンからはあまり支持されないところなのかも知れないが、ロバート・デ・ニーロやジョー・ペシといったハリウッドやくざ映画の大御所たちが揃いも揃ってシャロン・ストーンに映画をかっさらわれている様子は、一種爽快でさえありましたね。時には映画に夢を見たい。身近なストーリーやリアルな話もいいんだけど、一瞬のゴージャスなムードに酔いたい私のような人間には、まさにうってつけの作品でありました。 【anemone】さん 10点(2003-12-10 22:45:05) (良:1票) |