11.《ネタバレ》 とにかくおもしろい! 桃井、岩下、仲谷など、キャスティングが完璧。 ストーリーにも、ぐいぐい引き込まれます。 別に哲学的にどうとか、そういうものではないですが、何にしろ、面白いものは、面白い! 【コウモリ】さん [地上波(邦画)] 9点(2007-04-23 01:16:28) |
10.《ネタバレ》 コレは面白い!
やはり松本清張のサスペンスはわかっていても面白い。
昔観た「鬼畜」「天城越え」もまた観てみよう。
そして最近見直した「砂の器」といい、
同じパターンだった・・
このあざとい演出は野村監督の技なのか原作からくるものなのかは不明。
今作はコメディかとも思わせるくらいの法廷劇が見事に笑える。
計画的な殺人容疑者桃井かおりの無計画さも見事だが、
弁護士役の岩下志麻の事務的なそっけなさは、
かっこいい~と見ほれてしまった。
保険金目当ての殺人容疑事件を当事者発見者、
報道側裁判側そしてお得意の容疑者の過去に至るまでの描写、
どれをとっても見事で飽きることがない。
桃井の親友であるチンピラ役の鹿賀もはまりすぎ。
エンディングは黒澤明の「悪いやつほどよく眠る」のような感じで、
真実は一体どこにあるのかないのか・・
その後味は不気味なものでも嫌悪感を覚えるものでも爽快なものでもなく、
なんともいえないしたたかさがある。
大人のサスペンス娯楽といっていいだろう。
私は邦画はあまり観ない方だが清張に代表されるサスペンスは、
洋画より地域の細やかな描写が親近感を感じるしテンポも悪くはない。
法廷モノでこれだけ笑えるドラマは珍しいだろう。
ワインを岩下にかける桃井のシーンも見世物。
そしてクライマックスの松本清張のお決まりシーンの、
それは言えない・・シーン。
またかと思いつつこれが楽しみ。
今作では泣きを誘うまでには至らなかったが、
感動作というのではないので仕方がないかも・・
しかしそれでもその真実が明かされたとき、
脚本のうまさや演出の見事さに深いよなぁと感心してしまう。
【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-21 07:09:51) |
9.《ネタバレ》 主人公が熊本出身で、やっちろ(八代)に住んでたりして、熊本在住の身として親近感って言ったらヘンですけど、「をっ?」って感じで観ました。お志麻姐さんかっこいいですねぇ・・。あんな真っ白なスーツに赤ワインをドボドボこぼされても顔色一つ変えない。ある意味あこがれます。あと、鹿賀丈史が若い!ていうかジャケット派手すぎ!!憎めないキャラで好きです。お話のほうは、無罪を勝ち取れはしたけど、みんな結局は不幸な気が・・。球磨子は悪女のままだし、佐原弁護士は子供に会えなくなるし。白川氏の息子さんも傷を負ったままだし。あ、でも鹿賀丈史(役名忘れた)は「これでムショに逆戻りだ~」なんて言ってたけどけっこう明るかったなぁ。・・・そういえば、最初は「主人公が犯人だけど無罪になれた」お話だと思ってたのですが、最後まで観てみると本当のところは分からないままでしたね。まさに「疑惑」。 |
8.《ネタバレ》 惹かれる映画ですね。それもストーリーと演技でぐいぐい引っ張られる感じがします。人は死んで無いですがこれと同じように感じるのが、青森の巨額横領事件。これも、女性に大金が行く事に世論が沸く感じですよね。もし、これが共感・同情できる女性にお金が行くなり、その人が寄付するなどの行動したらどう世論は思うのでしょうか。なので僕は映画のクマ子(桃井)に同情して見てましたね。悪いのは家庭を顧みずにクマ子に熱を上げる男の方にもあるのでは?原作読んでないですが、主題は単に嫌いな奴という感情で見ると真実が見えなくなるという事ではなでしょうか。岩下志麻が法廷で男の子に『いけないなー○○君。法廷で嘘ついちゃ~。』みたいな脅しをしているのが、優しく言おうとして逆に怖い感じが笑えました。 |
7.まーとにかく、桃井かおりに尽きます本作は。あたかも自然体で臨んだかのような演技はハマりにハマり過ぎており、作品を大いに盛り上げてくれた。あの極妻こと、志麻姐ごに対峙させても一歩も引けを取ってはいません。山田五十鈴の突然の登場シーンもインパクト大。桃井かおり演じる球磨子は本当に保険金殺人を犯したのか? それともあれは事故だったのか? 前科四犯の毒婦、状況からすると限りなくクロに近く、しかも警察やマスコミに痛烈な悪態をつき捲りとことん敵に回す。《ネタバレ》犯人に違いない、いや万が一犯人でなくともこんなヤツは有罪にすべきだとするマスコミとそれに同調する世論。秋谷記者(柄本明)が女性弁護士(岩下志麻)に言う、「あんな女、たとえシロであっても弁護する必要はない」はまさに世論を代弁している。この辺り、ただの娯楽サスペンスに終らせてはおらず、やはり松本清張&野村芳太郎らしい作品です。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-12-06 22:36:14) |
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6.《ネタバレ》 これ見て以来、車の中で空き缶を放置しないように心がけるようになりました。交通安全協会推薦映画!(←嘘) 【nizam】さん 7点(2004-04-20 12:41:03) |
5.これは一般的にはサスペンスに分類されると思われますが、私個人的に言わせてもらうとコメディ以外の何者でもありません。近年これだけ腹がよじれた事は無いです。主演の桃井かおりが放つ一言一言がふてぶてしく突込みに対する切り返しが強烈!それに対する岩下志摩が切り返されてぐぅの音も出ない演技が絶妙。そして忘れてはいけないダークホースの山田五十鈴。これは映画を直接見ないとこの楽しさは味わえません。今この映画の一句一句がアタシのバイブルになっています。 【喜び組】さん 10点(2004-03-10 12:35:52) |
4.小学生の頃TV放映されたものをビデオに録画、なぜか擦り切れるまで繰り返し繰り返し、まるで憑かれたかのように見た映画でした。とにかく女性2人がかっこいい。桃井かおりの絞首刑シーン(幻覚?)、同じクラスの男の子が紙袋かぶってよく真似してました。 【こうもり男爵】さん 9点(2004-02-10 00:38:21) |
3.桃井かおりのふてぶてしい個性が役柄に見事にハマりましたね。岩下志麻、桃井かおり、この2人って本当に金太郎飴でどこを切ってもこのキャラしか出て来ない人たちなんですが、うまくハマればこういう面白い作品が出来るという良い見本だったと思います。役者として決して器用な人たちではないし、演技者なら絶対に手本にしちゃいけないキャラクター至上主義の権化みたいな女優さんたちですが、うまく活かされることのできた数少ない例だと思います。私はラストシーンの桃井かおりのセリフにシビれました。女なら一度は言ってみたいですが、実際に言える人は極めて稀だと思います。しばらくこのキャラに憧れて、周囲からかなり嫌われていました。女がカッコいい、という意味では女性向きの作品なのかも知れません。 【anemone】さん 8点(2003-12-13 12:27:11) |
2.いや~これは面白かったっす。法廷もの推理サスペンスとでも呼べばいいのかな?観たのは大昔だけどいい作品だった。 疑惑の人を演じる桃井かおりがほんとヤな女で疑惑だらけ。ワインを武器にした弁護人(岩下志麻)との場外乱闘も凄まじいの一言(笑)。でもやっぱり印象深いのはラスト桃井が見せる一瞬の表情! 原作もおもしろそうなのでいつか読んでみたい(と思った日から早や十ン年は経ってるけど・・・)。 <追記>コーヒーと勘違いしてましたがあれはワインだったんですね。オオカミさん、教えていただきありがとうございます。 最近、老害がひどくて・・・ 【じゃん++】さん 8点(2003-12-03 00:34:49) |
1.ワインをぶっかけるシーンが迫力満点ですね。北九州で実際に起きた保険金殺人事件をモチーフにしているわけですが、桃井かおりは絶対にやっているよね(微笑)。 【オオカミ】さん 7点(2003-12-01 08:46:20) |