12.子供への虐待..それでもなお、父親を守ろうとする..ところに、見せ場があるのでしょうが..私的にそれほどの感動はなかった..映画としての演出、映像は時代を感じますね..それから、子役の台詞棒読み、無表情、は如何なものか... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-03-30 12:25:38) |
11.鬼畜にさせられたのが緒方拳。だけども、ほんとに怖かったのは岩下志麻なんだよね。捨てられるも育てられるも鬼母岩下志麻の胸三寸・・ ほんとの鬼畜は岩下志麻だったのだと物心がついた頃に知りました。 【3737】さん 7点(2004-11-24 02:18:22) (良:1票) |
10.子供に対する母性という幻想が確立したのは、日本では明治以降のことだと言う。親が子供を思いやる気持ちというのは、ある意味で作られていくものなのだ。しかし、子供にとってはそうではないだろう。この映画を昔何度となくテレビで観た。ラストシーンでの少年の赦し、父親の懺悔には、毎度必ず涙したものだ。しかし、少年が本当に父親を赦せるのは、ずっと先の話だろう。いや、実際、そう簡単には赦せるはずがないのだ。社会の中で、子供は親を必要とするものである。ただそれだけのことかもしれないではないか。人が自らのエゴを抱えながら、生きていく原理としての「優しさ」を掴む為には、あなたが私と同じ弱い人間であるということを認めることから始めるしかない。だから人は人を赦せるのである。少年もいつかは大人になる。生き難さを生み出す様々な生の捩れに身を裂かれながら、いろんなことを徐々に赦していくのであろう。そうであれば、少しは救われるのだが。。。ということを今では考える。 |
9.よくこんな後味の悪い映画を創ったものだ。ちょっと前にタケシと黒木瞳でテレビドラマ化してたけど、こっちには全然敵わない。邦画の傑作。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-09 10:52:00) |
8.話が話だけに強烈なインパクトがあるが、とても怖くて辛いものがあるので何度も見たいという気にはなれない。岩下志麻と小川真由美の迫力がすごいが、二人の役を変えてもまた違う凄さがあったかも、、優しいのに気の弱い父がだんだん追い詰められていく様を見せる緒方拳もリアル。苛立ちややるせなさを暑苦しくじっとり滲む汗で表現しているようだった。子捨ての北陸の旅のロケーションやラストの子供には「砂の器」を感じた。 【キリコ】さん 7点(2004-05-03 21:14:50) |
7.山の手線にのっていて(浜松町近辺で)東京タワーがビル越しに「見える・見えない」状態になるといつもこの映画を思い出して切なくなります。 今この電車に乗っている何人の人が「鬼畜」を思い出してるのかなあって考えたりして。とても悲しい映画ですが、最後のシーンで心が救われます。 |
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6.真夏のうだるような暑さの中、生活苦に追われる印刷屋夫婦のもとに、夫の隠し子3人を引き取るハメになる。松本清張原作の同名小説を映画化したものなんですが、問題提起であり戒めとも受け取れる作品です。突然襲ってくる最悪の事態に対して、貴方ならどう受け止めどのように解決しますか? …と、作り手は提示しているようだ。気弱な主人公・宗吉は突然の出来事で気が動転してしまい、とんでもない解決策をとる。子供達には何の責任も罪もないのに…。この映画では、(見方にもよるかも知れないが)救いようのあるラストで締めくくってくれる。やはりこういう時はまず冷静になり、受け皿を広くして、ひとつひとつ問題を解決していくべきであろう。うーん、何だか身が引き締まる思い。社会派サスペンスの秀作です。 【光りやまねこ】さん 8点(2004-02-18 15:54:04) |
5.子を捨てた実母、突然夫の隠し子を押しつけられた女、そして自らの不始末の結果を目前にして何の行動もとれない男。三人三様の鬼畜の物語だが、私は岩下の嘆きと怒りに共感を覚えるのだ。実母も男もある意味自業自得だが、岩下だけは違う。信じていた者の裏切り、いきなり降りかかってきた不幸に、どうして平静でいられようか。やりきれない怒りに切れてしまった岩下が、幼児の口に「食べろ、食べろといってんだよ」とごはんを手で押し込むシーンはすさまじい。圧倒的な迫力に観客は飲み込まれてしまうだろう。 【駆けてゆく雲】さん 7点(2004-01-30 17:06:03) |
4.ラストの親子のシーンは、自分が見た日本映画の中で最も印象に残るものである。高校生の時以来何度見ても泣けて、泣けて、泣けて・・・映画を見て涙した唯一の作品。 |
3.怖い映画ですね。子供ができて、その残酷さと悲しさが改めて分かります。岩下志麻と小川真由美のバトルは日本映画史上に残る対決です。そこでの「もぉやめてくれよぉ」という緒方拳の無能っぷりもよい味出してますね。また何よりこの映画は、芥川也寸志の音楽をおいては語れない。ストリートオルガンのかわいらしい音色が映画の不気味さをより際立たせていたと思います。 【神谷玄次郎】さん 9点(2003-12-17 21:47:47) |
2.イヤな話ですが、邦画の中では好きな作品の一つです。緒形拳のダメ男ぶりも、岩下志麻の悪妻ぶりもなかなかの見ものだと思います。最近観てないのではっきり覚えていない部分も多いですが、ラストシーンでは胸の詰まるものがありました。この頃の日本映画って評価される機会が少ないですが、ちゃんとアメリカンニューシネマに対する日本なりの回答になってるような気がします。小粒ながら、訴えるものはある作品です。 【anemone】さん 8点(2003-12-13 00:40:42) |
1.いかにも松本清張らしい作品です。観た当時、同時上映で「砂の器」をやっていたので、やはりあちらに比べると格落ちですが、サスペンスの小品として楽しめます。気の弱い印刷屋なのに隠し子がいたというのは笑ってしまいますが、その緒形拳が子供を捨ててしまうのがもの悲しいです。やたらみんな汗をかいて、その暑さが印象に残る映画ですね。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 05:28:57) (良:1票) |