4.ミュージカル映画にアレルギーがある私でも楽しく見られる理由は、テーマ性の無さ・バカバカしさなのかなあと思う。洋物のミュージカル映画を見ていると かっこよさとかスタイリッシュさを出そうとしているように見えるのだが、本題のテーマと関係ないじゃん と冷めてしまう。 対して、この映画はテーマなんて ほぼ無いに等しくて、ひたすら踊って、女を取り合って、喧嘩してるだけである。しいて言えば「かっこよくパワフルに生きていこうぜ」みたいなのがテーマのように思えるので、踊ることが理にかなっているように思われる。 「映画には2種類ある。インド映画とそれ以外だ」って言葉を思い出した・・・ってか本当にそんな言葉あるか? 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-25 09:12:41) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 僕のインド映画はこれで三本目。そして今回も主役はスーパースターのラジ二さん。これでもかとばかりにアクション、コメディ、ラブロマンス、サスペンスと詰め込みまくりな、ボリュームたっぷり2時間46分。ムトゥーっ! まぁその中の2時間ちょっとは、ほぼラブコメです、はい。しかも長い割に内容はとてつもなくユルいし、登場人物は皆わかりやすく単純、なので見ていてなんというか…飽きてきます。しかし!唐突に展開が変わったりするので油断できません。 見せ場はあらゆるところに用意されており、躍動感なくSEがド派手なアクションシーンに、衣装がこれでもかと変わる絢爛な歌とダンスシーン。それに馬車チェイスが熱いですが、落馬した人が心配でなりません。 それにもうエキストラの数がケタ違いです。見えないところまで人がいます。それにムトゥの腰布を振る仕草は僕が小学生なら間違いなく真似していたでしょう。 そしてアレだけこじれていた問題がラスト10分で急速に全部解決なのも最高です。どう見ても尺のバランスがおかしいです。最高です。「目で見る極楽浄土」というキャッチコピーはよくわかりませんが、数年に一度見るインド映画は癒されます。やっぱり今まで見てきた映画の常識はインドの前には無力です。 それにしてもこの当時でラジ二さんは45歳…凄すぎる。 【えすえふ】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-08 20:04:12) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 インド映画と言えばインテリしか観ない様なサタジット・レイの作品しか知られていなかった当時、タミル語映画の麻薬的な魅力を日本人に知らしめたマサラ・ムーヴィーの金字塔。この映画、IMDbでは写真ひとつないマイナー映画扱いなんですが、まあそれも当然でしょう。タミル語映画なんてハリウッドでも観たことある映画人はほとんどいなかったんでしょう、それを考えると本作を日本に持ってきた江戸木純氏の目利き力は神がかっています。インド政府から勲章貰ってもおかしくない(笑)。 主演の“スーパースター”ラジニーカントは私の眼にはインドで生まれた吉幾三にしか見えないのですが、タオル一本でこれだけアクションが出来る人は珍しいです。まあブルース・リーのヌンチャクの真似と言ってしまったら身も蓋もないんですが、あの大げさな効果音で楽しませていただきました。 正直言ってわたくし、ラジニーカント以外のこの映画に登場する男の顔なんてほとんど覚えていません、ミーナをはじめとする女優やダンサーたちにずうっと視線が釘付けだったんですもの(笑)。監督か観客かどちらの好みなのか知りませんが、こういうぷっくりした美女ばかり揃えていただくと実に壮観であります。 上映時間の長さもさることながら、これほどカット数の多い映画も珍しい、なんせ一分以上続くカットがほとんどないんですかね。インド映画界には長回しという手法は知られていないんじゃないかと思いたくなります。でもこれこそコピー通りの“眼で観る極楽浄土”でございました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-30 22:36:48) (良:1票) |
1.気持ちが高ぶれば突然歌って踊りだす、喜びを歌と踊りで表現する、そんなミュージカルの醍醐味が何よりも好きな人には特にお薦め。画面と衣装が次々に変わり、美しく澄んだ歌声とともにマスゲームの如き群舞を見せてくれます。エキゾチックな美貌のミーナと、美丈夫とは違うけど、男らしく華麗なアクションを見せてくれるラジニカーントは、やはりスターの輝きがあります。ストーリーが単純明快なわりには引っぱるので、長くは感じます。しかしハリウッド映画、ヨーロッパ映画とも違うインド映画を一度体感してみるのも良いでしょう。 【ピンク】さん 8点(2004-03-16 10:59:09) (良:1票) |