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鬼畜

[キチク]
1978年上映時間:110分
平均点:7.31 / 10(Review 62人) (点数分布表示)
公開開始日(1978-10-07)
ドラマ犯罪もの小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-04-08)【Olias】さん
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監督野村芳太郎
助監督松原信吾
キャスト緒形拳(男優)竹下宗吉
岩下志麻(女優)お梅
小川真由美(女優)(女優)菊代
蟹江敬三(男優)阿久津(印刷工)
穂積隆信(男優)ブローカー水口
大滝秀治(男優)銀行貸付係
加藤嘉(男優)医師
田中邦衛(男優)パトカーの警官
大竹しのぶ(女優)婦人警官
江角英明(男優)アパート管理人
三谷昇(男優)新幹線車掌
浜村純(男優)福祉事務所係員
梅野泰靖(男優)福祉事務所主任
鈴木瑞穂(男優)刑事
山谷初男(男優)印刷屋の男
加島潤(男優)
堀北幸夫(男優)
原作松本清張「鬼畜」
脚本井手雅人
音楽芥川也寸志
撮影川又昂
製作野村芳太郎
野村芳樹
配給松竹
美術森田郷平
編集太田和夫
録音松本隆司(調音)
その他川又昂(デジタルリマスター版監修)
近森眞史(デジタルリマスター版監修)
あらすじ
父を思い続ける息子と、環境に押し流されて正気を失う弱い父親、大人と子供の世界を較べながら、切っても切れない親子の絆を描く。松本清張が昭和32年にあった事実をもとに書き下ろした原作の映画化。
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2.《ネタバレ》 映画「鬼畜」は様々な視点から観ることができる作品であろうが、個人的には実話という場合は、何よりも「実行者の心理」に興味を持つ。妻の言いなりになって我が子を次々に捨てるという、信じがたい行為に及んだその心理に興味を狩られる。どうすればそうなるのか。彼自身は積極的に子供を疎んじているようには見えないし、「本当は殺したり捨てたりしたくない」し、何より「子供が彼を慕っている」=「何らかの愛情を感じ取っている」ように思う。「何でも他人の言いなりになって、抵抗できない」→その理由「自分はおよそすべての他人より劣っている」=「自分より優れた人間に常に従うほかはない」という固定された構図が、この男の頭の中にあったのではないかと推測する。これは、成長過程における「成功体験の欠如」が原因としか考えられない。この映画に見る彼は、知的障害者でもないし、精神を病んでいたわけでもないからである。このように考えるに至ったのは、身近にモデルとなる男性(同僚)がたまたま居たためである。「誉められたことがない」「常にバカ、グズと言われ続ける」このように育って「自分だって人並みに頭が良い」と思うことができるであろうか。このような「成功体験を欠く」人たちの中には、私の同僚のように常に他人の言うことが正しいと思い、自ら考えたり要求したり交渉したり闘ったりすることができない大人が存在する。そして「鬼畜」の主人公の行動を可能足らしめたものはこのような心理ではないかと思うのである。よって、愛人によって初めて「誉められる」を与えられた彼が、簡単に彼女の懐に落ちたであろうことは当然である。映画版は、この構図を納得のいくよう描いていたと思う。この推測に添って考えると、ビートたけしのTV版の主人公は、「違う」ように思われるのである。「それなら捨てないで済むでしょう」と思えてくる。ともあれ姪っ子を見るにつけ、まことに「子供は誉めなければならない」と思うのであった。
パブロン中毒さん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-01-22 19:08:03)(良:2票)
1.《ネタバレ》 テレビなんかで毎月のように、子供の虐待死のニュースを見る。本当に胸糞悪いけど、もしこの映画が昨今のニュースで見るような虐待だったら、きっと最後まで観る自信はなかったと思う。一方的な虐待や、被害者に逃げ道のないものは、どれだけ評判が良い映画でも苦手意識がある。観終わって嫌な気持ちになるのは、どうもねぇ…この作品はどこかのサイトで“トラウマ級”だの“鬱展開”だのって書いてあるのを見たことがあって、う~ん…私に耐えられるかなぁ?なんて思って観てみたけど、これが想像以上にグイグイ観せる映画だった。

幼い子供に対する、今じゃ絶対に撮れないような虐待行為は出てくるが、そうした理由や感情がしっかり描かれているので、一方的に不快感だけを感じることはなかった。お梅にしてみれば、印刷所は火事になるし経営は傾くしで、毎日火の車であくせく働いているところに、突然夫の妾が乗り込んできて、自分が産めなかった子供を3人も置いていかれた立場。これでは腹の虫は治まらないだろう。『子供の顔を見るたびあの女を思い出す』というのも解る。もしお梅に子育ての経験があれば。もし印刷所の経営に回復の兆しがあれば。もし宗吉に事態を丸く収める話術でもあれば、お梅もどこかで折れていたかもしれない。

庄二に対する“このまま見て見ぬふりをしたらどうなるんだろう”という、手を汚さずに事態が進むことを期待(?)するところは、何とも生々しい。宗吉は子供を望んでいたこともあり、苦しみつつも2人の子に手を下す様子が痛々しく描かれる。もちろん身から出た錆で同情の余地はない。だけどもし私が宗吉の立場だったらと思うと、どうにも胸を締め付けられる思いだ。一方で実際に手を掛けないお梅の、提案や証拠隠滅の冷徹さ。追い込まれた人間はここまでやるんだなって、妙な説得力を感じた。
利一が生きていたことにホッとして、迎えに来た父を否定することに複雑な心境になった。僅か6歳でどれほど大人の汚さを見せられたことだろう。
同時に利一が今後、どうやって生きて行くのか不安にもなったけど、きっと良子とも無事再会して、兄妹2人、施設かどこかで、健やかに育っていってほしいと願うばかり。

子供3人に対する3通りの処置の仕方。これはペットを飼えなくなった時の手段と一緒に思えた。宗吉にとって“自分の子供”って、金に余裕がある時に出来心で買ったペット程度にしか、思っていなかったんじゃないだろうか。その子どもたちを突然押し付けられた現実。もともと養っていく覚悟の無さが、宗吉をあのような鬼畜の所業に走らせたんだろう。
本作の夫婦と、昨今のニュースで見る子供の虐待事件との一番の違い。『躾だから』と虐待する自分たちを正当化していること。そして子供を痛めつける目的が、八つ当たりだったりストレスの発散だったりと、呆れるくらい自分勝手な理由なこと。元日の事件は、人間の所業とは思えないほど残酷だ。
そんな本当の鬼畜夫婦の映画だったら、間違いなく嫌悪感・不快感しか湧かず、観たことを後悔しただろう。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-05 22:12:31)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 62人
平均点数 7.31点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
411.61%
546.45%
6914.52%
72337.10%
81524.19%
969.68%
1046.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.66点 Review3人
2 ストーリー評価 9.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 9.00点 Review3人
5 感泣評価 10.00点 Review2人

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